ぐっと寒くなりまして…。
去年か一昨年に買ってあったウールに
着手しました。
今回、パタパタっと軽く着られる寸法を
模索しようと、「もったいない」をぐっと
こらえております。
用尺に余裕があると、どうしても内揚げに
入れたくなるんですよ。
そうしておけば、裾が擦り切れた時とか
私より背が高い人に譲る時に対応できるし、
とか。
でも、着慣れた人ならどうって事ないの
かもしれませんが、この内揚げの重なり部分、
おはしょり始末する時に、どうも邪魔っけなんですよね。
というわけで、思い切って内揚げ無し。
後ろ身頃の繰越揚げのみ入れてます。
身幅も、着物カーニバルで購入した、つきひこさんの
マイサイズの見つけ方本を参考に…。
今まで、抱巾ってあんまり考えた事はなく、
縫いやすいように傾斜つけてたんですが、
ちょっと工夫してみました。
どうなるかなー。
あと、手芸屋さんで売ってるこれ、
仕立て屋やってた時に何で使わなかったんだろ。
単衣着物の裾と褄下くけは、常に悩みのタネ
でしたが(脇や衽のくけ代の厚みで、うにょっとなる)
これで折っておけば、真っ直ぐー
袖丈も1尺1寸と短めで袖底の縫い代も
少なめに。
用尺があれば袖底や内揚げに入れておいて、
余り布を出さないようにして、
傷んだら揚げを解き袖丈を詰め、
長く着るのが着物の本領だとは思います。
がー…。
「着るのが厄介だからやめとこう」の
要素を少しでも減らすほうが、
ある意味、「もったいなくない」のではないか
…と。
裾が擦り切れるまで着られたら本望、
その時考えましょう。
なんせまぁ、千円だったしね。
このウール地。
譲る次世代、ないよね。