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安住財務相、Ｇ２０で欧州安定へ具体策求める
2011年 10月 11日 12:21
［東京 １１日 ロイター］ 安住淳財務相は１１日の閣議後会見で、欧州の債務・金融問題に関して「欧州の安定が円高に歯止めをかけ、日本の安定成長に直結する」とし、問題の早期解決が日本経済にとっても重要と指摘した。その上で、１４日からパリで行われる２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議では、日本として最近の円高に加えて、世界・市場が安心感を持てる欧州問題解決に向けたスキーム作りの重要性を訴えたいと語った。
安住財務相は欧州問題が議論の中心となるＧ２０に臨むにあたり、「欧州の安定をどう確保するかに尽きる」と強調。欧州経済安定に向け、欧州各国は金融安定ファシリティー（ＥＦＳＦ）の機能拡充を議会で順次、承認しており、残りはスロバキアのみ。同国は１１日に議会採決を行う予定で、安住財務相は「何とかあと１カ国の承認を今週中に得て、Ｇ２０が次なるステップに向けて議論できる場になれば、世界に向けてもいいメッセージになる」とし、Ｇ２０では具体的な追加措置を議論することが重要と語った。
日本としては、「足元の円高の問題もある」とあらためて円高が日本経済に及ぼす悪影響について説明する考えを示すとともに、「世界・市場に安心感を持ってもらえるスキームを、欧州でしっかり作ってもらうことを訴えたい」と指摘。欧州の安定が円高抑制、日本の安定成長確保につながるとし、欧州支援としてのＥＦＳＦ債の追加購入についても「一義的には、欧州でしっかりスキームを組んでもらいたい。日本や米国に対してどのような提案があるかは、その先の話だ。米国とよく相談して対応したい」と述べた。
欧州債務・金融危機の深刻化の影響で仏・ベルギー系金融サービスグループのデクシア(DEXI.BR: 株価, 企業情報, レポート)が経営破たんしたことに対しては「かねてからデクシアがどうなるか、市場でも大変関心があった」とし、「週末にかけて独仏の両首脳が会談し、破たんに対して迅速に対応するとの声明を出したことに一定の評価をしている」と語った。
（ロイターニュース 伊藤純夫）
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23560520111011
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