タマネギ植え

タマネギの苗を植えた。
例の母親ほど年の違う従妹が畑から「タマネギの苗を植えたか」と携帯電話で
聞いてくれた。
まだ購入もしていないし植えてもいないと言うと
「そしたら今畑で抜いて今度の大夜の日に持って行くわ」と言った。
そして昨日、品種の違う二つのタマネギの苗を３００本持って来てくれた。
今朝早速主人と「ほんまにこまめな人やなあ」と従妹に感心しながら植えた。
それにしても久々のタマネギ植えは疲れた。
主人があらかじめ畝にマルチをひいていたのでその上に一本ずつ私が苗を置いていく。
そして主人がマルチに小さな穴をあけていくのだ。
その後は私と主人が手分けをしてマルチの穴を手で広げて一本ずつ苗を植えていく。
これがとてもしんどい作業で座っても中腰でも疲れるのだ。
今回は特に私が忍耐力がなくて絶えずぼやいていた。
すると主人が「目的があるから早くやれるねん」と言った。
「目的って何よ」と私が聞くと「早く終わってお酒を飲むこと」と言った。
「おとうさんはええなあ、趣味があって」と私は笑いながら嫌味を言った。
「大体お母さんはくそ丁寧にしようとするからしんどいねん、ええ加減でええねん」
と主人が言った。
なるほど私と主人は性格が全然違う。
主人はおおざっぱで、飽きやすく、しかしやることは速い。
それに比べて私は納得できなければ動けないタイプでしかしいったんやりだすと
いつまでもしつこいのだ。
夫婦とはうまくできているものだ。
お互いに足らないところを補い合うように連れ添っている。
だが若いころはそんなこと知りもせず意見の違いを罵り合う事もあった。
おたがいになんで自分の気持ちをわかってくれないのかと心を閉ざした事もあった。
しかし今なんとかこうして二人で田畑を作っているなんて本当に不思議だ。