ちょうど今、ソニーの原稿を書いている。
この会社を作ったのは盛田昭夫さんだ。
ボクは経営者の話が好きで、松下幸之助さん、
本田宗一郎さん、盛田昭夫さんらの言葉を読むと、普通に、泣けてくる。
ボクは無宗教だけど、多分“働き教”みたいなのを信じていて、
「良いアイデアを持つ人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。我々はそれをがむしゃらにやるだけである」
みたいな言葉をきくと、
ありがたや、ありがたや、とか思う。
でもってこの人、実は兵士として戦争にとられている。
が、いつやられてもおかしくない激戦地に行くのでなく、
すんでの所で、海軍の技術屋になった。
どうも、上の人がすんでのところで止めたらしい。
“オマエみたいな優秀な技術屋が
ただの一兵卒として戦地に送られるのは
それが規則とは言え、しのびない。
だからおれがなんとか技術屋になれるようにしてやる”みたいな。
で、盛田さんは生きて帰った。しかも、
井深さんと出会ったのはこの海軍時代という。
(すんません、ここまでうろおぼえ&人に聞いた話です)
(間違ってたら、やさしく指摘してくださいね)
で、のちに彼は、ご存じの通り。
我々の豊かさの一部を作り上げた。
そんなわけで、今日のテーマは“歴史に残る仕事”で
注目したいのは、盛田さん本人ではなく、その上官だ。
名経営者列伝を読むと……いや、
大好きな仕事に日々、心を燃やしていると、
誰もが、思うんじゃないだろうか。
「歴史に何かを残したい」。
が。刻まれるべき名は少なく、
用意されている席は、願う人の数より圧倒的に少ない。
が……。
「彼」。名も知らぬ彼。盛田さんの上官は、
間違いなく、歴史に残る仕事をした。
そして、盛田さんになれる人は少ないが、
自分だって、そういうことなら、
歴史に何か貢献できるかもしれない。
いかに生きるか。
もちろん酒も飲みます、おいしいものも食べます、
でも“その人”が目の前に現れる前から、
日々、人を見る目を養い、
ええ、資料のつもりで雑誌を読み始めて、
気付けば水着のグラビアを見てたりします。
が、心のどこかに「世界」を思い、
「規則」より強い「信念」を持つなど、準備を怠らないこと。
だって、歴史は変わる。盛田さんの手だけでなく、
名もなき上官のような、小さな存在も必要としながら。
と、ソニーの原稿を書きながら、そんなことを考えました。
6月第3火曜日のDIMEで発売です。
デジタルフォトフレームを通して
日本を変えようとした人たちのお話ですよ。
※関係ないけど、ソニーの井深さんは、亡くなる寸前に「何がしたい?」ときかれ、普通「キュウリの漬けもんが食べたい」とか言いそうなものなのに、「小さい会社を作っていろいろチャレンジしたいね」と答えたらしい。シビレんな。
この会社を作ったのは盛田昭夫さんだ。
ボクは経営者の話が好きで、松下幸之助さん、
本田宗一郎さん、盛田昭夫さんらの言葉を読むと、普通に、泣けてくる。
ボクは無宗教だけど、多分“働き教”みたいなのを信じていて、
「良いアイデアを持つ人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。我々はそれをがむしゃらにやるだけである」
みたいな言葉をきくと、
ありがたや、ありがたや、とか思う。
でもってこの人、実は兵士として戦争にとられている。
が、いつやられてもおかしくない激戦地に行くのでなく、
すんでの所で、海軍の技術屋になった。
どうも、上の人がすんでのところで止めたらしい。
“オマエみたいな優秀な技術屋が
ただの一兵卒として戦地に送られるのは
それが規則とは言え、しのびない。
だからおれがなんとか技術屋になれるようにしてやる”みたいな。
で、盛田さんは生きて帰った。しかも、
井深さんと出会ったのはこの海軍時代という。
(すんません、ここまでうろおぼえ&人に聞いた話です)
(間違ってたら、やさしく指摘してくださいね)
で、のちに彼は、ご存じの通り。
我々の豊かさの一部を作り上げた。
そんなわけで、今日のテーマは“歴史に残る仕事”で
注目したいのは、盛田さん本人ではなく、その上官だ。
名経営者列伝を読むと……いや、
大好きな仕事に日々、心を燃やしていると、
誰もが、思うんじゃないだろうか。
「歴史に何かを残したい」。
が。刻まれるべき名は少なく、
用意されている席は、願う人の数より圧倒的に少ない。
が……。
「彼」。名も知らぬ彼。盛田さんの上官は、
間違いなく、歴史に残る仕事をした。
そして、盛田さんになれる人は少ないが、
自分だって、そういうことなら、
歴史に何か貢献できるかもしれない。
いかに生きるか。
もちろん酒も飲みます、おいしいものも食べます、
でも“その人”が目の前に現れる前から、
日々、人を見る目を養い、
ええ、資料のつもりで雑誌を読み始めて、
気付けば水着のグラビアを見てたりします。
が、心のどこかに「世界」を思い、
「規則」より強い「信念」を持つなど、準備を怠らないこと。
だって、歴史は変わる。盛田さんの手だけでなく、
名もなき上官のような、小さな存在も必要としながら。
と、ソニーの原稿を書きながら、そんなことを考えました。
6月第3火曜日のDIMEで発売です。
デジタルフォトフレームを通して
日本を変えようとした人たちのお話ですよ。
※関係ないけど、ソニーの井深さんは、亡くなる寸前に「何がしたい?」ときかれ、普通「キュウリの漬けもんが食べたい」とか言いそうなものなのに、「小さい会社を作っていろいろチャレンジしたいね」と答えたらしい。シビレんな。