ザウルスのにっき

ザウルスが思ったことをかきます。

ワークショップでした。

2006-07-29 23:40:52 | Weblog
2006.7.29.Sun.

「土の音を創る・焼く・聴く」ワークショップに、高校の生徒を連れて行ってきた。参加生徒は結局5人。個性があって素敵な子たちです

行きの車の中での会話はとばしまくり。会場に着いて、芝生の上でみんなで歓談。ちょっとずつみんな仲良くなりつつある

そんで、11:00からワークショップが始まる。
この日は、一般の見学者も一緒。
まずは、N先生の即興演奏を聴く。
展示されている陶器の楽器3種類は、木でできた丸いボールのついた紐を、その楽器の上で引きずって演奏される。陶器に木がランダムにあたって、複雑なリズムでいい音が響く。もう一つ、陶器でできたスリットドラムみたいなのがあって、それはマレットで叩いて、ぽつぽつと演奏されていた。
N先生の演奏が終わると、N先生による楽器の音の説明が始まる。叩くとこによって、音が違うとか、そういうこと。そして、「どうぞ、自由に演奏して」とマレットを渡される。生徒を誘って、積極的に楽器をさわりにいく。最初は、5人のうち2人を誘って、ポコポコたたいた。講師の介入はとくになく、自由にたたいていた。2人のうち1人の生徒は、途中でほかの部屋を見に行ってしまった。もう1人の生徒と私が楽器をたたいていると、N先生は、2つのリズムパターンを説明しながらたたいてくれた。私たちはそこにノッて演奏しようと思ったけど、N先生はすぐに演奏をやめてしまった。一般参加者はいつのまにかいなくなっていた。人がいなくなると、5人生徒のうち、ほかの2人が加わって、楽器の探索を始めた。ある子は、楽器をさわったり、においをかいだり、ひっくり返して眺めたりして、スリットドラムの音の出し方をいろいろ研究していた。たたくだけじゃなくて、吹いてみたり、唇で破裂音を出して、スリットドラムに共鳴させてみたり、転がしてみたり。直径30センチくらいの丸いスリットドラムは、光を当てて中をながめて、「光の筋が何本もできてきれいだよ」と教えてくれた。それから、「この土はおいしい土かな?なめてみたいなあ。しょっぱかったら海の土だよね」、といって、さすがに楽器をなめるわけにもいかないので、作家さんに、どこの土か聞いていた。この感性、すごいなあ、と思った。これから彼女と一緒にいろいろやってみたいと思った。ある男の子は、ワークショップの間、ずっとイヤホンをつけて音楽を聴いていた。でも、人がいなくなると、イヤホンをつけたままだけど、楽器をさわりにきた。短いリズムをずっとループさせている。そうしているうちに、他の部屋を見に行った子が戻ってくる。その子と男の子と私とで、ガンガンセッションをした。すでに、講師も客もいない。その中で、生徒と思いっきり音を楽しんだ

お昼をはさんで、午後も演奏ワークショップ。
午後はどんな内容かなあ???と思っていたら、まったく同じ内容だった。なので、私は違う聞き方をしてみた。演奏を見るのではなく、自分が移動しながら、美術館に響く音を聴いてみたり、1枚壁をはさんで、完全に視野を閉ざしてみたり。この聞き方のヒントは、生徒からもらった。
最後、また楽器をさわってくださいといわれるが、さすがに午前中にすでに楽器に触っているし、ほかのお客さんもいるし、みんなひいている。私も、行く気がしなかった。なので、生徒に演奏を無理には進めなかった。でも、一人の子が演奏しにいって、彼女のリズムがほんとに素敵で、体がのってきたので、私も演奏に加わりたくなった。とくに講師の介入がないので、またお客さんがいなくなっていくが、私たちがノリノリで演奏していると、一人のおじさんが一緒に乗ってきた。生徒が一人加わり、バンバン演奏。そうしているうちに、N先生も加わってくる。一人の子の演奏に合わせて、私はリズムパターンを刻み、途中変化を加えたりしながら、演奏。N先生は、フレーズの合間に音を入れる。生徒がそれを取り入れたり、まねする。いいかんじだなあ、、、と思っていた矢先、N先生は「終わりそうにないわね」と言って、去っていってしまった。私は「えっ」と思った。ほんとにびっくりした。まだ演奏したりないから、演奏してるんだよ。もっと演奏したいんだよ。一緒に演奏して、いろんな刺激をください!って思うのに、いなくなるなんて。。。でも、もう気にしない。生徒2人と私とで、ガンガン演奏を続けた。マレットの雨だれ奏法をしていると、N先生がそれを見て、まねをして、たくさんのマレットを上から無造作に楽器の上に落とした。びっくりした。私たちはなんとなく演奏をやめていた。。。

そのあと、うちの高校生対象に、W先生の楽器作りワークショップ。
学芸員の実習生2人と絵描きさん1人も一緒に。いろんな会話をしながら、創る。楽器に模様をつけて、といわれるが、私は絵が苦手。困ったなあ、と思っていると、1人の生徒も困っていた。同じ境遇にいたのに、うまく配慮ができなくて、反省。

2時間ほど楽器作りをして、またみんなで車にのって帰った。帰りの車は、みんなお疲れモードで、行きよりは静か。学校について、ちょっとみんなでお話したりして、楽しかった。そんなこんなしながら、みんなそれぞれ帰っていった。
このワークショップでみんなどんな風に思ったのかなあ。

私が思ったこと、メモです。

まず、
1表現するということ
N先生は、ずっと一人である程度の時間即興を続けていた。あれだけの長い時間の即興を、どんなかたちにせよ、客の反応に左右されるのではなく、自信を持って表現し続ける姿にプロを感じた。

2音を探求するということ
音表現に関しては、N先生は打楽器奏者だからかもしれないが、楽器を叩くということに終始していた。楽器が変わっても、音色が一様で、即興の印象が最初から最後まで変わらなかった。前日の打ち合わせで、木のボールを楽器の上でひきずるという奏法を試していて、なるほど。。。と思ったが、まさか演奏方法がそれだけだとは思わなかった。他の音色が聞きたかった。
この日の演奏をみて、「いつも新鮮な気持ちで、新しい音、新しい演奏を追求する姿勢を持ちたいなあ」と思った。

3ワークショップリーダーをするということ
ワークショップリーダーの責任ってなんだろうか。
演奏家だから演奏することだけが目的なのか?それだけすれば、参加者にはあとはただ音を出してもらうというのでいいのか?やり方によってはいいと思う。でも、参加者がいろいろに音を出していて、さらなる演奏の変化を求めている状況で、なんらかの介入をしてほしかった。演奏をしたい!もっともっと楽しみたい!という気持ちになっている参加者に刺激を与えて欲しかった(その介入が良い悪いはさておき)。

4音楽がすきかどうか
一緒にワークショップの付き添いをした同僚の先生が言っていた。
「もっと音楽が好きなアーティストに会いたかった」
確かに。
N先生は音楽が好きなのだろうか?
うちの生徒の音楽が好きという気持ちは、彼らの行動からすごく伝わってきた。でも、そんな彼らを見て、「終わらないわね」とか「自分の世界ね」と言って、去っていったN先生。音楽とけんかしたのかなあ???

「音楽が好き!」という気持ち。これがすぐれたワークショップリーダーの条件かもしれない。

5生徒の個性!素敵!
今回連れて行った生徒5人、みんな素晴らしかった

●いろんな音の出し方を探索する子。
●楽しい!!って演奏し続ける子。
●イヤホンをつけたまま、ワークショップを聴き(自分のおもしろい、つまらないって気持ちに素直だなあ。)、人がいなくなってから、楽器にさわりにきて、自分の世界に入る子。(途中、お坊さんが木魚をたたくように、片手をたて、片手で楽器を演奏していた)
●つまらないといって、ワークショップの場から離れ、一人でほかの展示を見に行く子。(素直だ!!)
●講師の気持ちに気を配りながらも、自分のやりたいことやりたくないことを貫く子。

ほんと、みんな「自分」をしっかりもっていて、素敵だ。まわりにあわせるのではなく、不器用だけど、自分の気持ちを大切にして動いている。傍目には、自分勝手に見えるかもしれない。でも、素敵だと思う。一緒にワークショップに行った同僚の先生と、そう話した。感動ものだった
この子たちと一緒にもっと音楽したいなあ。これからが楽しみです


ワークショップのうちあわせ。

2006-07-28 23:07:39 | Weblog
2006.7.28.Fri.

高校の生徒を連れていくワークショップ@T美術館の件で、講師と打ち合わせにいく。私は、引率者として、関わります。引率者???先生みたいだ。。。まあ、たぶん、私が引率するんじゃなくて、生徒に引率されることになるんだろうけどね

私達が参加するのは、美術館での夏の特別展にあわせて開かれるワークショップで、この日はいろんな作品の展示中。いろいろ見てまわって、なかなかおもしろいなあと思った。とくに、写真をコラージュしている作品がおもしろかったです。

見学したあと、陶芸家Wさん・打楽器奏者Nさんのお二人の講師と打ち合わせ&いろいろお話。Wさんは、過疎地などにいって、そこの住民と陶器の音具をつくって、演奏とか展示とかしたり、コラボレーション作品を作っている方。Wさんの他の人とのコラボレーションのプロセスまでもが作品という考え方に、うんうん、と思う。Nさんは、有名所の即興演奏家とのコラボレーションをいっぱいしてる人。良い音への追求を熱く語っていたのが印象的だった。

明日はどうなるんでしょう???


初顔あわせ~音楽ゼミ。

2006-07-27 23:54:47 | Weblog
2006.7.27.Thu.

高校で音楽ゼミの初顔あわせ。
個性的なメンバーそろっちゃってます。
私は月1しかこれないから、あんまりどんな関わり方ができるのかわからないけど、みんなで演奏したり、曲作ったり、いろいろしたいなあ。。。
楽しみたいなあ。。。