鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

小笠原満男、東北人には伝わる

2011年04月23日 | Weblog
鹿島・小笠原「東北人魂」で勝利を!
2011.4.23 05:04


3月29日の慈善試合で「東北人魂」と書いたTシャツを着て国歌を聴く小笠原。J再開試合では同じ言葉を刺繍したスパイクを履く

 Jリーグは23日、東日本大震災で中断していた試合を再開する。本拠地・茨城県鹿嶋市に震度6強の地震が襲ったJ1鹿島は、横浜Mと代替地の国立競技場で対戦。岩手出身の主将MF小笠原満男(31)は、スパイクに刺繍(ししゅう)した「東北人魂」の思いとともに出陣する。鹿島と同様、被災したJ1仙台は、“全員サッカー”で川崎戦に臨み、必勝を期す。

 故郷への思いとともに、小笠原が再開するJのピッチに踏み出す。黒のスパイクに白の刺繍で刻まれた文字は「東北人魂」。3月29日の日本代表との慈善試合にJリーグ選抜の一員として出場した際、入場時のTシャツに記した言葉で、横浜M戦から使用するため、契約するKappa社に急きょ発注したものだ。

 「あれを見たら東北の人には伝わると思う。東北人は忍耐強くて、強さも優しさもある。あの人間性があれば必ず復興できると思うので」

 故郷を襲った未曽有の大災害。Jリーグも中断したこの1カ月半は、小笠原にとってつらさや悲しさの一方、熱い思いにかられた時間だった。大船渡市や陸前高田市の避難所を訪問し、直後から独自のルートを作り、支援物資を届ける作業に奔走。日本協会やFW三浦知良(横浜FC)にも働きかけ、東北のサッカー復興のプロジェクトも探った。

 思いは形になった。J再開と時を同じくして、東北サッカー協会が被災地域のサッカー復興を目指す「東北サッカー未来募金」をスタート。小笠原はPRポスターに登場するなど“司令塔役”を務め、賛同者を募る。

 大きな夢もある。「各県に1個ずつくらい、屋根付きのスタジアムを作るところまで行きたい」。雪深い東北地方では冬の間は体育館でしか練習できない。「元に戻すのではなくさらにいいものに、というところまで行けたらと思う」

 チームはけが人が続出するなど苦しい状況。本拠地のカシマスタジアムも6月まで使えないが、“被災クラブ”としてJ再開への思いは強い。「応援してくれる人のために勝利を届けたい」。“東北人魂”の小笠原が粘り強く真摯(しんし)に、勝利を奪いに行く。(佐藤ハルカ)
(紙面から)



鹿島の小笠原が使用する「東北人魂」の刺しゅう入りのスパイク(Kappa提供)

小笠原 スパイクに思い込め「東北人魂」
J1第7節 鹿島―横浜 (4月23日 国立)


鹿島の小笠原が使用する「東北人魂」の刺しゅう入りのスパイク
Photo By スポニチ


 東日本大震災の影響で中断していたJリーグは23日に再開する。ホームスタジアムが深刻な被害を受けた鹿島は国立競技場で横浜と対戦。岩手県出身のMF小笠原満男(32)は「東北人魂」の刺しゅう入りスパイクを履いてピッチに立つ。東北サッカー協会が始めた「東北サッカー未来募金」にも関わっており、リーグ戦再開後もサッカーと復興支援を両立していく。

 4文字に復興への思いを込めた。小笠原は今季から契約を結ぶKappa社に、黒スパイクのベロ部分に白文字で「東北人魂」の刺しゅうを入れるように依頼。22日午後に手元に届いた。リーグ再開初戦に間に合い「多くの人が注目してくれると思うので、少しでもメッセージを発信したかった」と意図を説明した。

 小笠原はJリーグ選抜として出場した3月29日の慈善試合の入場時に直筆で「東北人魂」と記したTシャツを着用した。岩手県盛岡市出身。高校時代を、津波被害を受けた大船渡市で過ごしており「それ(東北人魂)以上の言葉はいらないと思う。東北人には強さ、優しさがある。その人間性があれば、復興できると信じている」と語った。

 被災地支援に奔走してきた。震災直後に大船渡市と陸前高田市に足を運び、過酷な生活環境を実感。チームメートや東北出身Jリーガーらから支援物資を集めて被災地に送り続けている。必要な物資は日々変化するため、被災地と密に連絡を取り合っており、現在クラブハウスはランドセルが山積みの状態。自ら仕分け作業を行うため、夜遅くまでクラブハウスにいることも多い。スタッフから「節電も大事だから、そろそろ終わりにしよう」と帰宅を促されたこともあった。

 東北サッカー協会が始めた「東北サッカー未来募金」の発足にも関わっており、将来的に各県に屋根付きスタジアムを建設する夢もある。「東北の少年は冬は雪でグラウンドでサッカーができない。元に戻すのではなくて、さらにいい街にしたい」。サッカーと支援の両立で多忙を極める中「勝利が被災したサポーターへの一番のプレゼント」と横浜戦の勝利を誓った。東北人魂を胸に、国立のピッチに立つ。



[ 2011年4月23日 06:00 ]

スパイクに刻んだ!小笠原の「東北人魂」…鹿島

横浜M戦に備え「東北人魂」と刺しゅうを入れたスパイクを用意した鹿島MF小笠原

 東日本大震災の影響で第2節から(3月12、13日)1か月以上中断されていたJリーグが23日、再開する。横浜Mと対戦する鹿島MF小笠原満男(32)が、「東北人魂」と刺しゅうの入ったスパイクを準備。被災した地元岩手を始めとする東北へ、勝利を届ける決意を明かした。

 小笠原が被災地、東北の思いを胸にピッチに立つ。この日、用具契約を結ぶKappa社から左足甲に白字で「東北人魂」と記されたスパイクが届き、横浜M戦で着用することが決定。「どうしてもこの試合に間に合わせたかった。この言葉があれば、それ以上の言葉はいらない」。震災に耐え、力強く復興を目指す東北人に敬意を表し、刺しゅうを入れた。

 3月末、地元岩手の避難所を訪れた際、印象に残ったことがある。持参した物資は「もっと困っている人に」と、なかなか受け取ってもらえなかった。電気はつかなかったが「人は暗くなったら寝る。明るくなったら起きる。だから大丈夫よ」と屈しない。「本当に強くて優しい。自分より人が先。それが東北人。同じ東北人として誇りに思った」。その精神を左足に入れた。


故郷・岩手や東北の人の思いを胸に鹿島MF小笠原は戦う

 これまでは正確なキックを追求するため、スパイクのベロを自分で切断するなど、甲の障害物を排除し、キックの強弱、方向性が感覚とずれないように配慮してきた。また、スパイクに文字を入れることを避け、06年ドイツW杯では文字の代わりにと、小笠原家に伝わる家紋を入れたほどだ。だが、今はポリシーを曲げてまで、訴えたいことがある。

 「Jリーグがこうやって再開できるのも、カシマスタジアムが使えない中で国立でできるのも、いろんな人が助けてくれたから。相手チームも会場の変更をしてくれた。僕らは感謝しなきゃいけない立場。いろいろな人が見てくれている。Jリーグっていいなっていう試合をしたい。そして、勝ちたい」。小笠原が身も心も、そして足にまで東北人魂を宿し、ピッチに向かう。

 ◆メッセージ入りスパイク 他にも今回の震災でスパイクに願いやメッセージを入れ、被災地の復旧、復興を願う選手がいる。仙台の北朝鮮代表MF梁勇基は、ハングルで「頑張ろう東北」と入れる。また、仙台MF関口訓充は、左スパイクに「一人じゃない 信じよう 希望の光を!」、右に「共に歩み 未来に向かって」の刺しゅうを入れている。

(2011年4月23日06時02分 スポーツ報知)

東北を震災以前に、いや、それ以上に復興させようと尽力する小笠原満男である。
満男の足から勝利を呼び込み、東北に元気を与えたい。

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1 コメント

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あまり背負い込まずに!サッカーに集中してください! (トラヴィス)
2011-04-23 23:05:33
小笠原様

私も岩手沿岸出身の鹿島サポーターです。今日も良く戦ってくれたね。あなたの生真面目さがすごく好きだけど、震災の全てを背負い込まずに、勝利への情熱に注力してほしい。いつでも鹿島と貴方を応援しています。親子で!トラヴィス
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