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M1 エイブラムス

2009年04月30日 13時55分24秒 | 米軍装備

USA 軍装備

M1 エイブラムス【アメリカの戦車】 M1 エイブラムス アメリカの戦車

M1 エイブラムス

M1 Abrams)は、クライスラー社(現ジェネラル・ダイナミクス社)
が開発した主力戦車である。
エイブラムスの名は、この戦車の開発を推進した人物であり、
バルジの戦いの英雄でもあるクレイトン・エイブラムス大将に由来する。
(wikipedia)

 

 

 

M1 エイブラムス(クリックすれば、拡大します。)


    全長 9.83 m
    車体長 7.80 m
    全幅 3.65 m
    全高 2.84 m
    重量 55.7 t

     M1 主砲 M1 IPM1
    51口径105mmライフル砲M68A1

 

 M1エイブラムスは、M60パットンの後継として1970年代に西ドイツと共同開発を進めていたMBT-70計画の頓挫により、新たにアメリカ単独で開発し、1980年に正式採用された戦後第3世代主力戦車である。主に、アメリカ陸軍及びアメリカ海兵隊が採用した。

特徴として、当時主流であったディーゼルエンジンではなく、ガスタービンエンジンを採用している点が挙げられる。また、当時としては最先端機器を用いた高度な射撃統制装置 (FCS) を採用した事で、高い命中率を誇る。主砲は西側第2世代主力戦車の標準装備と言える51口径105mmライフル砲M68A1を採用した。

M1エイブラムスは従来のアメリカ戦車と同様に発展余裕に富んだ設計で、制式化後も度重なる改良が施された事も特筆すべき点である。現在では44口径120mm滑腔砲M256を搭載したM1A1や、更に改修を加え第3.5世代主力戦車に分類されるM1A2が運用されている。

湾岸戦争やイラク戦争といった実戦も経験し、現在、世界最高水準の戦車であると世界的に評価されている。

1970年代初頭、アメリカ陸軍はM60パットンの後継種を必要としていた。M60は戦後第2世代戦車であり、近代化を図った「M60A2」を保有していたものの、やはり第2世代戦車の域を出ないものであった[1]。また、ソビエト連邦が115mm滑腔砲を有するT-62の配備を進めていることが確認された事で、質・量共に劣勢にあると強い危機感を抱いた。

当初はベトナム戦争での敗北やそれに伴う戦費、MBT-70計画の頓挫からアメリカ議会は予算の承認を渋る声も聞かれたが、1973年1月に新型戦車の要求仕様が決定し、同年6月にクライスラー社(当時)とゼネラルモーターズに試作車の発注が行われた。

3年後の1976年に試作車「XM815」が完成[2]し、アメリカ陸軍による試験評価が行われた。時を同じくして第4次中東戦争が勃発し、RPG-7や対戦車ミサイルが使用され、通常装甲のイスラエル国防軍の戦車が多数撃破された事を受けて、チョバム・アーマーや複合装甲の研究も並行して進められた。

1976年に比較検討の結果、クライスラー社の試作車に開発を一本化させる事が決定され、名称を「XM1」と改める。同時に試作車11両が追加発注され、1978年中に全車が完成し各種運用試験が行われた。翌年の1979年には先行量産車110両が発注・製作され、各部隊での最終試験がなされ、1981年に「M1エイブラムス」として制式採用された。

各国の戦車用動力機関はディーゼルエンジンが主流であるが、M1エイブラムスではハネウェルAGT1500ガスタービンエンジンを採用している。トランスミッション他、補器類も含めてパッケージングされ、通称「パワーパック」と呼ばれる。 燃料はディーゼル燃料ではなく航空機用ジェットエンジンと同じJP-8を使用している。 ガスタービンエンジンは小型軽量、高出力で信頼性、加速性能、登坂能力も高く、燃料の許容範囲が広い、動作温度範囲が広い、冷却水が不要など多くの長所もあるが、燃料消費率が悪く1マイル走行に1ガロン以上を消費(1リットルあたり425m)するだけでなく、停車状態でもエンジンが動いているだけで毎時12ガロン(45.4リットル)を消費する。搭載燃料の容量を各国の第3世代主力戦車に比べて2倍近い500ガロンにしている。低速/停車時の燃費が極めて悪いため、アメリカ陸軍では停車時の電力供給を目的に補助動力装置を内蔵するようにした[3]。 また、ガスタービンの高温排気が真後ろに噴出するため市街戦などで歩兵が戦車の後ろに隠れていることが出来ない。

地上を走る戦車は吸気により塵砂を吸い込んで故障の原因となり、吸気フィルタを強化するなど手を加えねばならず、燃料タンクの拡大と合わせるとエンジン小型化の利点は相殺されている。

湾岸戦争では8時間の作戦行動で燃料が無くなるため、一日に三回の給油を必要とした。 2500ガロン(9500リットル)を一度に運べるM978重機動タンカーを動員して大量の燃料を供給し続けることで燃費の悪さを補ったが、これは兵站上の負担であり、M1の他にガスタービンエンジンを戦車で採用しているのは旧ソ連製のT-80、スウェーデンのStrv.103だけである。

 

 

 

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