野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

ブランドン・モローを見た朝(20日・キャメルバックランチ)

2017-03-21 10:54:42 | WBC


 ロサンゼルス・ドジャース、昨日の日本代表とのエキシビション(練習試合)。スターター(先発投手)が背番号「88」で、3番手が「75」。マイナーリーガー(招待選手)が居並ぶ中、4番手は「17」。その背番号に敬意が込められている。ブランドン・モロー(32歳)。

 2006年のドラフト1巡目(全体5位)でシアトル・マリナーズに入団し、2007年の開幕から早くもセットアッパーに定着。イチロー(マイアミ・マーリンズ)が未だ所属していた頃だったから、何度も見ている。速球とカーヴが印象的な投手だった。2009年から先発に転向し、そのままローテーションに定着するのかと思ったら……
 2009年のオフにトロント・ブルージェイズにトレード。3年前の“ドラ1”をあっさり放出するマリナーズ。“トレード下手”の本領を発揮する。ブルージェイズで先発ローテーションに定着して、2010年シーズンから3年連続10勝以上をマークするモロー。……大器が開いた。

 その後は故障で低迷し、2014年にブルージェイズからFA(フリーエージェント)になり、2015年から2年間、サンディエゴ・パドレスに所属し、昨シーズンオフに二度目のFAとなった。今シーズンからドジャースとマイナー契約を結び、スプリング・トレーニングに招待選手として参加中。昨日、日本代表と対戦することになった。

【5回表】1-OUT一塁でマウンドに上がり、1番・山田哲人(24歳)に投じた初球は145km。2球目のカーヴと3球目の速球(143km)でファウルを取り、4球目(150km)で空振り三振! 往年の影を垣間見せる。
 2番・菊池涼介(27歳)が初球(146km)を打って、ライト前ヒット! 3番・坂本勇人(28歳)には速球(150km)3つで「2-2」に追い込み、得意のカーヴで平凡なライトフライに打ち取った。その瞬間、ポンとグラヴをいたモロー。

【6回表】先頭の4番・筒香嘉智(25歳)に初球(142km)を流し打たれ、レフト線にツーベース!! 5番・中田翔(27歳)の初球(カーヴ)に代走の平田良介(28歳)が走り、0-OUT三塁。2球目(146km)をい打たれ、ライト前にタイムリーヒット! 日本代表に「21」勝ち越しを許す。
 6番・秋山翔吾(28歳)には速球(145km)で「0-2」に追い込み、3球目のカーヴを打ち上げさせて、センターフライ。7番・鈴木誠也(22歳)にはカーヴ2球で「0-2」追い込み、3球目(151km)ファウル、4球目(151km)を外角低めに決めて、見逃し三振! ここで降板。危うく負け投手になるところだったが、モロー。

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