Look Back

管理人はいつもボヤキっぱなし

忘れられない温もり

2006年03月02日 | 色恋

「借りていた本を返したいけれど、
 帰りにお持ちしてもいいですか?」

 と、ねねさんからメッセがきた。

「もう読んじゃった本なんで
 いつでもいいですよ」

「では、18時過ぎにお持ちします。
 あと、少しお話ししたいことがあります」

 なんて言われ、その日は用事もなかったので
 帰りに会って話を聞くことにした。


 なんだろう。。ここにきて急に距離が近くなった。
 うれしいことだとは思うのだけれど、
 どんな風に思ってるのかなぁ~?



 前にねねさんにそんなこと言われたのは、
 彼にメッセを覗き見され、オレに彼の名前を
 告白する決心をした時だった。


 今度はどんな話をされるのかが気になって
 午後はちょっと仕事が手につかなかった><

 一緒に話しながら帰る時にも、
 よくない話ばかり想像してしまい、
 その話題には触れないように気をつけてた。


 お茶か軽く飲むかで迷いながらもイタ飯屋に寄り
 ワインを頼み、差し障りのない話をしたあと、

「あのね、いちおう報告はしておこうと思って・・・」

 と切り出した話は、
 入院しているお父さんが手術したことと、
 子供の受験結果のことだった。

 オレは話の内容にホッとした。
 もしかしたらすごく嫌われていて
 もう2度と会えなくなるような話だと思ってたから。

 けど話しているうちに、

「これから1年子供が受験で苦労するのに自分が浮かれてはダメ、
 1年間は会わないって決めてた」

 だそうだ・・・・。
 なんとかそれだけは阻止したけど、
 なにより今はそんなに嫌われていないことがわかった。
 むしろ仲がもどった感じ。

 ワインを2本も空け、ひどく寒空の中
 2人寄り添って駅まで急いだ。

 途中、自然と2人の唇が重なっていた。