小笠原の鹿島復帰が確実…メッシーナ降格で退団決定的
セリエA・メッシーナのMF小笠原は、6日のインターミラノ戦(ホーム)でベンチ外。試合は0-1で敗れ、セリエB降格が決まった。これで小笠原の退団は決定的となった。すでに代理人がスイス、オーストリアなど欧州の他国リーグへの移籍を探っているが、これも厳しい状況。レンタル元の鹿島復帰が確実で、近日中に鹿島の幹部が渡伊し、今後について会談を行う見込みだ。(ローマ=坂本万里雄)
降格メッシーナ会長 小笠原の残留を希望
【メッシーナ(イタリア)7日】セリエB降格が6日に決定したメッシーナのピエトロ・フランツァ会長は7日、スポーツ報知の取材に対し、MF小笠原満男(28)の来季チーム残留を希望していることを明らかにした。
同会長は「小笠原が出場機会に恵まれなかったことは非常に残念。しかし私は来季もプレーしてほしいと思っている。彼は常にプロフェッショナルな態度を続けていたからだ」と話した。
同会長に対して小笠原は、「会長の言葉はありがたいと思うし感謝しているが、思っていなかったので即答はできない。少し考える時間をもらいたいし、ほかの可能性も考慮したい」と答えるにとどまったという。
経営難のメッシーナは新たな経営者との契約話が6月15日までに決まらなければ、約300万ユーロ(約4億8900万円)の小経営規模となり、セリエA復帰は絶望的。小笠原は欧州で出場機会のあるチームへの移籍を希望し、代理人が水面下で動いている。(2007年5月8日06時02分 スポーツ報知)
セリエBへの降格が決定し外国人プレイヤーである小笠原満男の残留の芽はなくなったかに思えた。
がしかし、ピエトロ・フランツァ会長曰く、プロフェッショナルな選手である小笠原満男の残留を望むとの報知報道である。
これは一つスクープと言えよう。
誰もが鹿島復帰後の起用法について考えておるところへ、惑わす一石が投じられた。
あり得ない言葉を発しメディアの目を向けさせたい作戦であることは、火を見るより明らかであるが、これまでの経緯同様に楽しんで行く末を見つめたいところである。
そこ以前に、ここで即答を避けた小笠原満男の成長が嬉しい。
これならば、マルキーニョスを押っ圧すこともあるまい。
そう信じたい。
以前の小笠原満男であれば、マルキーニョスはおろかダニーロも押し退けかねない。
不安に思っていたところであった。
既定路線とはいえ、敢えてここで言おう。
「あの方も身を切られに参られた。
私だけ無傷でいるわけにいきますまい。
そなたの言うように鹿島へ入りましょう。
こうなるために私は生き延びたのかも知れません。」
側室みたいに、うまくかな。
海外移籍希望を出し続けているのだから。