ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

ギルガメシュとエンキドゥ 4

2006-07-10 23:22:29 | ギルガメシュとエンキドゥ
4.
ギルガメシュとエンキドゥは「香柏の森」に遠征することになった。
「ギルガメシュよ。自分の力を過信なさいますな。前を行くものが仲間を救います。荒野の住人エンキドゥは、香柏の森に通じる道を知っています。エンキドゥがあなたの前を行くように。彼は戦いを見通し、戦闘の仕方を示してくれるでしょう。エンキドゥが友を援け、花嫁達の元に連れ戻すように。われらは集会で、王としてあなたを信頼しました。あなたは戻って、王としてわれらをも信頼して欲しい」長老達がギルガメシュを祝福しました。

ギルガメシュはエンキドゥに言います。
「さあ、友よ。エ・ガル・マハ神殿に行こう。偉大な女王ニンスンの前に。すべてに通暁するニンスンは、我らに最良の道を備えて下さるだろう」

エ・ガル・マハ神殿の偉大な女王ニンスン〔ニンスン:「クラバのドゥムジの母」「ギルガメシュの母」、「ウル第三王朝の創始者ウル・ナンムの母」「第三代王シュルギの母」と王碑文に記されている〕の前に立って、ギルガメシュは請います。
「わたしが行って戻る日まで、香柏の森に到達するまで、恐るべきフンババを撃ち殺すまで、そしてシャマシュが嫌う全悪を国から滅ぼすまで、わがためにシャマシュに願ってください。わたしがフンババを撃ち倒し、彼の香柏を伐り倒せるように。そして、国全体に平和があるように。勝利のしるしをあなたの前に得られますように」

ニンスンは、彼女の息子ギルガメシュの言葉を不安な面もちで聞いた。彼女はトゥラル草(シャボン草)で身をきよめ、衣服をまとい、胸に飾りをつけ、腰帯を締め王冠をかぶり、浄めの水をまき屋上に上って、太陽神シャマシュの前に薫香を供えました。

ニンスンはシャマシュに語ります。
「なぜあなたは我が子ギルガメシュに不安な言葉を植え付けるのです。いまやあなたは彼の心を動かし、彼は行こうとしているのです。フンババの住む遠き道に。彼は未知の戦闘に向かおうとしています。彼が行って戻る日まで、香柏の森に到達するまで、恐るべきフンババを撃ち殺すまで、そしてあなたが嫌う全悪を国から滅ぼすまで、あなたがギルガメシュと共におられる日々、花嫁アヤがあなたを恐れず、あなたを思い起こすように、彼を夜の守りに託して下さい」
それからシュメールの粘土板は欠損がつづく・・アヌンナキ・・道・・触れよ・・街道・・そして・・ギルガメシュが・・するまで・・であるように・・天・・。

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