顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

庭の花…5月

2017年05月05日 | 季節の花
人混み苦手なため、ゴルデンウィークはあまり外へ出ないので、我が家の狭い庭を探訪してみました。

「スズラン(鈴蘭)」はユリ科の多年草で、君影草、谷間の姫百合の別名を持ち、繁殖力が強く注意しないと庭中に蔓延ってしまいます。可憐なイメージに似合わず強い毒性を持ち、活けた水を飲んで死亡した例もあるそうです。

「イカリソウ(碇草、錨草)」はメギ科の野草で、4枚の花びらの先端が反り返ってとがり、船の錨に似ているので名前が付きました。淫羊霍(いんようかく)という有名な精力剤の材料としても知られています。一緒に写っているのは、「クジャクシダ(孔雀羊歯)」という山草です。

「アジュガ」はガーデニングの下草などに使うシソ科の草花で、同じ仲間の「ジュウニヒトエ(十二単)」の名前で呼ばれることもあります。

野生の蘭でおなじみの「エビネ(海老根)」はその名の通り、根茎の形が海老に似ています。オオムラサキの下に植えたので、日陰、湿り気の環境が良かったのか、写真のタカネエビネは20数本の群落になりました。この他に、2種類のエビネが機嫌よく成長しています。

フェンスに這わせた「モッコウバラ(木香薔薇)」の黃花と白花、芳香剤の「木香:モッコウ」の香りに似ていることから名付けられたといわれています。トゲがないので扱いやすい薔薇ですが、芳香は白花が強く、黄花は一重でないと香らないようです。

「タツナミソウ(立浪草)」もシソ科の野草、まるで波頭のような花を付けます。いつの間にか庭のあちこちで毎年咲き、白花も顔を出しています。

すっかり野生化して小さくなった「ワスレナグサ(勿忘草)」、本来は多年草ですが、暑さに弱く、日本では一年草として扱われています。我が庭では、こぼれタネで毎年顔を出します。英語名のFORGET-ME-NOTは、まったくその通りです。

「ブルーベリー」の花は釣鐘のような形をして、先端から雌蕊が飛び出しています。違う品種の受粉で結実する自家不和合性のため、2種類の品種を(名前は知りません)植えていますが、小さな木でも秋には結構の収穫があります。

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