この震災で、一躍注目を集めている
Twitterってどんなものか体験してみた。
私が参加するグリーン東大プロジェクトでは
東大の工学部2号館の使用電力量を30分おきに
Twitterで情報発信をしていた。
http://www.gutp.jp/
東電の給与について、WEB検索したらいろいろと出ていた。
四季報によると、平均40.6歳 年収758.7万円とあった。
公開されている財務諸表によると
収支比較表(単独) 人件費 4813億円
四季報によると従業員数 3万6千人となっている。
4813億円÷3万6千人=1330万円になる。
758.7万円と1330万円の違いってなんどう?
比較すると75%も違う。
webによると上場企業の平均給与は560万円とあった。
とすると、東電の給与(四季報の758.7万円)は
上場企業の給与に比べて36%高賃金の優良会社である。
今回の地震と東電の原発事故、計画停電により
日本人の半分が被災者となりまだ続いている。
秩序と勇気ある行動をとっている日本人をみていると
本当にすばらしいし勇気づけられる。
私もわずかでも何か役立つことをしなければと思い
始めることにした。
もう少し 秘密にしておこう。
本日、夕方大停電になるかもしれないというというアナウンスが経産省からあった。
打ち合わせを取りやめて皆して即刻家路に向かった。
午後6時半の銀座。 今まで見たことのない風景だ。
頑張る銀座「和民」。 銀座のデパートやお店は早々
に閉めていたがさすが銀座「和民」は営業中の
看板が出ていた。
経産省のHPによると、
大停電の予告の根拠は
「東電の供給能力は3350万KW。
3月16日の最大ピーク 3250万KW。
3月17日の午前のピークが3292万KW。」
うーん。初めて数値が公表されたことはいいことだが
2つの疑問がある。
①計画停電 1グループ当たり500万KWとテレビニュースで聞いている。 計画停電が行われているが発表されている地域と実際と違っている。 停電する地域もあればないところもある。 計画停電で、いくら削減が実現できているのか?
②東電以外の発電能力600万KWは、どこにいってしまったのか?東電の記者会見(テレビ)では、「東電所有3100万KW、他の事業者分600万KW。供給能力3700万KW」と言っていたが、それはどうなったのか。
計画停電は、大停電が起こさない為であるのだから
起きなかったにしても、「予告」は計画停電のプランが失敗したと評価できる。
東電からのお知らせが郵便ポストに入っていた。
内容は「地震により3月14日に検針お伺いできませんでした。誠に勝手ながら、平成23年3月分の電気の使用量は平成23年2月分のご使用量と同一とさせていただき、電気料金を請求させていただく存じます。
なお・・・差額は4月分で精算します。」
日頃、検収を挙げてもらうのに苦労している中小企業主としては、 ”東電さんいいい商売しているなあ”という印象である。
これって、焼け太りでしょう。
そもそも、3月のほうが使用電力が少ないのだから。
そこで、またまた東電HPを見てみた。
公表されている資料によると、3月は2月より6%少なかった。
東電の売上げは年間約5兆円である。
単純月 平均4160億円となる。
その6%は250億円となる。
推定 250億円取りすぎるという計算から「焼け太り」という
表現をつかった。
中小なら年間売上げ 5億円というのはざらにある。
中小50社の年間売上げ分、それも根拠なく(検針=検収)
たった1か月で徴収するのはいかがなもんか。
4月に3月分を回収してもいいのではないか。
中小なら元請けから翌月に繰り越されるに違いない。
これって中小企業主の愚痴なのかなあ。
私は、計画停電を本当に必要なのか?と考えている。
少し、長くなるがその数値の根拠を求めようとした。
1.東電の「計画停電」の数値の根拠がよく分からない。
東電によると1日4100万kWh必要であるが、福島原発が停止した
為に1日1000万kWh不足し3100万kWhの能力しかない為「計画停電」を行うと表明している。
1-1,福島原発 1000万kWhは本当か?
1000万kWhの根拠は探してみた。
福島第一、第二の合計発電能力は910万kWhである。(エネル
ギー白書より)
震災時に稼働していたのは福島第一は1号機から3号機の3台。その合計は203万kWhである。4号機から6号機は定期点検中であり(東電HPによる)その合計は267万kWhである。福島第二は1号機から4号機が稼働していた。その量は440万kWh。
稼働していたのは、合計で603万kWh。
不足するのは、603万kWhではないか?
1-2.前年3月の実績から見る。
2010年3月は237.3億kWhとなっている。(東電HPより)
237.3÷31=7.65億kWhでこれが日平均とすると。
7.65億kWh÷24=3100万kWでこれが時間平均となる。
3月のピーク電力は公表されていないので推定をしてみた。
ピーク電力は夏と春・秋に比べて1.5倍となる。(電気事業者連合HPより)
昨年のピーク実績は8月の5490万kWhであった。(東電HPより)
5490万kW÷1.5=3660万kWとなり、
推定ピーク電力は3660万kWである。
4100万kWという数値がどこから道びきだされたのか不明。
結論としては、数値
必要量4100万kWh
不足分1000万kWh
がどこから導きだされた数値なのか分からなかった。
1-2.そもそも計画停電の必要があるか?
? 上記を整理すると、失われた電力量は福島第合わせて603万kWh。
東電は法律に基づいて、自社設備以外の発電能力を有している。
それは他の事業者が持っている発電設備を利用できる権利である。
その数は600万kWh(テレビ記者会見)だそうだ。
他の電力事業者からの分を加味すれば、少なくとこの3月~5月まではほぼ充足できるということである。
?朝から晩まで長時間に渡る必要があるか?
東電の発表をすべて正として考えても、需要の少ない時間に「計画停電」する必要がどこにあるのか私には分からない。
電力は貯めておけないのだから。
ビルや工場でやっているデマンドコントロール/ピークカット方式的な考え方でピーク時間帯だけで十分ではないか。
1-3.地域5グループの割り当て方式は最適な方法か?
この項は次回に。
私が得た情報によると、各国大使館はその国の在留して人に対して
東京から離れるようにアナウンスをしている。
「東京脱出」が始まっているということだ。
影響が大きいので国名の記述は避けるが原発の持っている複数の国からの情報である。
本当に安全なのか?それが一番知りたい情報である。
官房長官の談話によると
「格納容器の健全性は維持されているものと思われます。」とある。
テレビニュースによると、「注水はしているものの、なかなか水位が上がらない」と言っていた。
格納容器の健全性は維持されていないということではないか?
その裏付けを知りたくて、経産省のサイトにアクセスした。
さっぱり分からない。
経産省HPのコピーは下記の通りであった。
福島第一原子力発電所2号機のプラント状況等のお知らせ[2011/03/14 22:52更新]原子力安全・保安院から、福島第一原子力発電所2号機の状況等についてお知らせします。
○本日の主な時系列
【3月14日】
6:50以前 原子炉隔離時冷却系(RCIC)で原子炉に注水しているため、原子炉水位は燃料域で+3,900mm前後(燃料の頂部から3,900mm)で安定。
6:50 原子炉格納容器圧力が上昇
7:44 原子炉格納容器圧力が上昇したため、東京電力は原子力災害対策特別措置法第15条に基づく特定事象発生と判断。
12時頃 原子炉水位が低下傾向(3,400mm)。 海水注入作業などの準備操作を進める。
13:25 RCICの機能が喪失の可能性あるため、東京電力は原子炉冷却機能喪失を判断。東京電力は、同時刻で原子力災害特別措置法第15条の規定に基づく特定事象(原子炉冷却材喪失)と判断。
17:16 有効燃料頂に到達(水位が燃料棒の頂部に到達)
18:06 SR弁開 原子炉内圧力減圧
19:53 SR弁開(2回目)1台目開、2台目準備中 原子炉内圧力を追加で減圧
20:05頃 海水ポンプ再起動
○20:40現在の主要パラメータ
原子炉内圧力:0.81 MPa
原子炉水位:ダウンスケール(計器以下の値)
格納容器圧力:0.42Mpaabs
注入状況:消防のポンプ車2台により、2号機の圧力容器へ注水作業中。
東京電力のHPはさらに分からない。
PDFは数値が並んでいるだけだった。
平成23年3月14日
東京電力株式会社
原子力災害対策特別措置法第10条第1項の規程に基づく通報以後の状況について
ご報告いたします。
詳細は、以下の別紙をご覧ください。
・別紙:福島第二原子力発電所モニタリングによる計測状況(PDF 16KB)
今日から東電の計画停電が始まる。
夜9時過ぎから何度もホームページにアクセスして、
今午前2時半 やっと繋がった。
「アクセス集中により、つながりにく場合がございます」
まず、この言葉にかちんときた。
アクセス集中がまるでこちらの性のような言い方だ。
アクセスする人は、間違いなく電気代を払っているお客様である。
テレビで東電のHPを見るように言っているのだから、
アクセス多くのなることは予想できたはずである。
あちこちのサイトで掲載すれば、どこかで発見できるのに。
「首相官邸」「経産省の緊急時情報ホームページ」
にも記載はない。
どうも、政府は「計画停電は緊急事態」として扱っていないようだ。
それも、見てみて、びっくり。
多分エクセルかなんかで作った
PDFの表があるだけ。
これって、戦時中の赤紙のなごりかと思った。
必要な箇所だけコピーして、知り合いにメールして
伝えたくもそれもできない。
菅総理の記者会見を聞いて、麻生さんの時のように未曾有という言葉は使わなかったが
「私は、今回の地震そして津波、そして原発の今の状況など、戦後65年間経過した中で、ある意味でこの間で最も厳しい危機だと考えております。果たしてこの危機を私たち日本人が乗り越えていくことができるかどうか、それが一人ひとりすべての日本人に問われていると、このように思います。」
まあ、同じ意味である。
ある本で読んだのを思い出した。
「危機というのは、危険と機会が合わさった言葉」だそうだ。
この事態をどう捉えるか、各自次第ということになる。
勿論。何にでも、前向きな私は「機会」と見ている。
騒ぎを起こしている福島原発には若い頃の思い出がある。
まだ、駆け出しの商社マンだった20代の頃である。
私は鋼管を売っていた頃、今回の福島原発向けの
ステンレスパイプを扱ったことがある。
やたらと面倒な証明書を準備しなければならず往生した記憶が
甦ってきた。
それにしても、お粗末な状態だ。バックアップのシステムが動かないで
注水できないなんて。
NEWSを聞く限りでは、
自家発電機とポンプを予備に持っていさえすればいい話だ。
コスト削減で用意していなかったのかなあ。
とすれば人災ということになる。
父(金型屋)は、いつも機械を二台以上持つことを信条にしていた。
「どんな機械も壊れるものだ。いざという時の為にもう一台は持って
おかないとお客様に迷惑がかかるから」
という言葉をかみしめている。
そんな父の信条も知らず、元請けのお客さんの担当課長から
「お宅の金型が高いのは、設備を持ちすぎているからだ」
と言われて、いつも父は腹を立て怒りを私にぶつけっていた。
学のあるエリートは、言い訳がうまいが
小学校しか出ないで丁稚奉公から金型職人になった父は
言い訳は一切しない人であった。
海外、国内各地の皆さまから、地震のお見舞い、安否確認を頂きありがとう
ございます。
怪我もなく、被害も机のコーヒーが溢れたくらいで済みました。
感謝、感謝です。
まずは、無事ですのでご安心ください。
松岡正剛ファンとしては、自分が好きな本が千夜千冊に取り上げられるとうれしい。
千夜千冊 1392話に
原 丈人 「新しい資本主義」について書かれていた。http://www.honza.jp/senya/1392
「アーリーアダプターというのは、アントレプレナー(発見型起業者)がつくった新しいコンセプトにもとづく製品やプロジェクトを他に先駆けて買ってくれる人のことをいう。実は原さん自身がアーリーアダプターなのである。」
まさしく、私が一番欲しいものは、アーリーアダプターなのだ。
<赤間神社>
関門海峡を川の流れに喩えた人は昔からいたようだ。
源平合戦の壇ノ浦の戦いで敗れて、入水した八歳の安徳天皇をしのんで
作られた赤間?社がある。
「今ぞ知る みもすそ川の御流れ 波の下にも都ありとは」
<竜宮城>
幼い安徳天皇に、海の中には竜宮城があるので一緒に行きましょうと
言って海に三種の神器ととも飛び込んだ。
赤間神社から海峡を眺めていると
若き日に読んだ「建礼門院右京大夫集」を思い出した。
古典が苦手であった私はこの一冊ですっかり古典が大好きになり
その後人生に大きな影響を与えてくれた一冊なのだ。
「今や夢昔や夢と迷はれていかに思へどうつつとぞなき」
松岡正剛も千夜千冊の「第925話」で
「やはり右京大夫という人、もっと知られていいのではあるまいか。」で
締めくくっている。のがとてもよく理解できる。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0925.html