仔猫の里親募集中

　仔猫の保護　里親募集に対していつも抵抗感を感じてました。
「仔猫を保護したのでそちらで預かってもらえませんか」と電話がかかるたびに
『当院はやってません』と無下にお断りをしてました。
獣医の自分としては渡すのは簡単だが、里親となられた方が後悔しないか　動物が病気になり負担が増えないか等など　連れてこられる方がどのような方か　どのような気持ちで？　掛かる費用は誰が支払うのか　無料奉仕のボランティアを期待され、渡す責任もある等、色々な想像をして　いい事から最悪のことまで考えて動物の保護里親募集を控えたました。
　しかし今回は違った。
夜8時過ぎで初診であれば電話に出ても断ってます。当然　当院でフィラリア・ワクチンなどを受けてる方であれば診察してます。
　今回は何回も来院されてる飼い主さんで、たまたま　いや　思わず猫を保護をしてしまったのでとりあえず診察をお願いされました。夜間ですが再診の方なので診察しました。　当然　初診はどんな状態でもお断りしてます。
　と言うことで　今回は仔猫の里親募集を行なってます。メス3匹　オス2匹
とりあえず1週間から10日ほど診察時間中は院内に置いてますが夜はつれて帰ってもらってます。保護した責任と入院費用削減です。10日過ぎればさ～どうしようか　それから考えます。保護された方にはノミ駆除と寄生虫駆除並びに子猫用の病院食フードを負担してもらいました。こちらは本来、人がいなければエアコンを切って、電気代を削減していますが、エアコンつけっぱなし、ブログで呼びかけ　ホームページを急遽作成し、写真作成をしました。あくまでもボランティアでなく獣医の義務としてです。
　もし里親になって下さいます方がおられたならば　新しい飼い主さんとなられた方が行きたいと思われる動物病院に行かれてください。当院で動物を仲介したから　当院でワクチン　避妊　去勢をしろとは言いません。自分がいいと思う所が飼い主さんにとっても動物にとってもいいと思います。
　
　しかし仔猫はかわいいですね　暗い心が明るくなるし　里親となってくださる方が楽しそうにする姿を想像するだけで、なんだかこちらもハッピーになれそうです。

1週間から10日間は昼間は院内に仔猫が5匹います。

　ブログからホームページには行きませんので　ネットから直接　行橋動物病院で検索してください。
グーグルのほうがよろしいかと思います。
　仔猫の写真を載せてます。

仔猫の里親募集中です。

犬と猫の食べてはいけないもの

　今日は3連発です。　
はずかしながら　この季節にしながら悠久の時を過ごしていますので、学術的な小雑誌を整理してましたところ、ワンちゃんとネコちゃんの食べてはいけないものと言うのが出できました。そんなもの知ってるワッと見下して　見もしてませんでした。
　よく言う　玉葱、にんにく類　チョコレート　鳥の骨　牛乳　それと20数年開業していて　恥ずかしながら知らなかったのですが、ぶどう、干しぶどう　キシリトールです。にんにくは賛否両論あって　外人では好んで食べさせてる人もいるらしいのですが、やり過ぎると　口臭とそれに貧血を起こすそうです。人間でもどの成分がいいのかはよく解ってないそうです。チョコレートも大量に食べればテオブロミンと言う成分で頻脈、不整脈を起こします。テオブロミンは心臓　気管支の治療で使いますね。私はネオフィリンしか使いませんけど。鶏の骨は丸ごとやると　鋭く尖った状態になり　食道　胃や腸に突き刺さる危険があります。牛乳は乳糖を分解する酵素ラクターゼが不足するため　下痢を起こしやすい。（２０～３０％の犬猫）です。牛乳も下痢ぐらいで終わるのであれば少しぐらいはいいと思いますけど（個人的な意見です）。しかし　ぶどう　キシリトールですね。ぶどうは有害成分は特定されてませんが、腎不全を起こすことがあるそうです。ネコもまだ報告がないですが　注意が必要。
　まったく想像もつかなかったのがキシリトールです。一般的な甘味料でガムや口腔ケア製品のあれです。犬は急速に吸収され、インシュリン分泌を刺激し低血糖をおこし、肝障害も報告されてるそうです。鶏の骨に補足すれば　大きな魚の尖った骨とか鯛の骨、鯛の骨はとても硬いため　危険ですね。ただ小さく砕いてやればいいかも？
　このように書きましたけど　個体差もありますし　あまり神経質にならなくていいです。ただ　頭の片隅に入れとくといいですね。詳しくは来院されたときにでもお話します。
　猫ちゃんはお部屋の観葉植物やお花に興味を示して食べてしまうケースがあります。
有毒植物としてかなりあるみたいですが、私が知ってる植物を何個か上げます。
シクラメン　ユリ、チューリップ、アスパラガス、セリ、ニラ、ネギ、観葉植物に多いサトイモ属、スズラン、アサガオ、ヒヤシンス、スイセン、ジギタリス、トリカブト等などです。さすがにジギタリス、トリカブトは普通の家庭にはないと思いますけど。
トリカブトは人間でもダメですもんね。
　麦科などの無害な植物を食べて、嘔吐を起こすことがありますが、猫は完全な肉食動物で‘なま’の植物を適切に消化できないため嘔吐します。猫によっては植物を食べて嘔吐することを覚えて、胃に不快を感じたときに自ら植物を食べて嘔吐します。
　あとは　ご来院して頂いた時に。

反省
　20数年もやってて、食べたらいけないものとか、これとあれがいけないとか　偉そうに言ってても、当全そんなこと知ってるワイと高をくくって見向きもしなかったのに、フッと眼に留まったものにまだまだ自分の知らないことがたくさんあるのですね。

追伸　
　病院の歯石予防のガムと犬用デンタル歯磨き粉には入ってませんからご安心を。
市販のガム、おやつを買うときは御気お付けください。
　

　
　

くどいですが飲ませるノミ・ダニ駆除薬について

　先日　製薬メーカーの営業マンが来ました。ネコ用の新しいノミ・ダニにその他フィラリア　消化管内寄生虫の駆除薬でほとんどすべてを一本で駆除ができ　しかも皮膚につけるだけです。とても便利でいいですね。また、従来の犬用の飲ませるノミ・ダニ駆除と同時にフィラリアの駆除のお薬も好調な販売成績を上げてるそうです。
　どうも　私は時代遅れなのか　もしかして天邪鬼なのか自分でもいささか意気消沈してしまいました。営業マンには申し訳ないのですが、このような質問をしました。
　「飲ませるノミ・ダニ駆除薬はどうして牛や馬　ニワトリ　豚などの食用となる家畜に開発されないのですか？　アフリカや東南アジアの国々の人々に蚊やダニ　ノミからくる病気もあるだろう。なぜ　人間に開発されないのだろう。犬や猫以上に莫大な利益があがるんじゃないの？　不思議だよね。」
　「どう思いますか？」
「食用となる牛などの家畜に飲ませてると　家畜はその場では駆除できても　この薬が家畜の体内に残留し、薬物が残留した肉や牛乳を人間が飲めば、人にどのような影響が出るか解らないから？どうなんだろう....」
　「この薬が出てまだ5年。　10年後の犬や猫は？　15年後は？」
『さ～解りません　そうですよね。不思議ですよね。』　で終わりました。　
　営業マンさん　すみません　ちょっと厳しく言って。
くどいようですが　先の薬はネコに関してですが、私はやっぱり　毎月毎月8ヶ月も9ヶ月も必要ないと思います。例えば　最初の1ヵ月だけ使って　気になれば　途中とかで使うでいいと思う。8ヶ月も9ヶ月もノミ・ダニからすべての内部寄生虫を駆除する必要はないと思う。必要と思われた時だけで良いし、後は単体薬でいいと思います。
　犬に関しても　飲むノミ・ダニ駆除薬は　私の独断と偏見に満ちた考えかも知れませんが、おそらく何かしらの症状が出る前に天寿を全うすという考え方かもしれない。飼い主さんは便利が良い　犬は感染がない　症状が出る前に動物は天寿をまっとうする。
　この薬は遺伝子組み換え食物が人間の食生活に利用される様な物と考えてます。
遺伝子組み換え食物は人間が食べれば将来どの様な結果をもたらすか解ってない為、人の食生活に利用されてません。
　日本は犬や猫を食べませんが、もし人間の体にノミ・ダニ駆除薬が入ればどのようになるのでしょうか、犬や猫は何も言いませんし　症状も出ませんが何かしらの不調は考えてあげてもいいと思います。
99%の獣医さんが使っても今のところ私は使う気にはなれません。
　時代遅れの獣医さん　時代錯誤の獣医さんです。

薬を飲んでみました

　飼い主さんにはいつも薬は少ないほうがいいと伝えてます。　必要のないものは飲ませる必要はないじゃないですか　最低限でいいですと。自分もあまり喜んで薬を飲むほうじゃないので、自分の治療方針でも大体同じことをしてるもんですね。
　今回　つくづく感じたんですが、自分のことなんですが　以前から一つ飲んだほうがいい薬があったのですが、薬は少ないほうがいいという考え方で飲んでなかったのです。しかし　どうしても今回飲まざる終えない理由で飲んでみました。　そしたらこれがビックリするぐらい効き目があったんですね。こんなに効くのかとビックリするぐらい。まー　しかし効果はあったのですが、やっぱり多用しないほうがいいので　とりあえずは服用しませんが。
　出来たら　やっぱり最低限でいいと思います。薬は。
　動物の治療薬でも　若かりしときは症例によってですが、薬を2種類ほど出してました。場合によっては3種ほど出して　徐々に減らしてました。しかし　ある程度経験が行ったときに、やっぱり薬は本当に最低の1種類でいいとして　しかも飼い主さんに対して経済的負担以上にやる手間が非常に大変だろうと思い、最低限の１種類にしてました。　しかし最近では　主役となる1種類の薬と補助的な薬を２種類出したほうが返って直りがよかったかなと思うときがあります。それでも少なめがいいというのを基本にしてますので、症状の緩和が見られたら1種類にして　よくなれば休薬して、また症状が出れば　1種類から初めて　直りが悪るければ2種類にして　症例によって　やり方を変えます。
　例えば　皮膚で来れば、最初は塗り薬だけで初めて　直りが悪ければ、飲み薬を追加して　少しよくなれば飲み薬を減らして塗り薬だけにしたりします。すべてが同じやり方ではありませんのでそこらへんはご理解ください。
　また心臓疾患では　薬は生きてる限り一生涯になりますので、途中でよくなりましたということはありませんから　色々と検討します。ただ自分の場合　飼い主さんが我慢できるのであれば　ぎりぎりまで心臓のお薬を飲ませないようにします。　今は少しでも心臓に異常があると解ったら早くから心臓の薬を飲ませれば、それだけ延命し症状も軽くなるといわれてます。　これが本当に飼い主さんにとって　薬を投与される動物にとって良いか、また飲ませるという行為で動物が負担を感じてストレス的な問題が起こんないか　飼い主さんも検討する価値はあります。
　飼い主さんも負担になりはしないか　我々獣医にしても医者にしても、やるのは簡単ですが、やはり　トータル的な事を考えるべきだと思っています。
　自分の考え方が正しいとは思ってませんが、「私は解らないから」と相手から言われるままにではなく、飼い主さんの主張をする権利はあります。

天気予報を載せました

ホームページがあまりにもシンプルすぎるので、天気図を二つ載せました。
通常の天気予報と時計付きの天気予報で時間によって、天気がわかります。
我ながら「これは便利がいいぞ」と気に入ってます。ブログのほうにも天気予報と外国の時間と日本時間がわかる時報を載せてます。ホームページ・ブログを見てもらえればその日の天気、一週間の天気まで　気温も見れます。
　残念ながら　パソコン（デスクトップ、ノート型）は見れますが、スマホでは見れません。一部の機種では見れるかも知れません。

　話は変わりますがドッグトレーナーのブログ「Dog index Makiko」を最近よく紹介している手前、自分も読まねばと思い読んでいるのですが、このトレーナーさんは犬の訓練について　かなりの情報をオープンにしています。リンクをしてもいいのですが、FBのシェアで面識もないので、名前を紹介するだけにしてます。
　獣医は守秘義務や意見が異なったりするため、病気のこと等の情報・診断をこんなにオープンには書けません。ましてや　電話伺いなどは診察行為になり　また他院の治療方針などは答えられません。私も開業したての頃はよく答えていたのですが、今はキッパリお断りしてます。これが飼い主さんにとっても、他の獣医さんに対しても礼儀だと思ってます。あしからず　ご了解ください。
　ネットでトレーナーブログを読んで、FBをついでに見てたんですが、‘運’について載ってました。　
　基本的に「運のいい人」は存在せず　考え方一つで大きく変わり、正しい努力をしている人が「あいつは運がいい」といっているだけで、他人がやってることや　周りに影響されて、今までの働き方をあっさりと変えてしまうことで、自滅していく人も多い。　結局　正しい努力　正しい選択を続けていけば、運が上がっていくと載ってました。
自分もドッグランやトリミング　しつけ教育を薦められたりもしましたが、また　自分もやってみようかなと迷いました。
　しかし　この運の話を読むと　やっぱり　獣医医療だけに専念しようと思います。