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「国民に選択肢示す」 前原誠司氏
民進党代表選最後の決意表明詳報
2017 09 01 14:32
民進党の前原誠司元外相は1日、東京都内のホテルで開かれた党臨時大会で代表選最後の決意表明を行い、「国民に新たな選択肢を示し、国民に対する責任を果たすために、今一度ともに立ち上がろうではありませんか」と述べた。前原氏の決意表明の詳細は次の通り。
◇
皆さんこんにちは。ご紹介をいただきました前原でございます。
この1年間、厳しい政局の中でわれわれのかじ取りをしていただいた蓮舫代表にも心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
そして何よりも枝野さん、24年間ずっと同じ政党で過ごしてきた枝野さんとまさか代表選で戦うとは思わなかった。今回本当に良い議論ができた。枝野さん、本当にありがとうございました。
私は大学時代いろんなアルバイトをした。家庭教師、塾の講師は当たり前。夜10時から朝8時までのシフトに入ったこともあるし、観光地・京都で育ったので、京都市内から比叡山までの観光バスの添乗員もやった。一番時給が高くて、しかし、つらかったのは市場の鮮魚部門でした。
真っ暗な中、バイクで自宅を出る。5時前に市場に着く。市場はとても寒い。せりが始まり、魚屋さんや料理屋さんの車に魚を運び、あるときはそのままで大学に直行し、友人からは「おまえ、魚臭いな」と言われることはよくあった。
アルバイト三昧の私だったが、中学2年生から大学生までは授業料免除と奨学金の世話になった。奨学金の返済額はトータルで約100万円。28歳で京都府議会議員になり、30代半ばまで返済をした。
ところが、現在はどうでしょう。大学生の約2人の1人が奨学金を受け取っているが、返済額は驚くほど高くなった。そして卒業後の借金が莫大になっている。親の仕送りも年間約120万円。親も子供も大変だ。
私はすべての子供が大学に行くべきだとは思わない。中学、高校、専門学校、あるいは専修学校を出て専門性を身につけて立派にやっている方もたくさんいる。
ただ、親の所得が400万円以下の家庭の子供の大学進学率は31・4%に対し、1000万円以上の家庭の子供は62・4%だ。親の所得によって子供の機会平等が変わる社会はおかしい。
しかも、大学に行った子供の方が生涯年収が高い。つまり親の所得の多い、少ないによって子供まで生涯年収の多い、少ないが決まる。格差が再生産をされている。それが今の日本の姿ではありませんか。私はこんな不平等な社会を変えたいと思っている。是非皆さん、われわれですべての子供に平等な社会を作ろうではありませんか。
私は55歳になりました。自らのこととして老後に不安を抱えている。まず親。ありがたいことに元気にしているが、まさかの時にこの社会は母を助けてくれるのか。施設は、人手は。不安はつきない。
減り続ける年金。いくら貯金がいるのか分からない。自分で自分を守るのにも限界がある。
いままで家族のために、会社のために。そして、国家のためにがんばっていただいた方々が老後の不安、日々の不安にさいなまれている。こんな冷たい自己責任の社会を作ったのは誰ですか。自民党ではありませんか。
私たちは新たな選択肢を示さなくてはいけない。それは国民に対する私たちの歴史的な責任、ミッションではないか。そうでなければ国民は浮かばれない。私たちは下を向いている暇はない。
国民に新たな選択肢を示し、国民に対する責任を果たすために、今一度ともに立ち上がろうではありませんか。
オール・フォー・オールで最低限の暮らしを施しでなく権利にしたい。まじめに納税している皆さんに、それがあなた自身のためだと実感できる社会にしたい。
多くの国民が民進党に政権交代などでできっこないと考えている。決意を示せば、失笑、冷笑で迎えられる。私はそれを変えていく。
他の勢力との連携や協力の可能性は排除しない。しかし、私たちの理念、政策に賛同してくれることが第一だ。私たちの政策理念を高く掲げて、皆さんに強力をお願いする。
大切なのはどのような社会をつくるのか、それを実現するためには具体策はどうなのか、そして未来をこじ開ける覚悟がわれわれにあるのか。
危険なアベノミクス。自分の友人が経営する学校に恣意的な獣医学部が作られようとしているのに、「知らなかった」と言い切る総理。自分を批判する人たちに対して、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と切り捨てる総理。
私はもう一度申し上げたい。われわれはもう一度この党を、しっかりと選択肢として国民に示す社会的使命がある。オール・フォー・オールで新たな社会を作りましょう。皆さんもう一度、この使命を果たそうではありませんか。
皆さんが支えてくださるのであれば、その瞬間から私は皆さん方とともに、皆さんのために国民のためにすべてをささげます。
ぜひ荒波の先頭に立たせてほしい。どうか皆さん方と一緒に政権交代を実現をしようじゃありませんか。大事なところで噛みました。しかし、私の決意は変わりません。どうか皆さん方、前原誠司をよろしくお願いします。ありがとうございました。
http://www.sankei.com/politics/news/170901/plt1709010019-n1.html
記事の紹介終わりです。
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日
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