同性愛者な私の日常を綴るブログです。閲覧は自由ですが、誹謗中傷等、マナー違反な行為だけは断固お断り致します。

「家族や友達からのカミングアウト、その時あなたは?」

2010年02月07日 21時11分21秒 | ビアン仲間
yukaです。
行ってきました、愛媛レインボープライド主催のイベント
16:00の開場に向けて、12:00からバタバタとみんなで準備。
なんか、流れとかも全然分からないまま、勢いで参加したからなー。
言われるがままに動く主体性のない私。笑
でも、プライドのリーダー、エディさんは思っていた以上に熱意に満ち溢れた人で、活動の場を提供してくれている施設の人からもすごく応援されてた。
すごいよ、愛媛県

さて、開場セッティングがひと段落したところで、エディさんの思いつき

エ「上の階のイベントが、僕たちのイベントの始まる前に終わるんですよねー。
ちょっと宣伝させてもらおうかな」

と言ってチラシをつかむ。
(あ、チラシを置かせてもらうか、出入りする人に配るんだろうなぁ)
そう思ってた。


しかーし

実際は開演前の会場に入って着席している人たちに配る!!!
す、すごい。。。
まぁ、やるとなったら私もやりますよ
仕事で培った接客力で座ってる人や後から入ってくる人に配布。
その横でかいと君はちょっとタジタジ
ま、接客慣れしてないからね。

さて、そのあとも細かい会場の準備をして、休憩。
みんなでコンビニ行ってご飯買って。
ゲイの男の子M君とビアンの女の人Rさんとうちの旦那と4人で出かける。
すると、Rさんからかいと君へ驚きの一言。

R「あのー、虹のblog書かれてる方ですか?」




なにーーーーーーーーーーー


こんなん言われたん初めてや
今まで、出会った人にblogを宣伝したり、blogで出会った人と会ったりってことはあったけど、初めて会った人からblog読んでますって言われたことはなかったもん!
すごいなぁ、続けているといろんなことがあるもんだなぁ。


そしてM君。
彼もすごい。

私が福岡から来てるって話が出た流れで、

M「じゃあ、出身も福岡なんですか?」

私「いや、出身は岐阜県ですよ」

M「岐阜?!岐阜って大きな市がありましたよねぇ?
  えっと、なんだったかなぁ?
  あ、そうそう、思い出した、大垣!」

私「んー、そんなに大きな市ってわけでもないですけど、ありますよ。
  でも、よく大垣なんて知ってますね」←何気なく聞いた

M「え、あ、うん、まあね

か「いろいろあったんだね

M「うん、いろいろね
  ほら、名古屋から大垣行きの電車あるよね?






ま、こんな感じ。
でも、彼、ほんとにいろんな経験をしているような感じがあったから、3歳くらい上かと思ってた。
なのに、年齢の話になって、私が25歳だって言ったら、

M「うっそーちょっと何年生まれの

私「え、(昭和)59年生まれですよ」

M「同じだなんてびっくりー

私「(いや、それは私もびっくりなんだけど…)


と、まぁ、愛媛ではお馴染の「年齢が上に見られる事件」が今回も勃発。笑
私はこんなM君のソフトなオネエキャラが大好き


さて、そんな感じにワイワイやってるところへゲストが登場

尾「こんにちはー。今日はよろしくお願いします」



尾辻さんやーーーー


はい、彼女、この世界じゃ有名人どころかHEROです

もう一気にみんなの目が輝く。笑

そんなとき、尾辻さんが一人でメッセージボードを眺めてて。
ずっと尾辻さんに会いたがってたかいと君に

私「ほら、ちょっと挨拶して話でもしてきたら?」

か「え、う、うん、ちょっと行ってみようかなぁ…」




か「……やっぱり先に声かけてきて

まぁ、こうなるだろうと思ってたけどね。

私「尾辻さん、今日はよろしくお願いします!」

そんな切り口で声かけたかな。

尾「いえいえ、こちこそよろしくお願いします」

なんだか、とっても穏やかで柔らかい口調。
でも、なんだろう?
尾辻さんって確かに優しくって、穏やかな人だったって覚えてるけど、ここまで柔らかい人だったかなぁ??
この3~4年でさらに人柄が丸くなったように感じたなぁ。
ま、そんな感じにちょっとだけ会話できました

さて!
そうこうしてると開場時間に
私たちは受付に立ってパンフレット渡したり、本やバッジの販売。
こういう時、本当に接客慣れしててよかったと思う。

そして、いよいよイベントスタート
私たちは最前列で話を聞きました

イベントが3部構成になってて。
第一部が尾辻さんによる講演。
第二部が「LGBTの家族と友人をつなぐ会」と尾辻さんによるトーク。
そして、第三部にあたる番外編が「つなぐ会in松山」!

まず、第一部の講演。
尾辻さんの笑いを混ぜながらの誰にでも本当に分かりやすい同性愛の基礎知識講座。
本当に尾辻さんのトーク力に脱帽。
ところどころでジーンとくるような話も…。
ちょっとだけ紹介します。

会場に来ていた人たちから「あぁ!」と声の上がった話。

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みなさん、同性愛者とか、性同一性障がいの人がいるということはいろいろな話を聞いて知ってますよね?
でも、そういった人たちって、本人たちから言われないと目に見えないんです。
そんなセクシュアルマイノリティと呼ばれる人たちが、目に見えない人たちがどういう気持ちでいるか想像できますか?
自分を男性だと思っている方、今、この瞬間に自分の身体が、身体だけが女性に変わったと想像してみてください。
自分を女性だと思っている方、身体が男性に変わったと思ってください。
身体が変わっただけで本当にその身体に合わせて考え方とか、行動を変えられると思いますか?
多くの方は変えられないと思います。
こうやって、立場を置き換えてみれば、当事者の気持ちが分かると思うんです。

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一字一句正確な再現ではないけど、ほぼこんな表現で話されてたかな。
そのほかにも、「自分がもし同性愛者だったら、周りに打ち明けることはできますか?」など、来場者に問いかけるような、考えてもらうような語りかけでのトーク。
「他人への理解」を求める形ではなく、「自分に置き換えて考えてもらう」形でのトークは本当に分かりやすかったと思う。
そしてもう一つ、来場者の多くがはっとした場面。

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数年前、レイザーラモンHGというのが流行りましたね?
彼は結婚をしたように異性愛者なわけです。
そんな彼が自分はゲイだというフリをして、腰を振って「フォー!」と叫ぶ。
私はこれはどうなのかと思います。
少し考えてみていただけないでしょうか?
もし、これが障がい者のフリをして、ほんの少し身体を動かすのに不自由をしている人たちのマネをして笑いを取っていたら…。
きっと「そんなものは笑いじゃない!君はなんて失礼なことをしているんだ!!」と非難されるはずです。
それと同じことなんだということに気づいていただきたいと思います。

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この話は本当によかった。
同性愛って、結構お笑いでは定番のネタだったりするけど、そこを批判するのって本当に難しくて。
でも、尾辻さんはきっぱりと否定して、しっかりと理解をしてもらっていた。
本当に素晴らしい講演でした。

さて、続いて休憩を挟んだ後での第二部。
第二部では、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の中心として活動されている尾辻さんのお母さんと、ゲイの息子さんを持つ清水さんを交え、尾辻さん、エディさんのお二人を加えた4人でのトーク。

カミングアウトにまつわる話を聴くことができました。
尾辻さんの場合、最初にカミングアウトしたときは居心地の悪いまま話が終わってしまって、その後恋愛について話ができなくなってしまったらしい。
それから数年、尾辻さんが大阪府議会議員になって2年後。
尾辻さんは東京レズビアン・ゲイパレードと著書「カミングアウト」の出版で世間にカミングアウト。
この本の出版、ご家族にも話していなくて、書店に並ぶ1週間前に出版のカミングアウト。
そのとき、お母さんは驚愕したみたいやけど、それ以上に鹿児島のご親戚の方が激怒して出版に反対したんだって。
でも、本の原稿に手紙を添えて送ったら、出版にOKしてくれて。
それどころか、尾辻さんが参議院選に出馬したとき、鹿児島での選挙活動の先頭に立って応援して、全国でもトップクラスの得票数を叩き出した
これには本当に感動した
大反対をしていた人が最高の応援者に変わる…。
こんなことってあるんだなぁ…。

そんな尾辻さんエピソードとは真逆なのが清水さんエピソード。
清水さんの場合、息子さんがかなり周到にカミングアウトの準備をしていたみたいで。

子「なぁ、俺今まで彼女の話とかしたことないやん?
  なんでやと思う?」

母「んー、モテへんから」笑

子「俺、あんまり女性に興味がないねん」

母「じゃあ、男の人に興味があるとか?」笑

子「そう!」

こんな流れだったらしい。
でも、清水さんの場合、否定的な感情は出てこなかったんだって。
そのカミングアウトのとき、息子さんが同性愛にまつわるいろんな講義をしたみたいで。

子「国によっては同性愛者は犯罪にもなるし、死刑にもなるんで」

母「えぇ?!!そんなひどいとこがあるん?!」

この時、清水さんはご自分の自慢とも言える息子さんと同じような境遇の人がそれだけで死刑になるような国があることに怒りを感じて毎日同性愛者についてネットで調べるようになったんだって。
強い母だなぁ。
そんな家族だったら心強いなぁ…。
そう思いながら話を聞いてた。
当時高校生だった息子さんは本当に嬉しかったと思う。

親御さんたちの立場の話が聞けて本当によかった。
会場からはすすり泣く声、隣で滝のように涙を流すかいと君、私も涙があふれてきた…。
本当に、涙、涙の第二部でした。


さて、そのあとの第三部では、当事者とその親だけでのクローズドな座談会形式。
自己紹介の一番手になってしまって。
持ち時間も分からないままかなり短く自己紹介したんだけど、後に続く人たちの自己紹介の具体的なこと。
ちょっともっかいやり直しさせてください。笑
そんな感じのゆるい会でした

時刻は21:00。
会場の片づけをして、打ち上げへ!
みんなでワイワイとロビーまで来ると、大学生の男の子が尾辻さんのサインを欲しそうにしてて。
同じようにかいと君もサインを狙う。
そこで、打ち上げ不参加の彼の背中をプッシュしてサインもらいに行かせる。
その後、うちの旦那にこの流れに乗ってサインもらいに行かせる。笑
ほんと、大成功。

さて、私とかいと君はホテルに車を置きに行ってからの打ち上げ合流。
最初なかなか尾辻さんと話ができなくて。
席も遠かったし
でも、途中で尾辻さんから近くに来てくれて
うちらが挙式したことを話したら喜んでくれて「写真見せて」とまで言ってくれた♪
しかも、うちが「福岡で活動されている団体さんってご存知ですか?」って聞いたら、

尾「以前、リーダーをされてた方が辞められちゃって、
  そのあと○○さんが後を継いだんだけど、どうだろう?
  よかったら連絡取ってみて、また教えましょうか?」

って、メアド聞いてくれた
尾辻さんからメールが届くのか、その人からメールが届くのか分からないけど、すごい
こりゃ、連絡いただいたら本格的に活動始めないと
自分たちの権利なんだから、まず自分たちが動かなくてどうする
受け身なんてやだ!!!
やっぱりこれが私の生きがいになっていきそうだな。
まずは福岡のどんたくでのパレードの復活を第一目標にしよう

尾辻さん、本当にありがとうございます!!!
最後には尾辻さんの方から握手してもらえて…。
またどこかでお会いしましょう!!!

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