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情報科blog
高校で必履修となった「情報科」の教員が
授業や校務など日々のできごとや
情報教育について思うことを書いていきます。




 私の学校では、ワープロの授業は特にやっていません。

 情報Aでは1学期と2学期にワープロ打ちのレポートを提出させています。でも、ワープロの使い方はろくに説明していません。ワープロソフトも一太郎とWordの好きな方を使うように指導しています。

 文書の体裁については指定をしますが、その他は何も説明しません。

 ずいぶん乱暴な授業に思えるかもしれませんが、自分が調べた事柄をまとめることが主眼なので、何か覚えなくてはならないような機能も特にありません。

 生徒たちは、どちらのワープロソフトも特に問題なく使っています。



 私の学校はパソコン室の他にも多数のノートパソコンが導入されています。ソフトのバージョンも3種類ほどありますので、ソフトに依存するようなことは授業では使わないようにしています。それでもセンタリングや文字サイズの変更など、普段使いそうな機能は特に問題なく使えます。



 情報の授業で日本語ワープロ検定試験の問題文を配り、完成させる授業をしている先生もいらっしゃいます。この実習のためには、文書のスタイルを覚えることと、必要な操作を覚える必要があります。
 私も以前いた学校ではこのような授業をしていました。ワープロ検定試験のような実習は、何をすれば解決できるかがわかりやすく、生徒が取り組みやすいということがメリットです。出来上がった作品を採点するのも、採点基準があるので簡単です。
 座学などの授業になかなか前向きに取り組めない生徒が多い学校では、効果があることも事実です。

 でも、学校の実情を考えずに、このような授業をされている先生もいるのです。情報の授業のイメージが、「課題文書を入力する」というものなのだと思います。学校の状況にもよりますが、大学に進学しようという生徒が多い学校では、もっと「考えさせる授業」をしなければ、生徒に飽きられてしまいます。



 最近、「教えてもらってないからできない」と声高に主張する生徒が増えています。考えるということを完全に放棄しているように見えます。

 解決方法を教えてもらい、覚えるのが勉強だと思っているようです。ですから、数学や理科などの教科も「暗記科目」となります。パターンマッチングの手法で問題を解いているのだと思います。

 そのため、「知らない問題=できない」となるのです。できるところまでやってみたり、視点を変えてみたり、さまざまな解決方法を試してみたりといったことは、経験がないようなのです。

 しかも「自分で考えてみなさい」というと、「教えてくれない」と言い出す始末。

 それでも考えようとする人になってもらおうと努力していますが、なかなか難しいですね。

 

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