マチンガのノート

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「その日暮らし」の人類学:小川さやか 

2016-10-24 23:18:04 | 日記
著者が調査協力者に、お土産やプレゼントとして日本製の中古品を持っていくと、
日本製は壊れずに長持ちして機能的なので喜ばれるのだが、その値段を知ると、
そんな価格ならば、中国製の新品を何倍も買えるので、そちらの方がいいと言われるとのこと。
どうせしばらくすると飽きて使わなくなるものが多いので、その方がいいのだそうだ。

著者があげた中古パソコンも、色々使い方を教わっていって、商売を始めようとしても、
壊れるとそれきりで、安く修理するだけのものが都市部にも蓄積がないようだ。
日本ならそこで中古パーツなどを安く買って、ネットで修理の方法を調べて
修理したりすることも可能だが、物と知識などの蓄積がないと、そこまで行かないのだろう。

アメリカのe-bayなどを見ても、日本のヤフオクのようには、中古パーツが安く出回っていない様なので、
日本などの東アジアでしかそのようなことは、あまり行われていないのかもしれない。

アフリカに関しては、グローバリズムで物質的に豊かになっているそうだ。