OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

裁量労働制の自主点検について

2018-02-04 18:54:10 | 労務管理

2月2日の日経新聞に「裁量労働制 点検を要請」とありました。これまで長時間労働についての自主点検表の提出を求められることはありましたが、「裁量労働制」についての自主点検を求められることは初めてではないかと思います。以下記事より抜粋です。

厚生労働省は1日までに「裁量労働制」を適用する事業所に自主点検を求めることを決め、都道府県労働局に通知した。裁量労働制を不適切に運用する事業所が後を絶たないことから、約1万3千事業所に2月中に報告書の提出を求める。

 裁量労働制を巡っては、野村不動産が企画立案などの業務が対象の「企画業務型」を適用する社員に営業活動をさせ、残業代の未払いなどがあったとして、東京労働局から2017年12月に是正勧告を受けた。

記事では、不適切な運用を防ぐため、①業務内容が適切であるかどうか②社員の健康管理を行っているかなど点検するように求めるとあります。事業場が提出した報告書を精査し、各労働局や労働基準監督署が指導するということです。

専門業務型裁量労働制や企画業務型裁量労働制については労使協定等締結を要件とし、労働基準監督署に届け出ることが導入要件ですので、現在労使協定を届け出ている会社は、自主点検票が送られてくることと思います。いまから「採用要件を満たしているか」、「みなし労働時間制は適切か」なども確認しておくと良いと思います。

労働基準監督署の調査の際には、全体的に長時間労働だと監督官が感じたときは、裁量労働制の対象者の勤務時間がわかるものも見せて欲しいと言われることがあります。あまりに長時間労働が続いていると、みなし労働時間制をとっていること自体がおかしい(労働者の裁量があるとは考えられない)とされることもあるということなので、長時間の日があっても短時間の日もあるなどメリハリのある運用を求められることに注意が必要です。

インフルエンザがとても流行っており、事務所でも順番に誰かがインフルエンザにかかっているという状態が昨年から続いている感じです。どうも見ているとやはり予防接種を受けていない人がかかっているような気がしますが油断は大敵と思い、一生懸命手を洗い、外出から戻ればファブリーズをコートにスプレーしています。

来週はOURS小磯社労士法人25周年のお祝いの会を顧問先企業にご案内して行うことにしていますので、ここは絶対にインフルエンザにはかかれない状況です。TAC時代にお世話になったディレクターにDVDを作成してもらって25年間撮った写真の編集したものを上映するほか、OURSの日常を知っていただくため(「寸劇」をやろうとしたところこちらについてはあっさりスタッフに却下され)「OURSクイズ」というものを行うことにしました。これまでいろいろな時間をかけて準備をしてきましたので是非来られた皆様が楽しんでいただけるようにと思っています。