ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

「握った拳の中にだって闇が出来る」ように、誰にだって隙間はある。

2007-04-11 | 映画
隙魔

この本編とは別に撮影にまつわる怪奇実話DVDがリリースされたらしいと聞いて、この作品を借りた。

ダメダメなだらしない作品かと思ったら、それなりには見られるではないか!

役者の演技は正直なところ感心出来ない。

また、モチーフになる「団地の噂話」もいかにもありがちな気がする。

撮影時に頻発した怪現象に対し、題名を当初の予定と変更して公開されたという本編、しかし、「隙魔(すきま)」というタイトルの含蓄はなかなかだ。

そうそう。ダメだといわれればやりたくなるのは人情というもの、振り向くな、見るなの禁忌を、破らずに済んだという話の方が実際には少ないに違いない。

そうだ。それこそ誰の心にも「隙間」はあるものであり、そういう「隙間」にこそ「魔」は忍び寄り、入り込み、時には取って代わるに違いない。

そういうことを感じた、小品である。

喩えると、期待せずに見れば「小吉」、といったところだろうか。


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