とっかん花

お晩でがんす
忙しさにかまけて、しばらく百樹園の草取りをしずにいたら、いつの間にか
蛍袋の花が咲いていました,もう其の時期なんだなあ、と感慨に耽る間も無く忙しくしていますが、決して良い事ではありませんね
この辺では、「とっかん花」と呼んだり、雨降り花とか、ちょうちん花とか呼ばれていますが、いずれも其の形から来ているものでしょう
子供のころはよく花を摘んで手のひらで打ち「とっかん」と音をさせて誰の音が一番かなどと遊んだものです
其の遊びが呼び名になったのでしょうね

山菜としても優れもので、新芽や葉は三杯や和え物に、又てんぷらにも良く
さっぱりとした清涼感のある山菜です
花の状態を利用して中に詰め物をして揚げ物にしたり、ご飯をつめたりするところもあります
ご親戚の「山蛍袋」からみると少し派手さに欠ける処がありますが其処が又良いのかもしれない
蛍袋とはなんと含蓄のある名前なのかと感心してしまいます
この花を取ると梅雨時に大雨が降り田んぼに害をもたらすということで取ってはいけないと、よく言われました
古人はこうした話で、自然を保護していたのですね
なんて優しい戒めなのかと思うととても感心してしまいます

私たちも大いに先人の知恵を学んで残された貴重な自然を子孫に伝えなければと痛感しています

そんじゃあ又　　遊童子