ヨンデリーヌ・ヨンデルホンのビミョーなる書棚群

加齢なる 読道生活半世紀。 歯磨き、活字は、生活習慣。 

ユー・アー・マイン

2016年04月27日 | ミステ棚
サマンサ・ヘイズ  ハヤカワ文庫

ミステリー、というよりはサスペンス。ぐいぐいと。

ソーシャルワーカーとしてキャリアを積んでいるクローディアは、リッチな海軍将校ジェイムズと結婚し、出産を控えていた。夫の連れ子はヤンチャ盛りの幼児でしかも双子。夫の勧めもあり、ベビーシッターを雇い入れるのだが…。シッターのゾーイに双子はなつき、夫も高く評価している。なのに、この違和感は?ゾーイの登場と同時期に起きる妊婦惨殺事件。ゾーイと共依存の関係にあると思しきセシリアの正体は?そして、はたして「私」は、誰?…

妊娠ネタなだけにキャストの女子率高し。
ヒロイン(?)であるクローディアと、
助演女優(?)ゾーイの他にも、
物語の重要な土台を担っている助演は、ロレイン警部補。
同僚である夫・アダムの浮気をいまだ許せず、
その上、長女は高校をドロップアウトして「結婚するわ」宣言…
そんなハードな私生活を背負い込みつつ、事件に立ち向かう。

読み終えてみれば、
絶望的なこの話が、かろうじて人間のものがたりになっているのは、
このロレインの「生活感」があればこそ、なのだと気づく。

本国ではロレイン&アダムで続編も出てるらしいので、今後もサマンサ・ヘイズに注目!


195頁7行目。ここ、主語が間違ってませんか?
エマが、友人カーラの受けた暴行状態を語っている場面なのに、
「エマはお腹を切り裂かれてたんだけど、…」って。???。
校正甘し。


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