趣味の格差

何に対してでも、執着というのは、有るより無い方が格上って感じがしませんか。

執着…というか趣味というか、こだわりと言ってもいいかもしれません。
これだけ何もかも、物があふれまくった世界で、
「私、◯◯には興味が無いの」と言い切ることは、かえって潔くてかっこいい感じ。

試しに言ってみませんか。
「英会話？勉強するつもりない。別に外国に興味ないし」って。

まぁ、◯◯に「政治」とか「環境問題」、「読書」なんかを入れると、
「この人バカなんじゃないの？」と思われる可能性もあるし、
「食べること」とか「子供」だと、「人格的に歪んでたりする…？」
と心配されちゃったりするかもしれません。

これが「釣り」とか「クロスワードパズル」なら、「趣味はそれぞれだし」で、
関心の有る無しで優劣の感情は生じにくいでしょう。

でも、ほとんどの場合、「◯◯に興味ない」の前に、本心から
「恥ずかしながら」が付いてる場合って、少ないのではないでしょうか。

◯◯に「アイドル」とか「ツイッター(ブログでもFacebookでもいい)」、
「マンガ」あたりを入れてみると分かりやすい。
そのココロは、「あなた、ヒマねぇ」です。

そして、「ファッション」「ブランド」「アクセサリー」の類も同じく。

ふふふふ。
でもね、私、好きなんです。
こういうの。



HAPPY VICTIMS 着倒れ方丈記 文・写真 都築響一

ここに出てくる人たちの、建設的でも常識的でもないポリシーが好き。
残念ながら、「銀行の残高がゼロになってもこのブランドの品を
買い続ける」というような物に、私は出会っていないけど、
もし出会えたら、幸せだなぁと思います。


で、考えていたのは、私(ごとき)に向かって発せられる
「私、ファッションに興味ないのよね」という言葉についてなんですが、
トグロ巻きそうなので、次回。