おはぎ

前任の惣菜部主任はお客様の要望にはなるべく応えてあげてとよく言ってました。私も応えたい気持ちはあるが目の前の仕事に精一杯だとどうにもならない時もある。

週に５回ぐらい着てくれるお客さんは常連のお客様だ。そのお客様は朝からおはぎ１個だけ欲しいという。

おはぎはあんこともち米が別々に入荷し、グラムを計って形成するタイプで毎日１キロのもち米でだいたい２５個ぐらいできます。できますが、手間がかかるため各自弁当、煮物、揚げ物などそれぞれ担当のパートは朝一番に店に出す商品を作ってからおはぎに着手するのでおはぎは店頭に１１時頃やっと並ぶことになる。

おはぎ１個のお客さんはおはぎを作る前に店に来るので声を掛けられたら自分の手を止めて１個だけ作って渡してます。

昨日主任が朝礼でおはぎのお客様が来たら声を掛けて

「今日はおはぎいりますか？」と聞いてくださいという。店に来たら声を掛けて今日買うかどうかを聞いて欲しいとお客さんから要望がありましたと言う。

昨日朝礼にいたパート全員が同時に言った「はー？？」

たった１個じゃん？でも１分で出来ないんだ。声を掛けて作ってパックして値段を付けて渡す、なるべく下を向いて店に出ようと固く誓った昨日でした。