林が4日、午後の居残り特打で172スイング中4連発、3連発を含む計40発のサク越えを放ち、開幕スタメンへ猛アピールした。今キャンプ初の実戦となる8日の紅白戦を前に、外野のポジション争いが激化。赤星がリタイアしている間に、林が豪弾で存在感を見せつけた。
打撃投手を務めた広澤コーチの『林ちゃん、最後は狙えば?』という“挑発”に、見事に応えてみせた。きりのいい40発目をスタンドに放り込んで、居残り特打を終えた。「いい感じで打ててます。下半身をうまく使えば、勝手に打球が飛んでいきますね」。飛ばす意識はないと言う。天性の長距離ヒッターゆえの言葉だった。
3日には赤星が腰痛を訴えてリタイアした。岡田監督は「若手を使うチャンスにもなる」と前を向き、若い選手らの士気をあおった。チーム内の“外野戦争”がさらに過熱した瞬間だった。
林の40発は確かなアピールとなった。広澤コーチは「お世辞でも何でもなく、結果もいいし、目立つよ。バッティングも素晴らしい言う事ないよ」と大絶賛する。正田コーチも、発実戦となる8日の紅白戦に触れ、「まだメンバーは決まっていないけど林が4番の候補であることは間違いない」と期待する。