変なオッサンが訪ねてきた。
風体からして普通じゃなかった。
まるで忍者マンガに出てくる山伏だ。
いまでこそ大倉山といえば高級住宅地
らしいが昭和40年代末にはまだまだ変わった人がいた。
「君は呼吸が乱れている。外(筋肉)だけ鍛えてもダメだ。呼吸から直しなさい」
学校にろくに行ってない。情緒不安定
俺のうわさをどこから聞きつけてきたのか。
しかし
この岡部さんの異様な迫力に押されてやる気になった。
六波羅蜜 六部の呼吸法 である。
祖母から座禅の基本は習っていたが中学以降は全くやっていない。
深呼吸するのもいいだろう
と思いきやとんでもない鍛練法だった。
止息法と題目を組み合わせたもので一見単純だがかなり大変である。
止息を数回
休憩を入れて題目を約五分唱える。
これだけだが
実はこれけっこうすごい力が出る。
指導を一回受けただけで毎日実践したが
いざという時とにかくスタミナがまったく切れない。
夏にプールで潜水をしたが
中三のときは横7mが限界だったが
25m平気で潜水できるようになってしまった。
すごい成果なのだが
結論を先に言う
やらないほうがいい(爆)。
まちがいなく
短期間で効果が出るが止息法は副作用が大きすぎるのだ。
後に所構わず大便を漏らすようになるし(何とか直したが)
腹圧が上がりすぎて若くして逆流性食道炎になってしまった。
止息法は無呼吸症候群の原因にもなるという。
西田師範も止息法はよく思われていなかった。
キチンとした指導者についてキチンとやればまたちがうのだろうが
責任は持てない。(今ではどこにいるかも知らないが)
後に知ったが借力の鍛練法と大変似ている。
今は全くやっていない。
しかし当時は何でもいいから強くなりたかった。
副作用が出るまでけっこう続けていたと思う。
さて
やっと連絡が来た。
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