先日北九州へ行った際、小倉城に隣接している「松本清張記念館」を
見学してきました。
小倉の市立中学に通っていた私、校歌の作詞がこの松本清張だったんです。
おかげで、音楽のテストでは校歌の歌詞を覚えさせられました。あんまり
立派な学校ではなかったけども、唯一自慢できる所だったのかもしれないです。
そんなつながり(?)があったので、記念館をいつか見学してみたいなぁ~と
思っていました。でも、彼の作品を全く読んだことがなかった私・・・。
高校時代に映画で『砂の器』を見ただけです。
記念館の中には、彼の生涯とその時代背景が紹介され、作品もジャンル別に
分けて解説されていました。実際の事件などをモチーフにした作品や、推理小説
のために、膨大な資料を集め取材をしていたんだなぁ~と感心しました。
他に彼の書斎が再現されていて、窓から覗けるようになっていました。
そして、膨大な資料が保管している書庫(?)も見られるようになっていて、
館内を見学、というよりも彼の家を外から覗いて見る様な展示の仕方がなかなか
面白かったです。
彼の書斎の時計は、偶然にも彼が亡くなった日に止まったそうです。
今回の見学で、彼の作品がたくさん紹介されていて、その中で興味を引いたのが
「黒地の絵」という作品。小倉のジョウノキャンプの出来事が描かれています。
「ジョウノ(城野)」って、私が以前住んでいた所のすぐ近く。戦時中、あの地に
キャンプが存在していたのを初めて知りました。とても暗くて残酷な事が行われて
いた場所が、私の住んでた家の窓から見えるところにありました。以前、その事を
母からなんとなく聞かされたことがあって、すごく恐かったのを覚えています。
私が最初に読んだ彼の作品、ちょっと最初にしては重たすぎるものでしたが、
また他にもいくつか読んでみようと思います。
今年の秋の夜長は、サスペンス&ミステリーで決まり!です。