槍平小屋ニュース 

槍ヶ岳・飛騨側登山ルートの要衝、槍平小屋から日々の出来事や最新登山道情報をお届けします。

登山道情報 (槍ヶ岳・飛騨沢ルート、南岳新道)7月15日

2014年07月15日 | 日記

中崎尾根より見た飛騨沢の全景。雪解けが進みました。登山道上で雪が残っているのは標高2600m付近の一部分。そこから上部は標高2800m付近にかけて、夏道の一部に雪渓がかかるような状態で数カ所に残雪が見られます。日中の雪が緩んでいる状態で、かつ、ソールの硬いしっかりした登山靴であればキックステップで歩行可能な程度ですが、雪道に慣れていない方や荷物量が極端に多い方は軽アイゼン、ストックをお持ちになると安心です。

 

標高2600m付近。槍ヶ岳山荘のスタッフさんが立ててくれたポールがあります。

 

標高2800m付近。

 

次に南岳新道です。登山道に影響する雪渓は標高2100m付近と標高2700m~2800m付近の二ヶ所あります。南岳新道を利用する方は急斜面の雪渓通過に備えてピッケル、アイゼンを携行して下さい。標高2100m付近の雪渓については今後、クレバスやスノーブリッジが形成されてきます。雪の状態によっては雪上ではなく、ガレ場を迂回するルート選択が必要な場合があります。その際、対岸の夏道取付き点を見過ごさないように注意して下さい。なお、上部雪渓のルートについては南岳小屋のスタッフさんによって通行しやすいように雪割りが行われていることもあります。小屋ホームページなどで確認して下さい。

奥丸山登山道より南沢全景。写真中央下、雪渓の先端部が標高2100m付近。

 

標高2700m~2800m付近に残る雪渓。


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