鹿島アントラーズ原理主義

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全北戦報道

2010年03月10日 | Weblog
鹿島の21歳遠藤が決勝弾!/ACL

試合終了間際、決勝点を決めて喜ぶ鹿島MF遠藤(共同)
<アジアCL:鹿島2-1全北現代(韓国)>◇9日◇1次リーグ◇F組◇韓国・全州
 鹿島の若きMF遠藤康(21)が「救世主」となった。F組の鹿島がアウェーで全北現代(韓国)と対戦し、1点を先制されながらも逆転勝ち。終了間際に途中出場の遠藤が、値千金の逆転弾となる公式戦初ゴールを決め、鹿島に97年11月15日以来となる韓国勢からのアウェー勝利をもたらした。鹿島は2連勝で勝ち点を6に伸ばし、単独首位に浮上。

 チームメートの歓喜の輪に押しつぶされた感触が心地よかった。プロ入り4年目。待ちに待った公式戦初ゴールが、鹿島に12年半ぶりの韓国勢からのアウェー勝利をもたらす値千金弾。「救世主」となった遠藤は「何がなんだか…。覚えてないんですよ」と笑った。

 一瞬のスキを突いた。途中出場で登場した4分後の後半45分。MF小笠原のパスを受けてスルスルとペナルティーエリア内に進入すると「あそこは右足しかなかった。左足に持ち替えたらダメだと思った」。利き足ではない右足で、冷静に逆転ゴールを流し込んだ。

 昨年4月25日のアウェー山形戦。途中出場で振るわず、地元仙台から駆けつけた両親に「サッカーを辞めたい」とメールしたほど落ち込んだ。2月13日の水戸戦では63メートルのゴールを決めながら「FWマルキーニョスからパスが来ない。まだ信頼されていない」とこぼした。そんな悔しさを胸に練習に取り組んできた結果が、ついに出た。

 日本代表のDF内田が「ヤス(遠藤)の声は寮に響き渡る」と苦笑いするほど、チーム随一のムードメーカーだ。だが、ピッチ上ではひたむきに走り回るから、内田は「一番嫌な選手? 何をやるか分からないという意味でヤス」と実力を評価。この日、後半24分に同点弾を決めたMF中田も「今日はヤスに聞いて。昨季からきちんと練習してきたヤスが結果を出したのは、他の選手へのメッセージにもなる」と称賛した。

 6日のリーグ開幕の浦和戦では、途中出場でダメ押し点をアシストするなど、G大阪MF遠藤ではなく、「鹿島の遠藤」も存在感を増している。「ゴールはおまけ。みんなが出たいと思っている中で練習して、結果が出てうれしい。次も期待にこたえられるように点を取りたい」と言い切った。チームは2連勝で単独首位に浮上。若きMFの飛躍が悲願のアジア制覇への勢いを加速させる。
【菅家大輔】
 [2010年3月10日10時24分 紙面から]



【鹿島-全北現代】競り合う鹿島MF小笠原(共同)


【鹿島-全北現代】相手選手と競り合う鹿島FWマルキーニョス(共同)


鹿島連勝、21歳遠藤が逆転弾/ACL
2010.3.10 05:04

全北のイ・ドングク(下)と空中で競り合う鹿島・岩政。雨中の激戦は鹿島に軍配が上がった(共同)
 アジアCL1次L第2節(9日、全北1-2鹿島、韓国・全州ワールドカップスタジアム)悲願のアジア制覇を狙うF組の鹿島(J1)は、MF遠藤康(21)が後半45分にプロ初得点となる決勝ゴールを挙げ、2-1で全北(韓国)に逆転勝ち。韓国でのアウェー戦では1997年11月以来13年ぶりの白星で、2連勝として同組首位に躍り出た。E組の川崎(J1)は北京国安(中国)に1-3で完敗。2連敗となり、同組最下位からの脱出はならなかった。

 J最強軍団に、新たなヒーローが誕生した。「チームの勝利に貢献したい」と後半41分から途中出場した鹿島・遠藤が値千金の決勝ゴール。しかもプロ初得点。チームメートにもみくちゃにされた21歳は、雨と雪の入り混じるピッチで、満面の笑みを咲かせた。

 「公式戦初ゴールでうれしい。うまくいき過ぎている感じがする」

 J1で3連覇を果たした鹿島と、昨季韓国リーグ王者が激突した一戦。1-1の同点で迎えた試合終了直前、MF小笠原からパスを受けた遠藤は、豪快にドリブルで中央を突破してDF2人を置き去りにし、右足でゴールにけり込んだ。

 プロ4年目で、昨季までのリーグ戦出場はわずか4試合。ACLも08年に1試合、途中出場しただけだった。しかし、今季はこれで公式戦全4戦に連続途中出場しており、6日のJ開幕戦ではプロ初アシストを記録。「まだ点を決めてない」とゴールに意欲を示して臨んだこの日のACLで、待望の一発を決めてみせた。

 アウェーでの韓国勢からの勝利は97年11月のアジアクラブ選手権での蔚山戦以来13年ぶり。この日も、韓国代表のエースFWイ・ドングクらを擁する相手に先制を許し、重苦しいムードが漂った。だが後半25分、「我慢しながらの展開だった」というMF中田のACL2試合連続ゴールで同点に。勝利への執念が遠藤の逆転弾への呼び水となった。

 不動の主力だったMF本山が故障離脱するピンチに、チームの救世主となりつつある遠藤。常勝軍団にもいまだ縁のないアジア制覇の期待を現実に感じさせる、大きな勝利となった。



鹿島-全北 試合終了間際、決勝のゴールを決める鹿島・遠藤(25)=全州(共同)


鹿島-全北 試合終了間際、決勝点を決めて喜ぶ鹿島・遠藤=全州(共同)


鹿島-全北 後半、同点のゴールを決める鹿島・中田(奥)=全州(共同)


鹿島-全北 前半、相手選手と競り合う鹿島・マルキーニョス(18)=全州(共同)


鹿島-全北 前半、相手選手と激しく競り合いながら攻め込む鹿島・興梠(手前)=全州(共同)


鹿島-全北 前半、全北・李東国(下)と競り合う鹿島・岩政=全州(共同)


鹿島-全北 前半、競り合う鹿島・小笠原。右は全北・李東国=全州(共同)


鹿島-全北 後半、相手選手を振り切り、ドリブルで攻め込む鹿島・遠藤(25)=全州(共同)


鹿島-全北 試合終了間際、決勝のゴールを決める鹿島・遠藤(25)=全州(共同)


初ゴールがV弾!新星・遠藤が鹿島救った

<鹿島・全北現代>試合終了間際、決勝のゴールを決める鹿島・遠藤康(25)
Photo By 共同

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は各地で1次リーグの第2戦を行い、F組の鹿島は昨季Kリーグ王者の全北(韓国)とアウェーで対戦し、2―1で逆転勝ちした。1―1の後半40分から途中出場したMF遠藤康(21)が同45分に公式戦初ゴールとなる決勝点を挙げた。日韓王者対決を制した鹿島は2連勝でF組首位に立った。

 遠藤の勢いが止まらない。プロ初のアシストを記録した6日の浦和戦に続き、この日は自らが逆転劇の主役となる決勝点を挙げる大活躍。「後半は相手の運動量が落ちてたので、いけると思ってた。(利き足と逆の)右足だったから入るかどうか不安だった。乗ってきた?何かうまくいきすぎてる感じ」。先輩たちから次々に祝福を受け、自然と笑みがこぼれた。

 1―1の後半45分だった。MF小笠原のパスを受けた遠藤が、相手DFの包囲網を突破して相手GKとの1対1に持ち込むと、冷静に右足でゴール。鈴木満強化部長が「最近のACLで戦ってきたチームの中で一番強い」と警戒していた相手に引き分けの勝ち点1でも十分だったが、さらに勝ち点2を上積みする貴重なゴールとなった。

 昨季まで公式戦出場が9試合しかなかったプロ4年目が、今やアジア制覇を狙う鹿島に欠かせない存在に成長。腰椎(つい)椎間板ヘルニアで長期離脱中のMF本山の不在で出場機会が増え、自身の役割が認識できたことも活躍の要因だ。ドリブル突破が持ち味だが「自分が出るときはスペースができているとき。無理にシュートを打っても周りがフリーだったら意味がない。状況ごとに一番いい選択をしたい」と周囲との連係を優先して守備にも奮闘。0―1から同点弾を決めたMF中田も「若いときは自分のポテンシャルをどう使っていいか分からない。でも、ヤス(遠藤)は試合を重ねて周りと連係が取れてきたのが大きいね」と遠藤の成長を喜んだ。

 日韓頂上決戦を制してこれでF組首位に浮上。「これからも期待に応えられるようにプレーしていきたい」。遠藤の活躍が鹿島をさらに押し上げていく。

[ 2010年03月10日 ]

鹿島連勝!遠藤、終了間際出場4分でV弾!…ACL

試合終了間際、決勝ゴールを決める鹿島・遠藤(左)(共同)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグF組 全北現代1―2鹿島(9日、韓国・全州) 鹿島が昨季のKリーグ(韓国)王者の全北現代に逆転勝利した。1―1で迎えた後半45分、途中出場したMF遠藤康(21)が右足で決勝点。プロ4年目の公式戦プロ初得点で、チームを勝利に導いた。これで開幕2連勝とし、1次リーグ突破、悲願のアジア初制覇へ前進した。

 新星が逆転勝利をもたらした。ロスタイムにさしかかろうとした後半45分。MF小笠原の縦パスに、MF遠藤が抜け出した。前には相手GK1人。「(利き足ではない)右足だったけど、打つしかない」とボールをダイレクトで合わせた。ゴール左隅へ転がり込む決勝弾。出場からわずか4分での大仕事。プロ入り4年目での初得点に、拳を突き上げた。

 昨年はアウェー水原三星戦で1―4で完敗を喫するなど、97年11月の蔚山戦で勝利して以来、勝てなかった韓国のアウェー戦。この日も前半42分に先制を許し、嫌なムードとなったが、「今年こそアジア制覇」と意気込むGK曽ケ端が再三の好セーブで追加点を阻止すると、後半25分にはセットプレーの崩れからMF中田が右足で同点弾。逆転劇につなげた。

 遠藤には忘れられない思い出がある。昨年リーグ・山形戦(09年4月25日・NDスタ)。途中出場で雨の中とはいえ、9分間で3度のトラップミスを犯した。地元の仙台に近かったため、親族を招いた一戦で「顔を合わせられない。サッカー選手を辞めた方がいい」とまで思うような凡ミスを連発。その後、一度もリーグ戦で出場機会を与えられなかった。

 体調を崩しがちな祖母を見舞うため、果物を抱えて静岡まで車を走らせることは、たまにではない。だが、優しい心がピッチに入れば、緊張と重圧に揺らいでしまう。プロ初得点までの3年という歳月は、時間を見つけては1日2部練習に取り組み、努力で少しずつ心のすき間を埋めてきた期間。「3年間の練習があって、今があると思える」

 2連勝でF組単独首位に浮上し、1次リーグ突破へ大きく前進した。「これからも得点に絡んでいきたい」と遠藤。新たな戦力を手にした鹿島が悲願のアジア初制覇を目指して、突き進む。

(2010年3月10日06時03分 スポーツ報知)

鹿島、敵地の戦い 終盤逆転弾 サッカー・ACL

球際で激しく競り合う小笠原(右から2人目)ら鹿島の選手=AP

ヤス一色の紙面である。
それほど逆転弾は鮮烈であった。
ニッカンは篤人のコメントを取り、スポニチは鈴木満強化部長のコメントで差別化しておる。
しかしながら、報知の祖母話には敵うまい。
取材力の差が出ておる。
各選手のエピソードを貯めておるのであろう。
これからも新しい選手が活躍するたびに面白い話が紙面を賑わすのでは無かろうか。
来たれニューヒーロー。
今後の鹿島の活躍と報知の報道が楽しみである。

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2 コメント

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Unknown (たふ)
2010-03-10 17:53:00
遠藤と祖母の話、昨年の山形戦の話、とてもいいですね。遠藤の人柄が伝わってきます。
よく記事でも書かれているように、鹿島の選手として試合に出るのは、それまでの過程でも大変な事です。
各選手の努力や思いが結実するように、これからも応援していきます。
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Unknown (k.a.)
2010-03-10 18:46:21
昨日は嬉しすぎて涙が出ました。
我が戦士たちの「新化」に。
ポイントプレゼントで当たった選手着用ユニの25番、家宝にします。(笑)
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