てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

続「野性の証明」40年後の現場検証

2016年07月18日 21時55分55秒 | 【ヒゲ親父】野性の証明
きっかけは、以前投稿したが手取川上流にある百万貫の岩を見に行った帰り道の出来事だった。

その道中、左手に何か見覚えのある赤い橋が目に入った。
「あっこれは・・・・!」

その橋が、今から約40年前に撮影された映画「野性の証明」に出てくる赤い橋だと直感的にわかった。

映画「野性の証明」
森村誠一の小説、およびその小説を原作として1978年10月7日に公開された日本の映画。
出演者に、高倉健、中野良子、夏八木勲、薬師丸ひろ子、舘ひろし、梅宮辰夫、ハナ肇、原田大二郎、島かおり、寺田農など錚々たるメンバーがいる。


ということで、前回のバージョンアップ版として→前回の記事
石川県でロケされた野性の証明の撮影現場を特定すべく現場探しと現場検証に行ってまいりました。


松潤の富山ロケもいいけど、どちらかというとオイラはこっちの方が興味があったりする。
こういうのご興味ある方どうぞゆっくり見ていってくださいまし。
(そう多くはいないと思うが・・・

長い記事になっちゃいました

じゃ~ん!



<赤い橋>

まずは、
薬師丸ひろ子家族三人が派出所みたいなところから出て、


この赤い橋に向って歩いていくシーン。

遠くに電車も見えます。

その橋は白山市(旧吉野谷村)の市原という場所にあった。


まさに赤い橋である。


大東橋という。


昭和48年8月架とある。


さて撮影ポジションは・・・
ここらへんか。

右奥の遠くに白いガードレールの場所がすでに廃線となった金名線の場所です。

再度、


ちなみに、映画で映っている白い小さな建物(警報観測所)も確認できました。

今は前に建物が建っちゃいまして隠れてますけど。

ちなみにこの派出所は・・・

周辺を歩いて探したが確認できませんでした。(残念


さて次は・・・

<問い詰める丘>

ここだ!

夏八木勲が薬師丸ひろ子を問い詰めてる丘である。
右向こうにめいてつ・エムザ(旧名鉄丸越百貨店)が見えるのがわかる。

最初このシーンを見た時、
これがどこから撮ったのかさっぱり見当がつかなかった。

名鉄丸越からのこの方向でこの距離でそんな高台の丘は存在しないからである。

だが、いろいろ調べるとそれがひがし茶屋街から奥に上がるとある宝泉寺というではないか!
まさか!宝泉寺は何度か行ってるが、あそこでは名鉄丸越からの距離が遠すぎるぞ!

だが、行ってみよう。

ここだここ


この場所である。

新しい柵になっているし、ベンチも無くなった。

でもほんとにここなんだろうか・・・?

どうみても名鉄丸越が遠すぎるのだ。



単なる撮影技術の違いだろうか・・・、
ただ、この方向でもっと手前に都合のいい高台はない。


さて次の場所だ。

<三叉路のお宅>

ここです。


ここはすぐに特定できた!

金沢市の堀川町です。

特徴あるお宅も少し改修されています。


反転して、
高倉健さんが歩いているシーン。

向こう側の高架を貨物列車が走り、右の電柱に大場屋薬店とある。

だいぶ様変わりしましたね。

奥の高架は新幹線高架です、電柱は薬店から薬局になっています。



そしていよいよ本命の・・・

<大量殺人の花立町>

村人が殺害された事件現場の白菜(はくさい)畑

この場所はどこなのか。

車が村に入ってくる

小さな橋があります。


そして車から降りるお三方(高倉健、中野良子、薬師丸ひろ子)

こんな有名な三人が立った場所、貴重です。

そしてオイラがこだわっているこの場所だ。

特徴はうしろの石垣


行ったよ、花立町

あいかわらず山奥で遠い・・・

廃村なのか人が住んでいるのか?

でも草が刈ってあるし、畑もされてるからねぇ。

パシャ、パシャ撮ってたら、まさかの村人といきなり遭遇した


ヤバい怪しいものではありませんよ

畑仕事をしていたおばちゃん、
勇気を出して声を掛けてみた。(オイラも積極的になったもんだ)



オイラ「こんにちは、ここ昔映画の撮影あったんですよね」

おばちゃん「そうです、高倉健さんとか中野良子が来ました」

オイラ「へぇ~そうなんですか」

おばちゃん「ここの石なんかに血の代わりに赤いペンキを塗って・・・」


オイラ「え~!まじっすか」(新情報ゲットでちょっち感動)

おばちゃん「ハナ肇も来てねぇ」

(スマホの映画シーンを見せながら)
オイラ「このシーンの場所はどこですか?石垣があってこの横長の石が特徴あるんですけど」

おばちゃん「う~ん、これはどこかなぁ・・・・ごめんなさい、わかりませんわ」

オイラ「いいです、いいですすみません。」

おばちゃん「もうずいぶん昔の話しやからね、当時はこの家もあの家もワラぶきでしたよ」

オイラ「今でもここにお住まいですか?」

おばちゃん「いいえ夏場だけ畑を見にきてるんです。かっては30軒ほどあったのですが、すでに廃村になってみんな小松の方に引っ越しました。10軒ほどの家がこうして夏場に畑をしに来るのです。冬になれば電気も通りません」

オイラ「そうなんですか、お仕事の途中で話してくれてありがとうございました。」

おばちゃん、ありがとうございました。


そしてオイラはしばらくこの村をぶらついて、

まずお三方が車から降りた橋はこれ

すぐにわかります。

それを遠目に撮った場所はここらへんかな


おあばちゃんは畑の場所はここって言ったけど、

ここはちょっち違うかな・・・

これね

あっそうか、制服警察官の後ろの場所のことを言ってたのか。

そして、オイラの最大の関心場所、高倉健と薬師丸ひろ子の歩いたこの場所を探した。

特徴は後ろの横長の石

この横長の石を探した・・・

これか!

違う。

これか!

違う、いい線はいってるが、横長石の下にある他の石の様子が違う

この草の後ろにも横長の石があるけど・・・

確認できない、


・・・・・・結局、場所は特定できませんでした。
映画の内容を見てると村のもう少し上の方かもしれませんが、

とても行ける勇気はありませんでした。

でも良かった。
おばちゃんにこの村のこといろいろ教えてもらったし。


さて40年後の野性の証明現場検証はどうでしたでしょうか?


今回オイラが知りたくても探せなかった場所もあります。

薬師丸ひろ子が子犬と戯れているこのシーンの場所とか。

卯辰山と思われるけど、どこだろうか・・・。

でも満足してます。

・・・・・40年ですよ、40年!
(正確には38年くらい

そんなに年月が経っていても、ちゃんと残っているんです。
あのおばちゃんのように地元の人の心の記憶にも残りますが、
こうやって記録しておけば、
いつかまたオイラのような特異な誰かが、50年後60年後にロケ地巡りをするかもしれない。
その時はこの記事が少しでも参考になればいいと思います。


2016年9月18日調査分を追記します。

子犬と戯れるシーンはここか!?⇒+追記


【ヒゲ親父】
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする