よし笛と仲間たち

よし笛音楽に興味のある人たちの情報交換と交流を深めるラウンジ。
よし笛のやさしい音色で、人びとの心に幸せを…

アルハープの世界から宮沢賢治の世界を聴く

2012年05月31日 11時55分17秒 | よし笛文化&音楽力

 

よし笛トゥッティ仲間のアルハープ・グループが『アルハープの世界(Aru-Harp world)』を発表されました。Youtubeで聴けますよ。

 『主よ人の望みの喜びよ』『きらきら星』『クリーグルのメヌエット』『四季より冬』『さくらさくら』『G線上のアリア』6曲が聴けます。

                         

このうちヴィバルディ作曲の「ヴァイオリン協奏曲ヘ短調『冬』の第2楽章」に、心が惹かれました。

この曲の旋律に海野洋司さんが日本語の詩をつけた『白い道』があります。

”どこまでも白い ひとりの 雪の道” で始まる三節構成。とくに2番。

       ♪ 北国の冬はきびしく辛いけれど 母さんと歩いた道は 

                   あたたかい思い出だけ…(略)

                 忘れません 声を合わせ うたったあの歌~♪

あの東日本大震災で、母親を失った子どもたちがたくさんいました。

        ♪ 母さんが 歩いたように 風の中も負けないで ♪ 

この歌を歌ってほしい、とねがったのでした。

                         

海野さんは、この”母と息子”のほかに、”父と息子”バージョンの詩『草原の歌』を書いています。

この歌で海野さんは、

「人はいつかこの世を去る。私がいなくてもしっかり生きてくれるだろうか。そんな子になってくれるだろうか。

どうかひとりぼっちになっても、希望をもってこのすばらしい世界をつよくいきていってほしい」

と作詞の思いを語っています。

この詩もビゼーによる歌劇「美しきパ-スの娘」のなかのセレナードの旋律に乗せています。

のちに題名を『小さな木の実』に変えられ、『白い道』と同様に、NHKみんなの歌でヒットしました。

                         

   「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏の寒サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ…」

あの宮沢賢治が、死に直面しながら書いたといわれるこの詩が、海野の詩に重なります。

賢治は生徒たちをつねに大自然にふれさせました。そうすることで、生徒たちは宇宙のこころを感じとるからだになるからだ、というのです。

海野は、賢治と同様、人間にとって何が本当に大切なのかという本質を、心象スケッチしているように私には思えるのです。

 

私は『白い道』『小さな木の実』ともに、旋律も詩も好きです。  


「がんばる君のために」復興支援コンサート

2012年05月12日 15時19分57秒 | きのうきょう

友人でシンガーソングライター・関島秀樹さんが、

「がんばる君のために」東日本大震災復興支援コンサート

を開きます。

◆5月15日(火)午後7時開演(6時30分開場)、旧大津公会堂3階ホールで。

(京阪電車浜大津駅下車歩いて1分)

◆同月24日は、大阪・中津のミノヤホールで。午後7時開演(6時30分開場)。

(地下鉄中津駅下車すぐ)

【料金】いずれも前売り3,000円(当日3,500円)

     予約は、「風の丘音楽工房」電話&FAX077-592-2325

     オフィシャルホームページ http://www.natural.fm

 


琵琶湖は音楽を生み出す私の母です

2012年05月08日 15時26分54秒 | よし笛文化&音楽力

 

所用あって今朝、滋賀銀行へ出むきました。

ロビーで手にしたのが同銀行発行の『湖』(春号)

表紙をめくって驚きました。滋賀県出身の作曲家・中村典子さんの大きな写真。

同行常務取締役・高橋祥二郎さんのインタビューに、4ページにわたって

      「生まれ育った滋賀の原風景を新しい音楽で表現したい(見出し)」

と、熱くこたえておられます。  

        

現代音楽の作曲家である中村さんは、オルガンを習っていた小学生のころ、すでに

「びわ湖から三上山へ緑が広がる田んぼの風景と西洋音楽がマッチしない違和感を感じていた」そうです。

京都芸大へ進み、作曲を学び、数多くの現代音楽を作曲されてきました。

そして、劇場空間全体を使って音楽作品を上演する《シアターピースの取り組み 

同じ大学の仲間と「不器用な音楽(クラムジカ)」と謙遜しながら組んだグループが”核”となり、

日本にとどまらずアジアの多くの作曲家、演奏家とコラボして演奏活動を続けている意味について話されています。

いま、東日本大震災復興チャリティー・コンサートを重ね、続けておられます。

                      

これからの作曲活動について、

     「近江八景の版画は世界中の人が見ているのに、

      びわ湖から発する文化、精神を表現した音楽はだれも聴いていません。

        まだ描かれていない風景や将来像を描くのが作曲家の仕事です


東日本大震災被災地へ熱き思いとレクイエム

2012年05月07日 19時47分49秒 | よし笛文化&音楽力

よし笛トゥッティと親しい京都市芸大音楽部准教授・中村典子さんが主宰するクラムジカ(不器用な音楽)が

   東日本大震災復興支援の4度目のチャリティー・コンサート

を5月23日に公演します。

コンサートのタイトルは

          『宙(そら)との対話』~レクイエム~

◆演奏される話題曲は、

    アメリカの現代音楽でグラミー賞作曲家、ジョージ・クラムの『くじらのこえ』

    アジアの若い世代、マレーシアの作曲家のよる音楽

    京都芸大博士課程の学生と教員が筝による新しい創作

    宮城県石巻市生まれの作曲家・和泉耕二さんの『深い悲しみの中で』

                  が筝とヴァイオリンで奏でられます。

    中村先生の作曲『渡渡韻韻』は、十七弦筝2台で演奏されます。

    イタリア国立カリャリ音楽院教授、カルロ・フォルリヴェジさんの電子音楽『レクイエム』

 

洋楽器、邦楽器、歌や電子音楽、照明で多角的な時空間が体感できるそうです。

                 ♪

【コンサート】  5月23日(水)午後6時30分開演(6時開場)

          京都市立芸術大学 大学会館ホール で。

入場無料ですが、ご寄付をお願いします、とのことです。

寄付の全額は、京都新聞社会福祉事業団を通じて、被災地へ届けられます。


京響新旧首席奏者による木管五重奏 コンサート

2012年05月06日 15時46分34秒 | きのうきょう

  

よし笛トゥッティ のよし笛講師・呉山平煥先生ら元京響の首席奏者と現役首席奏者による

          『木管五重奏』のコンサート 

が6月2日に催されます。

定例のアスニーコンサートで、今回は60回目。

呉山先生のオーボエ、仙崎和男さんのファゴットは、おなじみのOB。

現役のフルートは清水信貴さん、ホルン・垣本昌芳さん、クラリネット・小谷口直子さん、

ゲストはピアノ・西脇小百合さん。

 

演奏曲は、

      ロッシーニ    「管楽四重奏曲第4番」

      モーツァルト   「ピアノと木管楽器のための五重奏曲」

      ドビュッシー   「亜麻色の髪の乙女」

      ダンディー    「サラバンドとメヌエット」

      アゲイ      「5つのやさいいダンスより」  ほか

6月2日(土曜日)午後1時30分開場、同2時開演

京都市生涯学習総合センター 4階 アスニーホール で。

入場料 800円 

チケットの電話予約は、京都アスニー075-812-7222  アスニー山科075-593-1515 へ。

                      ◆

出演者によるロビコン「本のもりの小さな音楽会」が、午後1時から、隣接の中央図書館で。無料。