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はやぶさ2:ピンチ 予算削減、打ち上げに暗雲
「はやぶさ2」の想像図=池下章裕さん・JAXA提供 生命の起源とされる有機物を含んだ試料採取を目指す小惑星探査機「はやぶさ2」計画が、延期の危機に直面していることが分かった。来年度予算編成では、東日本大震災の復興経費を捻出するため、宇宙関係予算は大幅な減額が避けられない上、国家戦略に基づく実用衛星が優先される可能性が高い。予算次第では、はやぶさ2の打ち上げが目標(14~15年)に間に合わず、計画が形骸化する恐れもある。宇宙関係予算の概算要求額は、今年度予算比5%増の総額3260億円。政府の宇宙開発戦略本部専門調査会は今夏、「日本版GPS」の実現を目指す測位衛星「準天頂衛星」の整備を宇宙政策の最重要課題と決め、内閣府が41億円を要求した。
一方で同調査会は、文部科学省が進める「はやぶさ2」(要求額73億円)などの科学衛星や陸域観測技術衛星「だいち」の後継機(同約200億円)については準天頂衛星より重要度が低いと判定した。財務省は、宇宙関係予算を、準天頂衛星や国際約束に基づく国際宇宙ステーション(ISS)に優先的に配分し、開発段階の衛星関連予算は減らす判断に傾いているとみられる。
はやぶさ2が目指す小惑星「1999JU3」 はやぶさ2は、小惑星イトカワから昨年帰還した「はやぶさ」の後継機で、今度は有機物が多いとされる小惑星「1999JU3」から試料を持ち帰り、太陽系の生命の起源に迫る成果を狙う。総事業費は約264億円。地球と小惑星との位置関係から、打ち上げ時期は限られ、14~15年の打ち上げを見送った場合、次は数年先となり、同様の計画を持つ米国に先を越される可能性がある。計画を作った宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2の予算が削られた場合の対応について検討を始めた。はやぶさ2は09年の事業仕分けで「縮減」と判定され、17億円の予算要求が3000万円に削られたが、はやぶさの成功を受けて「復活」した。11年度の予算は30億円。
財務省関係者は「新しい計画は何年間も財政負担が生じるため、安易な予算化は厳しい。(はやぶさ2の打ち上げが)どう有益なのか、国民にきちんと説明する責任がある」と言う。はやぶさ2を率いる吉川真・JAXA准教授は「来年度予算が削られ、13年度で増額がなければ間に合わない。復興はもちろん大切だが、将来につながる科学技術を進めることも日本には必要だ」と訴える。【野田武、永山悦子】
毎日新聞 2011年12月4日 9時50分(最終更新 12月4日 10時16分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111204k0000e040097000c.html
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