鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

天皇杯決勝戦 選手コメント

2011年01月01日 | Weblog
天皇杯全日本サッカー選手権 決勝
【伊野波 雅彦】
(野沢選手の決勝ゴールについて)昨日から点を取る感じがしていた。決勝はボールが変わって(Jリーグ試合球と同じになったので)、慣れていた。失点はいらなかった。ああいう形で失点したのは、はじめて。失点で勢いをのせてしまった。チャンスで決めていればもっと楽に進めることができた。

【曽ヶ端 準】
全体的にハードワークができていたし、気持ちの入った試合ができたと思う。同点に追いつかれてからも慌てることなく、落ち着いて試合を運ぶことができた。

【宮崎 智彦】
相手の攻撃が3枚、前で張っていたのでそれを引かせるくらいの積極性を持っていないといけない。勝てて良かったです。

【新井場 徹】
ヨンセン、岡崎、藤本の3枚が相手のストロングポイント。それをどう抑えられるかがカギだった。いい時間に点が入って良かったし、嫌な形で失点したけれども、タクが決めてくれた。後は守り切るだけだった。

【大迫 勇也】
自分自身は良くなったので、守備をがんばろうと思った。守備をしないとこのチームでは出られない。攻撃ではスペースがあったのでうまく使えればと思った。


【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の大迫勇也選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●大迫勇也選手(鹿島):
「みんなで戦った結果です。いい時間に先制してもう1点でも取れれば良かったんですけど・・・。ただ、守備だけでもしかっかりやれればなと。あまりいい形を作れなかったけど、もっとシュートを打ちにいけば良かった。ディフェンスラインとボランチの間にスペースがあったのでそこをもっと狙えれば良かった。
(マルキーニョス選手不在については?)マルキがいないからとは言われたくなかったので、こういう結果(優勝)で終われて良かった。来季はオリンピック(予選)とかもあるけど、まずは鹿島でしっかりレギュラーを取れるようがんばりたい」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の大岩剛選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●大岩剛選手(鹿島):
「(決勝戦に向けて)タイトルが取れていなかったこともあり、ACLもかかっていたので監督も気合が入っていた。練習も厳しかったが、結果を出せて良かった。
(鹿島の強さは?)絶対にあきらめない姿勢とタイトルはすべて取るという気持ち。ジーコの頃から受け継がれていて、チームとしてブレがない。
(優勝カップを掲げたときの気持ちは?)チームメイトに優勝という形で送り出してくれたことが何よりもうれしかった。みんなに感謝したい。すばらしいチームメイトとやれて幸せだった。今後は違った形で鹿島をサポートしていきたい」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の伊野波雅彦選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●伊野波雅彦選手(鹿島):
「(失点のシーンは)ああいう形でやれたのは初めてだった。普段なら自分が左に入ってついていくところ。あの失点で乗らせてしまった。その前にチャンスがあったので、それを決めていたらもう少し楽に出来たと思う。中田(浩二)さんは経験もあるし、コンビネーションに問題は無かった。あの失点のシーンだけですね」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の中田浩二選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●中田浩二選手(鹿島):
「先制点を取ってくれて、楽になった。チャンスも作っていたし、どっちもどっちという展開になっていたが、後半は受けに回ってしまった。サイドで1対1ができることもあったが、伊野波と引き出されないように注意していた。本山が入ってきてからは起点が増えてボールもよく動き始めたし、いつか点は取れると思っていた。優勝は何度もしているが、やっぱり嬉しい。今回は最後がセンターバックだったし、毎回違った喜びがある」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の本山雅志選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●本山雅志選手(鹿島):

「押し込まれる時間もあったが、ポジションがよければもう少しボールが拾えたかなと思う。ワイドに開いている選手の対応など、相手の特徴を消すことを意識していた。ACLはやっぱり出ないといけない。ACL出場を獲得できてよかった。2010シーズンは休みすぎたので、2011シーズンは頑張ります」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の曽ヶ端準選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●曽ヶ端準選手(鹿島):
(守備がコンパクトだった?)意識してやれたと思う。前線の運動量が必要でボールにプレッシャーにいかないといけない。しっかりバランスを取ってやれたと思う。」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の新井場徹選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●新井場徹選手(鹿島):
「向こうの狙いもわかっていた。ヨンセン、藤本、岡崎という強力な3枚を抑えられるかどうかだった。チームでやることもはっきりしてたし、やるべきことをやったと思う。剛さん的にも最高の引退なんじゃないですか?アントラーズとしてもタイトルをとって、アジアにも行くことができる。来年もとれるタイトルはとりたい。がんばりたいです」

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】試合終了後の小笠原満男選手(鹿島)コメント(11.01.01)
●小笠原満男選手(鹿島):
「剛さんがずっとやってきたこと、またここでまとめてくれた。最後にまとめてくれた。剛さんの力が大きかった。

(天皇杯を大岩選手に渡したのは?)感謝の気持ちですね。あの人がいたから優勝できた。俺なんかがキャプテンでも務まった。剛さんが勝たせてくれた。その分、これからはどんな状況でもそういう部分を出していかないといけない。いままでは剛さんがいたけれど、これからは俺らでやっていかないといけない。本当は試合に出させてあげたかった。もっと余裕のある展開にしたかった。

(特に前半は相手にほとんど攻めさせなかったが?)いろんな狙いがあって、うまくいったと思います。芝が長いので(相手の)裏に入れるのがポイントになると思っていた。DFが下がったら足下でつなぐということを使い分けようと思っていた。空いたスペースを使うのか、足下でつなぐのかの判断がうまくいったと思う。慎三や大迫を含めて、いまはどこを使ったらいいかわかるようになったと思う。

(守備はコンパクトさを保った)浩二が押し上げてコンパクトにしてくれて助かった。俺らが戻る距離が少なかった。久しぶりのディフェンスだったと思うけどうまくやってくれと思います」


[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

前半26分、CKからフェリペ・ガブリエルがヘディングで決めて、鹿島が先制!

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

先制点を決めたフェリペ・ガブリエル(鹿島)が全身で喜びを表現する!

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

ヨンセンのシュートを中田浩二が掻きだそうとするものの、わずかに間に合わず。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

1-1で迎えた77分に、野沢拓也選手のFKが決まり鹿島アントラーズが勝ち越す。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

勝ち越しのゴールを決めた野沢拓也選手(鹿島)が喜びを体で表現する!


準備期間は非常に短く、出場選手も変わったが、戦術は浸透し相手を抑えることが出来た。
チームのクオリティが光った試合と言えよう。
ここは選手達を称える以外に無い。
本当におめでとう。

天皇杯決勝戦 監督コメント

2011年01月01日 | Weblog
天皇杯全日本サッカー選手権 決勝
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
(今日は)大岩選手を出場させるという考えもあった。キャプテンマークをつけさせ、優勝してピッチで終わるというアイディアもあったが、勝たなくてはいけない試合で戦術を重視した。あと2、3点取っていれば、出していたと思う。しかし小笠原選手が僕の気持ちを代弁して表彰の時に天皇杯を大岩選手に掲げるようにしてくれた。大岩選手は人間的に素晴らしい人で、それが今後引き継がれていけばいいと思っている。(ACLについては)まだ話しません。今日で長いシーズンが終わったばかりで、今はこの優勝をかみしめたい。僕は明日ブラジルに1ヶ月ほど帰り、充電して日本に戻ってきたときにまたお話できればと思います。ただ、以前に関わりがあったシドニーへ行けることは嬉しく思っています。

【第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.01.01)
1月1日(土) 第90回天皇杯決勝
鹿島 2 - 1 清水 (14:00/国立/41,348人)
得点者:26' フェリペ・ガブリエル(鹿島)、59' ヨンセン(清水)、77' 野沢 拓也(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

(会見が始まるため記者室にあったTVのハイライトVTRを消す関係者。ちょうど野沢選手のゴールが流れたあたりで見れなくなってしまい『何故だ?』というポーズを取り、会場の笑いを誘う)。

率直に非常にうれしいです。皆さんは僕をここ数年ご覧になっているかと思いますが、素直に気持ちを表現しました。シーズンを通してタイトルを取れず終えるということは、僕の中では飲みこめない結果で、最後の大会で優勝で締めくくることができて喜ばしいことではないかと思います。
見ての通り、今日のような相手に何もさせず、自分達の形を作り得点する。攻守にアグレッシブさを発揮する。リーグ戦では本当に不甲斐ない結果でした。特に優勝できたという確信が僕の中には未だにあった。引分けが12の中で6試合くらい勝ってもおかしくなかった試合、あるいは勝ちに等しい試合があった。本当に残念な結果、悔しさしか残っていなかった。新たな成果を得ることができたのにできなかった。僕の中では消化できなかった中で天皇杯に臨んでいた。1週間で3試合をやるという中で、この3試合を見れば、鹿島らしさ、攻守でアグレッシブさを出す。ボールをしっかりつなぎながら、崩し、得点をする。そういういい形が、名古屋戦、F東京戦、清水戦と出せたのではないかと思います。非常にうれしいです」

Q:大岩選手をピッチに入れる選択肢はなかったのか?またACLへの意気込みについて教えてください。
「僕の中には、大岩選手をピッチに入れるというプランはありました。もう少し粋な形にするために、キャプテンマークを巻いて優勝してピッチで終わるという理想的なアイデアがありました。しかし勝たなくてはいけませんし、戦術的な部分を重要視しなくてはいけません。いい形で最後の試合にしたかったが、必要としている選手を送り出すことが一番重要。もし2点差になっていたら、そういう考えはありました。ただし、そうできなかった分、小笠原選手がトロフィを受ける際に、粋な形で彼に渡して掲げることで、代弁してくれました。私は彼と出会った4年間しか知りませんが、選手としても人間としても素晴らしい。皆さんもよくご存じかと思いますが、それが引き継がれる形になればいいと思います。

(ACLについて)答えるタイミングではないと思います。これだけ詰まった日程をやってきて終わったわけですがら。今はタイトルの味を味わいたい。明日ブラジルに帰国して、約1カ月間休んで、またサッカーの事を考えていきたい。いろんな友人と会って、充電して帰ってきたい。その上でACLやチームのことを考えたいと思います。ACLのグループ分けでシドニーに行けることはわかっていますし、昔関係があったシドニーに訪れることができることを嬉しく思いますが、細かいことなどは、また皆さんとお会いした時にお話ししたいと思います」

Q:準決勝の時にも聞きましたが本山選手が入って流れが変わった。何が良かったのか?それと大迫選手、今日はよく守備をしていましたね。
「(本山選手について)僕が鹿島からのオファーをいただいた時に、僕の弟が昔フィジカルコーチをしていました。『アントラーズにはすごい10番がいるぞ、日本一のうまい選手がいるぞ』と彼から聞いて楽しみにして日本に来ました。彼に接したり、プレーしている中で確かにそうだなと思いました。技術もありますし、ドリブルもあり、インテリジェンスという部分もあり、それをどうやって生かしていくのかというところでした。不思議なことに、日本のハーフはサイドでしかプレーしません。それだと武器をもっていても生きない。本山選手の技術や能力を考えれば、真ん中でプレーしてもおもしろいかなと。一番相手が使われたくない場所、バイタルエリアで落ち着いてプレーできるという意味で日本で一番ではないかと思います。長年サッカーの世界で生活していますが、戦術的な理解度とゲームを読む力は5本の指に入るくらいの能力を、彼は持っていると思います。唯一残念な部分は、フィジカル的な問題で90分間使えない。それもみんなで解決しようとしているが、限定された形での起用になっています。味方であってもマークしずらい選手ですし、彼をどうやって活用するのか1年目に見て、2年目、3年目活用する中で真ん中がベターかなと、そういう判断をしてこういうフォーメーションになりました。

(大迫選手について)確かに大迫選手は守備をしていました。前回話をした時には36歳の選手と20歳の選手を比較しての発言だったかと思いますが、(両者には)大きな違いがあったと思います。36歳の選手がやっていたことを20歳の選手にが同じようにやれというのは無理です。今指導している中で、こういう風にやるんだよと話をしたり、練習メニューを組んでやっている最中です。20歳の選手にしてはまだ伸びしろは多くあるわけで、根気よく指導することができればなと思います。

日本が抱える大きな問題という部分では競争意識の部分であると。高校生や大学生といったアマチュアのチームの選手もいれば、プロのチームの一員としてやっている選手もいる。その中で、本当にそのレベルで生活が掛かっている意識を持っているのか?と言ったら、できている選手は数少ないと思いますし、そこまでの意識はないと思います。
いきなりプロの世界に入って、メディアにチヤホヤされて間違った方向というか(自分のことを)スーパースターだと思ってしまっていても、まだ未熟な18歳の青年であって、いろんなことを学び歩み始める段階です。いきなり結果を出せと言われても、なかなか難しい部分があると思います。なぜかと言うと、ポジション争いもあるし、プラス、アントラーズというチームになれば優勝しなければならないという圧力があるわけで、それに打ち勝つ精神力であったり、諦めない、やり続ける精神が僕の哲学でありこのクラブの歴史です。
そういう部分を吸収し実行に移すまでは時間がかかると思います。そういった意味で2年間僕の元で指導していく中で、少しずつ周りの選手だったり指導の中で、ただ突っ立ってボールが来るのを待って得点をするというのはサッカーではないと(わかってきた)。それは遊びのサッカーであって、競争の原理、勝敗が問われる世界であれば、90分間攻守に絡むこと必要性があるし、闘わなければいけない。そのレベルが以前よりは高まったが、まだ彼は20歳の青年なので、今後も指導しながらその意識を一年間持続できればいいかなと思っています」

Q:過去4年間を振り返って、失礼ながら選手層が厚いとは言えない中でタイトルを取ってきた。その勝負強さの要因はどんなところにあるのでしょうか?
「確かにアントラーズというブラジル式のやり方は監督に合っていると思います。歴代の選手・監督から情報収集をしてやってきた中で、まず我々が集中できる環境を作ってくれるクラブでもあります。質問にあった限られた戦力の中で、いかに主導権であったり、試合の質を高めるのかという部分に関して、選手達も規律を守るとあるいは従うと。当然自分の要求した部分、プラスアルファを出してほしいと言っていますが、前提はこちらの戦術を守った上でのアドリブであって、そういった意味で、限られた力の中でやっていると。
今回1週間で3試合しましたが、選手を入れ替えながらやるのが理想的ですがなかなかそうはいきません。名古屋さんにしても戦力は整っていますし、FC東京さんにしても降格しましたが、前回の試合を見てもらえば、あれだけの質の高い選手のいるチームはなかなかないわけです。清水にしてもガンバ戦を見てもそうですが、まずミーティングで言ったのは、相手にはうちより優秀な選手や戦力があることを謙虚に認めなくてはいけない。だからといって、それで相手を恐れる必要はないと。相手には非常に優秀な選手が数名がいるが、まずはそこを抑える作業を全員でまずやる。あとは攻守に渡ってアグレッシブにプレーすると。特に勇気を持って決断をして失敗を恐れずにやる。そういった意味で今日の試合の中でも多く発揮することができた。クラブが作る雰囲気、規律を守る、戦術をやりながら臨機応変に対応していくということではないかなと思います。

(最後に)アリガトウゴザイマシタ(会場から拍手が起こる)」


以上

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

優勝カップを大岩剛選手(鹿島)が鹿島サポーターに向かって高々と掲げる!

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

表彰式終了後記念写真に収まる鹿島の選手たち。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

選手だけの記念撮影を終えたのち、鹿島サポーターの前に移動してみんなで記念撮影。選手たちは満面の笑みだ。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

試合終了後、小笠原満男選手(鹿島・写真左)と本山雅志選手(鹿島)ががっちり握手を交わす。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

試合後にオリヴェイラ監督と共にカップを持ち記念撮影をする大岩剛選手。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

サポーターに迎え入れられた大岩剛選手は、肩車でスタンド中段まで上がっていき、トラメガで挨拶をした後、再度肩車で下段まで降りてきた。その際は、サポーターが大旗で花道を作り、その間を降りてくるという粋な演出がなされ、大岩選手はサポーターと握手をがっちり交わし感謝の意を表していた。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

試合後には磐田時代のチームメイトである福西氏がこの試合を最後に引退をする大岩剛選手のもとへ挨拶に来て、天皇杯制覇の祝福と現役生活の労をねぎらっていた。

[ 第90回天皇杯決勝 鹿島 vs 清水 ]

最後の最後まで続いた大岩コールに何度も何度も手を振り、声援にこたえる大岩剛選手。16年間の現役生活お疲れさまでした。


日本一うまい選手。本山雅志がこの大会のMVPであったと言っても過言では無かろう。

新年を勝利で飾れ

2011年01月01日 | Weblog
鹿島Vs清水10年ぶり対決!/天皇杯
2011.1.1 05:01

 第90回天皇杯は1月1日午後2時から、東京・国立競技場で鹿島-清水のJ1勢による決勝を行う。鹿島は3大会ぶり4度目、清水は9大会ぶり2度目の日本一を目指す。両チームは31日、最終調整して決戦に備えた。優勝チームは11年のACL出場権を得る。両チームの決勝での顔合わせは、鹿島が制した第80回大会以来で2度目。

 鹿島は午前中のミーティングの後、1時間余り軽めに体を動かし、PK練習にも取り組んだ。右足負傷のDF岩政は別メニュー調整。センターバックには中田が入り、伊野波とコンビを組むことが濃厚だ。29日の準決勝・FC東京戦は延長まで120分間を戦っており、疲労が気掛かり。それでも「疲れはヤマを越えた」と伊野波。MF小笠原は10大会前の清水との決勝で延長Vゴールを決め、J史上唯一の3冠達成に貢献している。「ACLは絶対出たい」と気合を入れた。(鹿嶋市)

鹿島・小笠原 悲願4冠へ天皇杯獲る

天皇杯決勝へ向けシュートを放つ小笠原
Photo By スポニチ


 天皇杯は1日、東京・国立競技場で決勝を行い、クラブ通算14個目のタイトル獲得を狙う鹿島が、清水と激突する。鹿島は31日、鹿嶋市内で最終調整。MF小笠原満男(31)が、01年1月1日の第80回大会決勝で延長の末に退けた清水を返り討ちにすることを誓った。

 小笠原は10年前の対戦でVゴールを含む2ゴールを決めて鹿島をJリーグ史上唯一の3冠に導いた。ベテランMFは「懐かしいね。(今回は)あんなことはないでしょ。でも、いい試合をして勝ちたい」と当時と同カードになった元日決戦に向けて気を引き締めた。

 勝たなければならない理由がある。優勝すれば無冠返上となるうえに、4年連続でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場できる。「ACLは絶対出たい。(鹿島が)唯一獲れていないタイトルだから絶対に獲りたい」と悲願達成に向けて強い決意を示した。

 さらに、小笠原は壮大な目標も口にした。「アジア(ACL)だけ獲っても満足できない。リーグとの両方は難しいけど、ナビスコ杯も天皇杯も獲って、3冠を超えるような1年のスタートにしたい」。10年前の3冠を超える4冠達成を見据えた。まずは3大会ぶり4度目の天皇杯をつかみ取る。
[ 2011年01月01日 ]

興梠&大迫「アベック弾」で日本一だ…鹿島
 天皇杯は1日に鹿島―清水の決勝を東京・国立競技場で行う。両チームは31日、それぞれ調整し、鹿島はFW興梠慎三(24)、大迫勇也(20)の2トップが、3試合連続アベック弾で優勝を引き寄せる決意を見せた。清水は日本代表FW岡崎慎司(24)が、今季で退任する長谷川健太監督(45)の優勝胴上げを約束した。

 絶好調2トップが14個目のタイトルをもたらす。鹿島FW興梠が「サコ(大迫)との連係も1試合ずつよくなってきている。明日も決めたい」と話せば、FW大迫も「試合で結果を残して、監督の信頼を得たい」と宣言。名古屋戦(12月25日)、F東京戦(同29日)ではそれぞれ1得点ずつ記録しており、3試合連続の「アベック弾」を狙う。

 守備の要、DF岩政が右足底筋腱(けん)損傷で欠場濃厚。その場合、センターバックにMF中田が入るが、2トップは不慣れなDFラインを助けるためにも、積極的にゴールへ迫る考えだ。優勝ならACL出場権が手に入る。MF小笠原は「2011年はACLで優勝するだけじゃ物足りない。全部勝って(00年のリーグ、天皇杯、ナビスコ杯優勝の)3冠を超える年にしたい」と誓った。
(2011年1月1日06時01分 スポーツ報知)

鹿島、きょう天皇杯決勝 無冠では終われない
ACL出場へ必勝


【写真説明】
天皇杯決勝が現役生活最後の試合となる大岩=クラブハウスグラウンド


サッカーの第90回天皇杯全日本選手権決勝は1日、東京・国立競技場で行われ、鹿島は3年ぶり4度目の優勝を懸けて清水と対戦する。キックオフは午後2時。準決勝でセンターバックに中田が入るシステムが機能し、攻守の安定感が生まれた。決勝でも同様の戦いを貫き、今季最後の1冠とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を勝ち取れるか。

FC東京との準決勝では、120分の激闘を2-1で勝利。終盤にも息切れすることなく、今季ベストゲームといえる内容だった。

大きな勝因は後半開始からセンターバックに入った中田の活躍。安易なロングボールに頼らず、「丁寧に足元でつないで、キープする時間を長くした」ため、攻めのバリエーションが増えた。DFラインも高い位置を保つことで全体がコンパクトになり、「プレスをかけやすくした」。試合の流れを読む能力にたける背番号6の存在がチームを助けた。

清水は前線で187センチのFWヨンセンが起点となるため、自由を与えない粘り強い守備が求められる。センターバック出場が見込まれる中田は「清水には今年、リーグ戦で勝っていない。ヨンセンのところは絶対に抑えたい」と闘志をむき出した。

前線の興梠と大迫はともに2試合連続得点中。退団したマルキーニョスの穴を感じさせず、興梠は「サコ(大迫)とのコンビは1試合ごとに良くなっている」と手応えを話す。固い守り、そして決定力ある2トップの活躍。力を出し切った先に、4度目の天皇杯優勝、ACLへの道が待っている。


若き2TOPに期待が掛かる。
我等をアジアに導いて欲しい。
期待しておる。