秀明記(syuumeiki)

着物デザイナーが日々感じたこと、
全国旅(催事)で出会った人たちとのエピソードなど・・・
つれずれなるままに。

烏寺。

2010年11月17日 10時15分56秒 | 京都非観光迷所案内
この前、豊国神社で紹介した耳塚の前にあるのがこの烏(カラス)寺です。正式名は「熊谷
山専定寺」、禅林派のお寺です。一応説明板はあるけど、はげちょびて読みツライ・・・。  
簡単に述べさせてもらうと、昔(承元2・1208年)専定というお坊さんがこのあたりの松の
木陰で一休みしてはりました。

すると頭上で2羽の烏が「今日は蓮生坊(熊谷次郎直実)の極楽往生の日やし、お見送りに
いきまひょか」と喋りながら南のほうへ飛んでいったそうです。
   
これは不思議なことよ、と専定さんはこの地に庵を建てたとか。寺内には灯明の灰や油で
ねった烏が安置されているそうですが、私は確認してませんけどネ。(え~かげんな事で
すんません)

でも、「いい加減」、というのは、程よい加減ということで、何事も余り突き詰めては角が
たちますから、世の中、「いい加減」ぐらいで良いのです。(苦しい言い訳にも聞こえるケド)

またこの寺の地蔵は獅子地蔵とよばれています。これは寺町三条に住んでいた伏見左近とい
うおっちゃんが、江戸へ行く途中大井川に差し掛かかりました。

ところが大雨が続き、川は濁流と化しておりました。よせばいいのに少しでも早く江戸へ行き
たかった左近さん、ざぶんと川に飛び込んだ。(無茶しよんなぁ)

案の定、氾濫する濁流にのまれて、三途の川まで流されそうになったとき、どこからか獅子
があらわれて左近さんを乗せて対岸へ。

これは日ごろから信仰している烏寺のお地蔵さんに違いない、と左近さんが言ったかどうか
は知らないけど、そんな言い伝えが残されています。

烏といい、獅子といい、動物に縁のあるお寺ですね。

近所の扇屋さんで見つけたナマ「隣の人間国宝」さんのステッカー。関西ローカルの午前中
の番組ですが、実はワタクシ毎日観ております・・・・。
   



最新の画像もっと見る

コメントを投稿