ウラとオモテの日記

私が見た裏と表の話を紹介する。今話題のニュースよりもあまり取り上げることの少ないニュースに注目します。

地域版・地方紙甲子園2017年春決勝戦

2017年04月02日 00時41分20秒 | ニュースあれこれ

地方紙甲子園、最後は関西オンリーなニュースです。
最初は大阪で万博を招致するということで、いろいろ話題を呼んでいますが、朝日新聞のインタビューに応えているのが京都の料亭「菊乃井」主人・村田吉弘さんです。
2015年のミラノ万博では、私が理事長を務めるNPO法人「日本料理アカデミー」の料理人たちも、PRイベントなどに参加しました。イタリアで多くの人が知っているのは、すしぐらいです。弁当や懐石をふるまうと「日本料理が初めてわかった」「これはアートだ」と大きな反響がありました。ミラノ万博の全体テーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」と、わかりやすかった。
大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。もうちょっとわかりやすく、大阪らしくしたらいい。食の都として「うちが本家やで」と言わなあかん。関西は庶民に根ざした食がどの地方よりも発達している、と自負しているわけですから。粉もんも、鉄板焼きもみんな「文化」と位置づけることで、大きくアピールできる。ログイン前の続きその上で世界中の関心ごとについて、ちゃんとやっていく姿勢を示す。将来の世界的な食糧危機にどう対処していくのか。より安全安心でヘルシーなものを食べたい、という傾向も強まっている。日本の農産物の安全性や品質を国際的に認めてもらうなど、食をとりまく状況も、万博をきっかけに変えていくこともできる。ただ、「大阪万博」という名前はよくない。「関西万博」ぐらいにして、もっと広域で連合を組んでやってはどうか。例えば、瀬戸内国際芸術祭には、外国人がたくさん来ている。大阪湾も瀬戸内海の一部だと考えて巻き込んで、食に芸術もからませて、うまいことやったらいい。東京は放って置いたらええねん。西日本の首都が大阪や、西日本の全部が集合しているのが大阪やと考えれば、考えも変わってくる。昔の大阪の商売人みたいに日本全体をどうするのかを考えていけば、大阪はもういっぺん復活できる。
村田さんが言うには大阪らしくして万博したらいいという風に提案していますが、命輝く未来社会のデザインとして将来の人生の生かすための万博であってほしいですね。そういえば経産省が作った提案書には関西弁丸出しであり得ないようなことも書いていましたが、こんな調子で招致できるのか心配です。東京オリンピック後の大イベントとして成功したらいいですね。
http://digital.asahi.com/articles/ASK3K75MSK3KPLFA00N.html

 ラジオ体操というと第一と第二がありますが、なんと第三まであったことは知らない人もいるでしょう。そんな話題を集めている「ラジオ体操第3」の中でもさらに古い「初代版」の復刻に成功し、龍谷大学瀬田キャンパスで披露されたと産経新聞が伝えました。記事では龍谷大学社会学部の安西将也教授らは昭和初期に始まった第3体操を平成25年に復刻したが、それは「二代目」だそうで、。初代版よりテンポが速く、大きな動作も多いことから「壮年期から中年層向きだと感じていた」(安西教授)といいます。安西教授らも初代版の存在は知っていたものの、詳細は不明だったそうで、ところが27年8月、埼玉県の男性から初代版の図解が掲載された昭和11年当時の新聞を寄贈され復刻に成功したそうです。初代版は音楽のテンポが遅く、動きの組み合わせもシンプル、椅子に座った状態でもできるため、高齢者や、膝、腰など下肢に不安のある人でもやりやすいそうです。初代版は、昭和14年にラジオで放送されたとの文献があるものの戦後の混乱期の中で姿を消してしまいました。ラジオ体操は昭和20年代半ばから復活するが、結局「第3」は復活しないままとなったそうです。安西教授と復刻に取り組んだ井上辰樹教授は「いろいろな動きがあるので頭も使う。介護予防、生活習慣病の予防につながる」と話しています。ただし、初代版だけでは負荷が低く、二代目などと組み合わせた方が、より効果的だそうで、「幻のラジオ体操第3サークル」の副代表も「音楽がゆっくりでやりやすい」と話していました。第三を復活させるとはすごいことですが、NHKの人はさぞかし悔しいだろうが、こういうのを発表する場があるのなら、NHKのニュースで取り上げてもよさそうですが、どうでしょうか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00000041-san-l25

 べっぴんさんが終わりました。神戸を舞台にした話ということでしたが、最後が見ていなかったので、芳根京子さんのおばあさん姿は見られませんでしたが、子供服づくりに費やした人生だったのではないでしょうか。なお、べっぴんさんはスピンオフとともに、ゴールデンウイークにはラジオドラマでも放送するそうです。さて、今回のモデルとなったファミリアでは、製造する定番商品「ファミリアチェック」やデニムバッグの生地を生産しますが、それを兵庫県西脇市などの播州織業者が作っていると神戸新聞が伝えました。記事によると、阪神間の女子学生らが愛用するデニムバッグの生地は市内の高松町の産元商社「内外織物」が、特定の染色、製織、加工業者らに製造を依頼、通常のデニム生地の「綾(あや)織り」よりも強度が高い「平織り」を採用し、糸の色使いを工夫して色むらなく仕上げるそうです。ワンピースやエプロン、洋服のワンポイントなどに使われ、ファミリアの“顔”として親しまれるファミリアチェックは、坂野惇子(ばんのあつこ)さんら創業者の女性4人が「子ども用の柄を作ろう」と色や風合いにこだわって考案、配色が異なるチェック柄を何種類も作り、好評だった柄が残ったそうです。当初はウールのみだったが、薄地のワンピース用に綿100%の生産も始まり、西脇の産元商社「泰久商店」が担当するそうで、いずれも生地を作るたびに、染めた糸を元の色と合わせて確認します。織り上がった生地は、光や汗、摩擦による色落ち、洗濯後の縮みなどを検査、変わらぬ色合いと風合い、高い耐久性と安全性を備えた生地を50年以上にわたって提供するそうです。ファミリアチェックの生地を織る男性は「風合いが出るように縦糸にのりを付けず、ゆったりと織っている」と品質に自信を持つそうで、ファミリア社員の男性は「さまざまな手法でどんな難題も解決してもらえる」と播州織産地を信頼しているそうです。地元で作ったものが子供向けに生かされているとは、西脇ファーストなんでしょうが、ドラマが終わるとロスが出てきそうなので、子供がいる家庭ではファミリア製品を買って思い出しましょうか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170401-00000001-kobenext-l28

 新年度から大変なのが給食です。京都府宇治市で小学校の給食調理を委託されている業者が破産手続きに入ったと京都新聞が伝えました。記事では新年度以降も契約が残っているのは莵道第二小、木幡小、御蔵山小の3校で、新年度の給食開始が4月12日に迫る中、市教育委員会は対応を急いでいるそうです。業者は双葉給食(大阪府高槻市)で、破産管財人を務める弁護士の事務所によると、27日に大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けました。この会社との委託契約は木幡小(約780食)が2017年度まで、莵道第二小(約610食)と御蔵山小(約970食)は18年度まで契約が残っているそうで、給食実施には代わりの業者選定と予算の確保などが必要で、市教委学校教育課は「給食提供ができるよう関係部局と協議の上、対応を検討している」としています。給食は委託して作るというのが今の主流となっていますが、昔は給食のおばさんというのはいて、子供たちにも接していました。昨年はフジテレビでも天海祐希さんがフランス料理店を追われて小学校の給食の調理員となっていましたが、こんな人だったらいい給食を作れるだろうなと思います。小学校も大変ですが、何とか新学期には間に合ってほしいです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170329-00000010-kyt-l26

 最後はやはり本家センバツ高校野球です。昨日は大阪桐蔭が勝ちましたが、履正社も追いついていい勝負をしてくれました。実はその大阪桐蔭のアルプス席では、選手の活躍を目を細めて見つめる男性の姿があったと産経新聞が書いています。2本のホームランを放った藤原恭大(きょうた)外野手の兄、海成(かいせい)さんという人です。現在18歳ですが、PL学園の最後の部員だそうです。「いつか一緒に甲子園に行こう」。小学生のころから、お父さんの軟式野球チームで野球を始めた2歳違いの兄弟は、甲子園出場を目標に練習を重ねてきました。中学卒業後に海成さんが選んだのは名門のPL学園。高校1年のときに大阪大会で準優勝し「ここなら夢の舞台に立てる」と思って弟を誘った直後、新規の部員の募集停止が突然発表されました。野球部は試合ができるギリギリにまで人数が減り、後に事実上の廃部が決定します。「少ないからこそ結束力も固まり、野球が普通にできる喜びを感じられた」と振り返るが、甲子園の夢はかないませんでした。弟は「兄に甲子園の景色を見せたい」と、強豪校の大阪桐蔭に進学。競争は激しかったものの、奮闘してレギュラーに定着、ついには海成さんが果たせなかった甲子園出場を決め、選抜で勝ち進みました。この大会期間中にPL学園硬式野球部が大阪府高野連に脱退届を提出し、一時代を築いたPLの歴史はいったん幕を下ろしました。だがその一方で決勝は履正社との大阪勢同士の対決となり、野球王国・大阪の力を見せつけました。試合後、アルプスの前にあいさつに来た弟に手を振りながら、海成さんは夢半ばに終わった自身を重ね合わせたといいます。「夢をかなえてくれてありがとう」。喜びを爆発させる弟の背中にそっと語りかけたそうです。兄弟で甲子園に行くんだという強い思いがありましたが、弟が優勝という形でかなえてくれたんだなと思うと心温まる話だったのでしょう。しかし今度は履正社の番だと思います。大阪が強くなっていくのはいいですが、ほかの都道府県も負けてはいません。最近は大阪出身者で強豪校に行く人も増えてきました。大阪としてもそこは守っていかないといけません。夏、どんなドラマが生まれるのか期待しつつ、今回の地方紙甲子園はここまでとします。
http://www.sankei.com/west/news/170401/wst1704010092-n1.html