■ 史上最強の将棋棋士は?
まず、『強い』て何だろう? 勝負に勝つ? 創造性が豊か? ・・・
どのような観点から見るかにより、見解は異なる。
私の独断と偏見で候補者は、
①七世名人『伊藤宗看』1706-1761
詰将棋作品集『象戯作物(将棋無双)』は「詰むや詰まざるや」と
異名をとったほど難解で、現代の高段棋士でもこれを全部解くのは
容易でないという。2000手を超えると推定される詰将棋も作っている。
伊藤宗看「無双百番」 全日本詰将棋連盟発行
②九世名人『大橋宗英』1756-1809
「鬼」「宗英以前に宗英無く宗英以後にも宗英無し」とまで言われた。
③『天野宗歩』1816-1859
実力十三段。強すぎるため、駒落ちの棋譜が多く残されている。
④十四世名人『木村義雄』1905-1986
⑤実力制第4代名人『升田幸三』1918-1991
⑥十五世名人『大山康晴』1923-1992
⑦『羽生善治』1970-
④~⑦の先生方はテレビ・新聞などでよく知っている。棋譜もよく並
べた。
■ やはりこの人が史上最強棋士か
『大山名人』は何かのインタビューで、「史上最強棋士はだれ?」の
質問に、「全盛期の私だ」と答えた。
1968/04/18 朝日新聞 名人戦のひとこま (左)大山名人(右)升田九段
昭和46年、升田九段最後の名人戦第7局で敗れたとき、新聞の見出し
は「升田、病に敗れる」だった。ペンネーム『龍』こと田村記者は升田九段
より大山名人のほうが強いと認めたくなかった。
升田九段のファンである私も、ライバルである大山名人を最強と認める
わけにはいかない。
あれから何10年か経た。
1966/04/21 朝日新聞 名人戦のひとこま 『大山名人』
「頂点を維持してこそ強者である」と大山名人は語っていた。
やはり『最盛期の大山康晴』が史上最強棋士か。
■ 散歩道にて
2008/03/08 17:50
■ きょうのタマちゃん
時々