ザウルスの法則

真実は、受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

C:ニース沖の超絶ドットストライプ: 海底考古学37-C

2021-07-22 01:25:47 | 海底考古学、火星考古学

C:ニース沖の超絶ドットストライプ: 海底考古学37-C

 

さて、“ドットライン” を拾い出して見てきているが、このドットラインの集合体を “ドットラインフィールド” として見ると、その巨大さは人知をはるかに超えたものであるように思える。そのため、われわれ人間のキャパシティの小さい脳はこうした “海底巨大痕跡” のリアリティを受け止められず、反射的に “現実世界” と切り離して考えようとしてしまう。そこで 「海底考古学」 では、この “海底巨大痕跡” と “現実世界” との2つを何とか結び付ける工夫を怠らないようにしている。

 

以下の2つの画像はすでに 「海底考古学37-A」 でご覧に入れたものである。

これらをもとにさらに以下の画像を作成した。

上の合成マップの、三浦半島に水平にかかるはずの薄いブルーの補助線が1本抜けているのがおわかりであろうか? 代わりに “ドットライン” がより鮮明に見えている。

この “ドットライン” は “C-7” であり、以下の画像で “C” の上から7番目、下から4番目である。

 

Aグループ、Bグループ と見てきて、今度はCグループだが、その中の “C-7” を見ていく。今回の “ドットラインフィールド” の中での位置は以下のようになる。

左が C-7 の補助線が抜いてある画像で、右が C-7 の補助線だけが表示してある画像である。

拡大し、さらに明度とコントラストの値を上げてみると、以下のようになる。

この画像では、C-7のドットラインに補助線を施してある。

元からある “点線” のように見えるものを “ドットライン” と呼び、それをなぞった薄い水色の直線が “補助線” である。

 

こちらの画像では逆にCの他のドットラインのうち、“C-7” のドットラインだけに補助線を施していない。

“C-7” は長いので、以下では  “-a”    と  “-b”  の2つに分割して見ていく。

 

“C-7-a” =   “C-7” の前半

 

この画像の “C-7-a”  は、 “C-7” の前半である。前半と後半はぴったり真ん中で分割してあるわけではなく、前半の “C-7-a” ほうが短い。

この前半の “C-7-a”  では、ドット(穴) は合計5つある。ドット1 と ドット2 の2つの中心の間の距離は、山手線の円環の横幅の 6.5 km   とほぼ同じである。2つ目のドットの高低差は、78 m である。

ドット3 と ドット5 の中心の間の距離は山手線の円環の縦の長さの 13.8 km とほぼ同じである。

 

 

“C-7-b”   =   “C-7” の後半

見た目の長さに逆比例して、“ドット” の深さは浅く表示されることになる。断面図の黒枠のサイズは常に一定である。ドットラインの断面図の一部の切断線の長さが仮に 10 km で黒枠に納まり、或るドットの深さが 100 m だとしよう。同じドットラインを今度は長く取って 10 km  ではなく、 20 km の長さで納めた場合、さっきの同じドットの深さは黒枠の中ではおよそ半分の深さに見えるはずだ。

前半の “C-7-a”  のドット “2” の深さは 78 m であった。そして、後半の“C-7-b”  のドット “7” は 83 m である。しかし、2つの断面図を “縮尺(7.5 m)” を確かめずに比べると、ドット “2” の 78 m のほうが、ドット “7” の 83 m よりも大きく、深く見えてしまう。しかし、実際は数値で示している通り、 83 m  よりも   78 m  のほうが深いに決まっている。

 

以下の画像では、“C” の10本のドットラインの中の “C-7” を、パースペクティブで見ている。グループA、B、C、D のほとんどのドットラインは 約 3 km の間隔で平行に走っている。しかし、以下の画像では、“C-7” のドットラインは、よく見えるように補助線を抜いてあるので、両側の平行の補助線の幅は 約 6 km ということになる。そして、ここでのドットラインの長さはゆうに 100 km   (東京スカイツリーから富士山の頂上)を超えている。

 

 

さて、今まで見てきた4つの “ドットライン” を振り返ってみよう。“A-10”、“B-2”、“B-6”、“C-7” と見てきた。そして、これから見る最後の5番目が “D-4” である。

“D-4” は比較的短い。2つに分割しているドットラインの前半だけのように見える。しかし、ここでは後半はない。

以下のように拡大して見ると、実に “イレギュラー” である。

海底画像の白数字 1~7 のドットが、断面図の1~7 の “陥没” に過不足なく対応していることには問題はない。

しかし、海底画像の薄オレンジ色の a、b、c をじっくりとご覧いただきたい。この a に対応すべき “陥没” は断面図には見当たらない。水色の矢印のあたりにあるはずの “陥没” はこの断面図では反映してない。真直線である補助線上のドット 3 と非常によく似た位置関係にあるので、断面図のほうに反映してもよさそうなものだが、断面図のその位置には “陥没” はない。ほんのわずかな差で断面線にかからなかったと理解するほかはない。つまり、実際は存在するドット(陥没) a は、 “D-4” のドットラインの真直線から惜しくも外れているのだ。“イレギュラー” と言うのはこのことである。

しかも、薄オレンジ色の  b、c となると、「惜しい」 をすでに通り越して、歴然と “D-4” のドットラインの外に位置している。“D-4” と、その次の “D-5” の中間に位置していると言ってもいいくらいである。つまり、どちらのドットラインにも属していないのだから、“イレギュラー” と十分に呼べるであろう。(笑)

この  b、c を通過する補助線を引こうとしたら、“D-4” と “D-5” の間に “例外的に” もう1本引くほかはない。ここではあえてその “例外” を認めなかった。

もちろん、“ドットライン” とここで呼んでいるものも、かなり規則的に並んでいるドットが真直線(補助線)上にあるものと想定しているだけの “仮構的なもの” である。実際には、かなり規則的に一列に並んでいるように見えるドット群も、補助線(真直線)が常にドットの中心を貫いているわけではない。真直線である補助線に辛うじてかかっているようなドットも多い。

次の画像をご覧いただきたい。赤い矢印が指しているのは、上の画像の a、b、であり、この2つのドットは、ドットライン “D-4” と “D-5” の間に位置している。強いて言えば、“D-4” と “D-5” の間に走る(赤い)イレギュラーなドットラインに属すると言えるかもしれない。

しかし、今さらながら恐縮であるが、同様のイレギュラーなドットラインは “C-4” と “C-5”  の間にも存在しており、それをこの画像では、“C-4.5” として表示している。“C-4” と “C-5” の間という意味である。このドットラインはたしかに短いが、それでも4つものドットを含んでいるために、 3 km  インタバルの間に走っているイレギュラーなドットラインとして、あえて補助線を施してあった

この “C-4.5” を拡大してみよう。

ドット1 がいちばん大きく、深さは 39 m ある。ドット2-3 と 3-4 の間隔はほぼ 6.5 km で、山手線の横幅とほとんど同じである。この “C-4.5” の周辺にも、ドットラインに属していないバラバラのドットがいくつも散在しているのがわかる。

 

こうなると、“ドットライン” というものの客観的な実在性が疑わしくなってくるように思えるかもしれない。実際、今まで見てきた 36本ほどの、ほぼ 3 km 間隔のドットラインに属さないドットは以下の “赤の矢印” が示すように、かなりある。

これらは、ほぼ 3 km 間隔に走っているドットラインに接しておらず、“例外的なもの” “イレギュラーなもの” として、今まで、軽く触れてきた。“規則的な事象” の紹介を優先すべきだからである。そして、“例外事象” を十分に視野に入れたとしても、規則的な事象の組織性、一貫性は圧倒的であって、例外事象の存在によって根底から揺らぐようなものではないからである。

以下の画像では、ドットラインに含まれないドットを示す赤い矢印とは別に、“黄色い矢印” がある。これらは、ドットラインに含まれてはいるものの、どれも辛うじて補助線がかかってドットラインに含まれた、ギリギリのドットである。

 

以下は一部の拡大図である。赤はドットラインに含まれていないが、黄色は辛うじて含まれていると理解して頂きたい。

 

 

こうしたイレギュラーなケースを見せつけられると、「最初は “客観的で規則的な事象” に見えたものも、けっきょくは単に “見る側の主観的で恣意的な解釈” に過ぎないという説」 に飛びつきたくなる誘惑に駆られないであろうか。(笑) とりわけ、「海底考古学」 を目の敵にしている輩にとっては願ってもない説であろう。

 

現実の状況を把握する上で、統計学的、確率論的な視点を持たずに、個々の事象のレベルで一喜一憂するのが普通の人間である。状況総体を大局的に把握することは普通の人間には永遠に不得手なことである。普通の人間にとっては、「規則性とは例外のないこと」 なのである。(笑)

誤解のないようにお願いしたいが、ここでザウルスが主張したいのは、「多少の例外があっても、ここには規則性が存在する」 という話ではないのだ。

百キロ四方を超えるほどの広大な海域に、これほどの “大規模な土木工学的痕跡” を残したのがもし “人間” であったなら、“例外ケース” はもっと少ないはずである。人間はもっと “几帳面” である。こんなにたくさん “例外ケース” を残すくらいなら、人間だったら、その箇所はいっそのこと “空白” にしておくはずだ。

“人間の工学的センス、美意識” は、無くてもいいような例外ケースの存在をこれほどまでに許容しないはずだ。人間は例外を嫌うものだ。例外に対して不寛容であってこそ人間なのだ。(笑) 普通の人間にとって、「規則性とは例外のないこと」 なのである。(笑)

 

今回の 「超絶ドットストライプ」 に見られるような、圧倒的な規則性のうちに例外事象が平気で混在していること、つまり、“例外に対する寛容性” こそは、この途方もない規模の海底の土木工学的痕跡の起源が “人間以外” に求められることを強く示唆しているように思われる。

 

“ドットストライプ” と “交差ドットライン”

さて、長さおよそ 100 km に及ぶ “超絶ドットストライプ” を見てきたが、話はこれで終わらない。 以下の2つの画像の、左が “ドットストライプ” であるが、右ではそれに交差するような “ドットライン” がやや放射状にオーバーラップしている。

もちろん、同じドット群の一部を今度は水平のドットストライプに交差するかたちで結んだ “ドットライン” である。拡大すると以下のような状態である。

今まで見てきた水平の “ドットストライプ” の場合は、“ドットの“取りこぼし” は非常に少なく、例外は多少あるにしても、ほとんどが整然と直線上に並んでいた。

しかし、今ここに見る “交差ドットライン” は、かなりイレギュラーである。流れに沿っているようには見えるが、厳密に平行でもないし、等間隔でもないし、ドットの取りこぼしも多い。もちろんこれらの “交差ドットライン” は、わたしが探して見つけては補助線を施したものである。その意味では、主観的、恣意的なものであるように思われるかもしれない。

しかし、 水平な “ドットストライプ” にしても、わたしが探して見つけて補助線を施したものである。(笑) いずれにせよ、これだけの数が存在し、全体として上から左下に “放射状の流れ” を形づくっているのであれば、そこに何らかの規則性が潜んでいる可能性を強いて排除することはないだろう。

 

“ドットストライプ” があまりにも規則的なために、そのあとに見いだされた、この “交差ドットライン” が見劣りするのは、たしかにやむを得ないかもしれない。しかし、だからと言って、“交差ドットライン” を単なる主観的な解釈として、その “客観的な実在性” を一切認めないのはゆきすぎであろう。

とにかく、この “交差ドットライン” のいくつかを実際に見てみよう。この “交差ドットライン” のグループを “X” とし、そのうちの任意の1つのドットラインとして、まず “X-1”  を見る。

“グループX” のドットラインができるだけ見やすいかたちで表示できるように、今まで水平に見てきた “ドットストライプ” のほうを、ここではあえて反時計回りに90度回転して “垂直” にしてある。

 

以下の画像中の数列 1~7 は “陥没ドット” を示している。ほぼ “3 km” 間隔のストライプに交差しているが、この “X-1” のドットライン では、ドットは、今は垂直のドットラインの “1行おき” か、 “2行おき” に出てきており、行を連続しては現れていない。

“1行おき” は、 1 - 2、  2 - 3、  3 - 4、 そして    6 - 7  であり、 

“2行おき” は、 4 - 5、  5 - 6  である。

今は垂直の “ドットストライプ” のドットラインの間隔は約 3 km である。もし、この “交差ドットライン X-1” が、その “ドットストライプ” に 直角に交差していたならば、ドットの中心間の距離は “1行おき” つまり、“インタバル2つ分” であれば、当然 6 km であったであろう。しかし、この “交差ドットライン X-1” の場合、1 - 2、  2 - 3、  3 - 4、6 - 7  に見るように、“X-1” の直線上のドットの中心間の距離は “1行おき” つまり、“インタバル2つ分” であるが、交差は直角ではなく斜めであるので、当然 6 km を上回っている。そして実際に、山手線の横幅の 6.5 km に近い距離となっている。

“グループX” の交差ドットラインには、平行ドットストライプほどではないにしても、何らかの規則性、何らかの共通の作用がはたらいている可能性が潜んでいるように思える。

 

 

もう一つ見てみよう。

 

 

 

D:ニース沖の超絶ドットストライプ: 海底考古学37-D

 

 

 

 
 

 

 

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