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なぜロシアは“核保有国”北朝鮮と共存できるのか ロシア極東連邦大学准教授 アルチョム・ルキン氏(40)
2017.9.11 20:28更新
ロシア極東ウラジオストク市は北朝鮮の核実験場から300キロの距離にあるが、実験が行われた日は(同市に住む)私自身も揺れを感じた。露外務省は当然、非常に厳しい表現で北朝鮮を非難したが、問題はロシアに北朝鮮を“罰する”用意があるのかということだ。
米国や日本は、石油の禁輸や北朝鮮労働者の受け入れ停止など最大限の制裁強化を求めている。しかし、私はロシアがこのような要求に応じるとは思わない。
露政府は北朝鮮を窒息させることは望んでいない。北朝鮮を国家として維持したいと思っている。
なぜか。北朝鮮を追い詰めれば、第二次大戦前に石油を禁輸された日本が米国を攻撃したように、北朝鮮が反撃に打って出る可能性があるからだ。本格的な戦争になる。北東アジアでの大規模戦争は、露極東のみならずロシア全体の経済への打撃となる。
北朝鮮が崩壊すれば韓国に統合される。米国の同盟国である統一朝鮮が登場する。ロシアとの国境に米軍部隊が現れることをロシアは受け入れられない。
ロシアは北朝鮮が核大国になることを望んでいない。しかし戦争か北朝鮮経済を窒息させない限り、北に核開発を断念させることはできない。そしてロシアはそのような手段に反対だ。つまりロシアは、核保有国としての北朝鮮と折り合いをつける用意がある。
自国の隣に核保有国が現れることはうれしくない。一方で(核を保有する)パキスタンやインドなどの事例もある。ロシアは核保有国・北朝鮮とも共存することは可能だ。
ロシアは北朝鮮の核兵器が自国に向けられていないことを知っている。北朝鮮の核兵器は気分の良いものではないが、ロシアの脅威ではない。(聞き手 黒川信雄)
http://www.sankei.com/world/news/170911/wor1709110047-n1.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
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