Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『アイアンクロー』

2024-04-20 00:09:25 | 映画,DVD,ビデオ

1980年代初頭、元AWA世界ヘビー級王者のフリッツ・フォン・エリックに育てられたケヴィン、デヴィッド、ケリー、マイクの兄弟は、父の教えに従いプロレスラーとしてデビューし、プロレス界の頂点を目指していた。しかし、世界ヘビー級王座戦への指名を受けたデヴィッドが、日本でのプロレスツアー中に急死したことを皮切りに、フォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われ、いつしか「呪われた一家」と呼ばれるようになっていく。

フリッツ・フォン・エリックというプロレスラーの名前やアイアンクローがその得意技である事は知っていた。息子たちの存在は知らなかった。

映画は良かったと思う。
家族の歴史をたどっていた。それぞれに起きた事がよくわかった。

兄弟愛の物語だ思う。アメリカの兄弟は、上下関係みたいにはならないのだな?友人みたいなんだが、血の繋がりがある分友人よりもさらに近しい存在なのか?

映画とは別に、この家はオヤジが良くないと思った。

父親がプロレスラーだったからといって、息子達全員がプロレスラーにならなくたって良いのではないか?

ケヴィンだけが体質的に合っていたのではないか?無事是名馬ではないが、一流ではなくても精神的に追い込まれたりせずにレスリングに取り組めたから、ずっと継続出来たのだろう。

ほかの息子たちは自分に合わないのに、父親やケヴィンに影響されてプロレスに進んだのではないか?息子は皆プロレスラーにならないわけにはいかないような雰囲気がこの家はあったのだろう。

オヤジは自分が引退したあと、プロレスの団体を自ら率いてた。そういう父親が側にいたら、自分がやりたくなくても父親を喜ばそうとするだろう。

デヴィッドやケリーは適性があったのかもしれないが、他の兄弟はプロレスラーとしてはB級くらいの才能だったのだと思う。

痛みを紛らわすために強い薬を服用したり、自分を奮い立たせるために薬品を使ってその依存症になったり。三人が自殺するなんてあるのか?まさに事実は小説よりも奇なりだ。

コメント

『デューン 砂の惑星 PART2』

2024-04-19 15:29:30 | 映画,DVD,ビデオ

その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。

名前も覚えられない。あっという間に字幕が変わっていく。もともとインプットされてない文字列だから仕方ない。

未来のどこかの星で大きな勢力同士の対立があるという設定。その中で血筋が良い若者が勢力守るために敵と戦い、勝って旧世代にも実力を認めさせ、王というか首領になっていくというお話かな?と思った。

死んだ人の体液を吸引して飲み水にする方法は非常に気持ち悪い。水は無い星のようで、登場人物は砂ほこりまみれなのに風呂やシャワーは無い感じで、全員が浮浪者のようで不潔な感じがした。

砂虫はでかく、全容はわからないが、悪いやつではなさそうだ。

『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリー役をやったオースティン・バトラーがスキンヘッドで眉毛の無い男の役で出ていた事をさっき知った。変われば変わるものだ。

コメント

『青春ジャック 止められるか、俺たちを 2』

2024-04-04 21:53:04 | 映画,DVD,ビデオ

 

 

 

映画監督若松孝二が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。

1980年代。ビデオの普及によって人々の映画館離れが進む中、若松孝二はそんな時代に逆行するように名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げる。支配人に抜てきされたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞めて地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをしていた木全純治で、木全は若松に振り回されながらも持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。そんなシネマスコーレには、金本法子、井上淳一ら映画に人生をジャックされた若者たちが吸い寄せられてくる。


フィクションだと思って見ていたのだが、本当の話が中心にあるようなのだ。ほとんどが実際にあった事のようだ。

大学浪人の井上はシネマスコーレで映画を見て、たまたま名古屋に来ていた若松監督と遭遇。監督や映画館のスタッフと食事に行く機会を得る。その後東京に帰る若松監督の新幹線にもぐり込んで、弟子にしてもらう。

非常に厚かましい奴だが、若いとそういう事をやっても許されると思う。

河合塾予備校の一年を映画にするという企画で、卒業生である井上が初監督を務める事になって、甘やかし過ぎだと思ったが、実質若松監督が監督をしていた。まだ業界に入ったばかりで何も知らないのだ。

他にも物語はいろいろあるのだが、若松監督って本当にいい人だったんだなあと思った。誰にでもやさしくて、弟子の面倒を良くみる人だったんだな。

若松監督は2012年10月に交通事故がもとで亡くなっている。

この映画は続編だが、その前の映画も若松監督を慕う映画人達が作っているのだ。若松監督役の井浦新は若松監督作品に数本出演している。しぐさ、口ぐせなどを真似しているのだろう。

コメント

『オッペンハイマー』

2024-04-02 21:26:04 | 映画,DVD,ビデオ

 

第2次世界大戦中、物理学者ロバート・オッペンハイマーは、核兵器開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、それが広島や長崎に投下され、兵士ではない日本国民を数十万人規模で殺戮。恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようにをなるが……。

原子力委員会においてオッペンハイマーが糾弾される様子が主たる映画の流れで、その場面に過去の出来事が挟み込まれるという感じ。

原子力委員会は裁判の様なもので、水素爆弾の開発に否定的なオッペンハイマーを陥れるために、議長のストローズは反オッペンハイマーの人選をしていた。

広島、長崎への原爆投下によって日本の兵士でない無垢の国民が一瞬にして死亡した事を知った時のオッペンハイマーとアメリカ国民の喜び様は、許しがたいものだった。

オッペンハイマーがトルーマン大統領とホワイトハウスで話しをした時の、トルーマンの言動も許しがたい。

オッペンハイマーについて、原爆を作った人くらいの知識しか無いまま見たので、よくわからないところは沢山あった。

オッペンハイマーを演じた俳優の事は全く知らない。伝記物で主演やると、アカデミー賞取るな?

妻役の女優良かった。マット・デイモンはどこに出ていたのか?ロバート・ダウニー・Jr.は原子力委員会の委員長だったようだ。非常に憎たらしい嫌な奴だ。

3時間物だが、長く感じなかった。もう一度くらいは見たいと思う。知識を入れてから。

コメント

『水平線』

2024-03-12 01:05:59 | 映画,DVD,ビデオ

 

震災で妻を亡くした井口真吾(ピエール瀧)は、個人で散骨業を営みながら、水産加工場で働く娘・奈生と2人で暮らしている。高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う彼のもとに、かつて世間を震撼させた通り魔殺人事件の犯人の遺骨が持ち込まれる。苦しい選択を迫られた真吾は、ある決断を下す。

福島の海とあったので僕の地元かもしれないと思って見たが、相馬あるいは南相馬のあたりのようだ。海の近くに風車がいくつも並んでいる。オランダの風車ではなく、風力発電の風車だ。方言で話している俳優は年寄りの俳優だけで、ほとんどの俳優達は標準語を話していた。

散骨業という職業があるのだ。海にまくのだ。

設定に無理があるような気がした。何かを例えているのだろうか?

兄が脳梗塞で35歳で亡くなり、弟が散骨を依頼。これ自体はおかしくない。

亡くなったのは実は殺人犯で、その骨を海にまかれると、その犯人に娘を殺された母親が嫌がるというのだ。自称ジャーナリストがその母親を連れてきて、散骨業の主人公(ピエール瀧)に散骨をやめてくれと迫る。カメラマンがカメラを構えて動画を撮影する。

ジャーナリストは被害者を代弁していると言う。感じ悪い嫌な野郎だった。俳優がうまかったのだろう。

その港町の若い漁師は、殺人犯の骨を海にまくと、風評被害が起こって魚が売れなくなると言う。

主人公の娘も、殺人犯の散骨に反対し、父親に張り手をかます。

結局主人公は散骨する。依頼してきた弟の働いている工事現場のようなところに行って働く様子を見て、兄を思う弟に嘘いつわりが無い事を感じたのだろう。

僕は殺人犯であっても亡くなれば他の人と同様に埋葬すべきだと思う。散骨でも良い。中国じゃないんだから、仏様になった人にむちを打つというのは日本人に馴染まない。

もしかしたらこの犯人は死刑執行されて亡くなったのかもしれない。6人殺したのだから。  

同時並行で娘が職場で同僚にお金を貸すという話も続いている。

コメント

『タイタニック』

2024-03-07 16:29:00 | 映画,DVD,ビデオ

アマゾン・プライムにて。

公開時にも見てるし、その後も何度も見てる。これを見ると物悲しいやるせない気持ちになる。

たくさんの人々が亡くなった実際に起こった出来事であるからハッピーエンドにはならないのはわかっている。ジャックとローズの物語はフィクションであるのに、である。

この映画は終盤までハラハラドキドキする。

沈没が迫ってきているのに、主人公が船室にとじこめられたり、甲板に出るゲートが閉鎖されて三等船室の乗客が閉じ込められたり、救命ボートのスペースを求めて争う人々、乗組員が乗客に発砲。

氷山を見つけるための双眼鏡が無かったり、衝突した時に船長は休んでいたり、お粗末な人為ミス。

パニックを防ぐためとは言うが、沈没しようとしている事を一部の乗客にしか知らせない。

脱出を諦めて最後に二等船室で子供を寝かし付けている女性は、『ターミネーター2』でジョンのおばさん役の女優だった。

ローズは浮かんだ板に乗って目覚めた時、死んでるジャックをなぜ海に突き落としたのか?

おばあさんになったローズはなぜ、ダイヤモンドのネックレスを海に捨てたのか?

ローズは、アメリカ上陸時にドーソンと名乗ったが、あれで改名されてしまうのか?

ローズのフィアンセや母親は本当に嫌な奴だった。演技力が優れているという事なのだろう。

コメント

『マッチング』

2024-02-27 01:41:39 | 映画,DVD,ビデオ

 

ウェディングプランナーとして働く輪花(りんか)は恋愛に奥手で、同僚に勧められてマッチングアプリに登録することに。マッチングした相手・吐夢(とむ)と会ってみたものの、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男だった。それ以来、吐夢は輪花のストーカーと化し、恐怖を感じた輪花は取引先であるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山に助けを求める。同じ頃、“アプリ婚”した夫婦を狙った連続殺人事件が起こる。輪花を取り巻く人々の本当の顔が次々と明らかになっていく中、輪花の身にも事件の魔の手が迫る。

 

とにかく気持ち悪い映画だった。後味悪い。見なくても良かったかも。

アプリ婚というのがあるんだな、と知っただけ。

監督が原作・脚本なので変なストーリーなのかもしれない。そんな人間関係あるのかな?と思う関係ばかり。こんな人間いるのかな?という人間も何人もいた。この人はなぜそういう行動をとるのか?

小説家が書いた方が納得出来るストーリーになる。監督は必ずしも良い原作者ではない。

謎は謎のまま放置されたまま終わった。消化不良で、欲求不満になった。

誰が〇〇を殺したのか?なぜ片岡礼子の脚は・・・?なぜ、今この部屋にいる事がわかったのかな?天井に写真を貼ったり、そんな面倒な事やるかな?この女は人を刺して刑務所に入ったのかな?

snow manは悪くは無かった。

ボルボのナンバープレートが・812だった。数ある数字の中で812をあえて使ったのか?偶然なのか?

コメント

『WILL -遺言-』

2024-02-22 00:11:56 | 映画,DVD,ビデオ

 

猟銃を手に山へと向かった俳優 東出昌大が、電気も水道もない場所で、狩猟で獲った鹿やイノシシを食べながら地元の人々と触れ合う日々を記録。なぜ俳優である東出が狩猟をしているのか、そしてその経験は彼に何をもたらしたのかを記録したドキュメンタリー。

東出昌大は身から出たサビなのだろうが、不倫して離婚に追い込まれ、所属事務所からも契約を打ち切られて放り出された。

週刊誌の記者に自宅は見張られ、心が病んでいたその頃に山に向かった。

狩猟免許を取り、自分で鹿や猪の命を奪ってその肉を食らう。可哀想という気持ちが芽生えもするが、真剣に生きているという実感を得るようになる。

やがて猟友会にも入り、山の人々との結びつきも強くなっていく。自分で仕留めた獲物を東出はナイフを使って解体していく。

家を建て、山に住む。役者の仕事の時は東京の家に帰る。小さな家庭農園も作るが、獣に食べられてしまう。

この映画は子供達への遺言なのだという。

自分が精一杯生きている、あるいは生きていた事を子供達に伝えたいと語っている。

こんな映画だとは僕は思わないで見た。猟銃を撃つ音は恐ろしい。倒れた鹿の腹にナイフを刺して切り裂き内臓を取り出すシーンは残酷である。命を奪うのだから。

しかし、我々人間が生きるという事は、毎日こういう殺戮を繰り返す事なのだ。豚も牛も鶏も毎日物凄い数の命を我々人間は奪っているのだ。その残酷さが感じられないようになっているのだ。見えなくなっているのだ。。

僕は生きもの達のそういう尊い犠牲に感謝し、精一杯生きる事にした。

コメント

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

2024-01-02 00:09:56 | 映画,DVD,ビデオ

高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰(あきら)に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で間もなく命懸けで出撃する運命にあった。

佐久間彰ほか、この映画に登場する兵隊は特攻に志願した兵隊という事になっている。一番年上の寺岡は前年の秋に生まれた娘と会ってないと言っていた。30歳くらいの役だった。脱走する板倉は田舎に許嫁がいるという設定だ。愛する人がいるのになぜ特攻に志願したのか?当時の兵隊全員が志願したわけではないだろう。

ユリだけが咲く丘?というか場所が出てくるが、ユリ畑?そんな場所あるのだろうか?

空襲を受けた町が焼けるわけだが、その当時その家々の人々はどうしたんだろう?避難所とかあったのだろうか?

母親が空襲で火だるまになって亡くなってしまった少年が出てきたが、どうやって生きていくのだろうか?

あっさりとさらっと物語が流れていくのだが、出撃の前日とか兵隊達はもっと激しく動揺したりするのではないのかな?

靖国神社の遊就館にはたくさんの戦没者の写真が展示されている。◯◯◯万人が亡くなったというけれど、その一人ひとりに様々な人生があり、家族や恋人がいたのだなあ、と思った。

コメント

『灼熱の魂』amazon primeで見た

2023-12-25 16:34:04 | 映画,DVD,ビデオ

 

 

 

昨年の8月に映画館で見て以来だ。その時も十分衝撃的だったが、あらためて見ても凄い映画だと思う。

このところこの映画の事ばかり考えてしまう。amazon primeでの公開は終わっている。

DVDを買うしかないか?

場所は中東。原作者がレバノン出身だからレバノンなのだろう。

ナワルの家はキリスト教徒で、ナワルはイスラム教徒の難民の男の子供を身ごもる。イスラム教徒の男はナワルの兄弟に射殺される。

ナワルが大学に行く前に生んだ長男ニハド・ド・メは、孤児院に移されたが、その後孤児院が爆撃される。孤児達は連れ出され少年兵にされる。

ナワルはニハドを探す。ニハドも母を探していたようだ。

ニハドは狙撃の腕が良く、狙撃手をつとめた後、政治犯の拷問を行う役割を担うようになる。

ニハドは拷問係?拷問人?アブ・タレクと名前を変え、政治犯の刑務所に所属する。そこで何度もナワルを強姦したようだが、裸足にならなかったからナワルは生き別れた長男だとは思わなかったのだろう。

中東の宗教の対立は凄まじいようだ。僕にはもちろん何の実感も無い。

ナワルが乗り合わせたバスは、キリスト教徒に襲撃され皆殺しにされる。間一髪のところで十字架を見せてナワルは助かる。

イスラム教徒の女子供まで虐殺するキリスト教徒の兵士たちを激しく憎んだナワルは、イスラム教徒の側につき、キリスト教徒である政府の要人に接近して射殺した。その後政治犯の監獄に入れられて、拷問人のアブ・タレクと出会う。

ナワルの一家はカナダに移住し、タレクも移住していた。

ある日プールに来ていたナワルは、右足のかかとに三つの黒い点の入れ墨をしている男を発見。自分の息子であることを確信。また、その男の顔を見て、拷問人のアブ・タレクであると確信。自分が息子に強姦されて双子を産んでいた事実を突きつけられた。

タレクはナワルを見ても何も思い出さなかった。

全てを知ってアブ・タレクはナワルの墓を参る。

こういう家族あるのだろうか?あるかも。誰も意図せずに起こっていることだから。この後残されたこの3人はどうなるのだろう?

この映画は2011年に公開されていた。

コメント