鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

日本代表・岩政大樹コメント

2010年09月06日 | Weblog
岩政大樹「ゼロに抑えられれば次の経験につながる」=サッカー日本代表
 サッカー日本代表は6日、「キリンチャレンジカップ2010」のグアテマラ戦を翌日に控え、試合会場となる大阪・長居スタジアムで最終調整を行った。
 以下は、練習後の岩政大樹(鹿島)のコメント。


「(セットプレーでの香川のキックについて)今日は何本か確認して、つかめたところもある。1試合という単位で言えば、1本か2本合うボールが来ればいい。(セットプレーの時は)人によって入り方を変えたり、あとは相手のマークがどれだけタイトかで変わってくる。

(あまり一緒にやっていないメンバーとプレーするが)大事なことは、得点することと失点しないことなので、細かいところのリスクを負ったディフェンスよりも、失点しないことを前提とした守備をすること。それによってゼロに抑えられれば、いろんなことが次の経験につながる。周りの選手が一番やりやすいようにサポートするのが僕の仕事だと思っています。

(ラインコントロールは)4バックの時は右と左の役割分担があるくらいで、どちらかが確実に主導権を握ってやることはない。槙野からはやってほしいと言われているので、多少はやりたいけど、それも含めてあまりリスクを負ったラインコントロールをやる必要はないと思っています」

[ スポーツナビ 2010年9月6日 21:19 ]

グアテマラ戦の先発が予想される岩政である。
完封とセットプレイからの得点が期待されておる。
数少ない代表試合での出場でゴールというアピールをしておきたいところ。
岩政が日本屈指のCBであることは周知の事実である。
次は代表に於ける実績であろう。
ドンキーヘッドで勝利に導くのだ。
楽しみである。

高崎戦レビュー

2010年09月06日 | Weblog
【第90回天皇杯2回戦 鹿島 vs 高崎】レポート:大幅なメンバー変更も問題なし。開始早々の先制点以降、ゴールを加えていった鹿島が6点の快勝をおさめる(10.09.06)
9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
鹿島 6 - 0 高崎 (18:00/カシマ/3,575人)
得点者:7' 大迫 勇也(鹿島)、18' 遠藤 康(鹿島)、37' 佐々木 竜太(鹿島)、45' 本山 雅志(鹿島)、53' 中田 浩二(鹿島)、60' 佐々木 竜太(鹿島)
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昨年同様、天皇杯初戦をアルテ高崎と争うことになった鹿島だったが、相手は中1日という厳しいスケジュール。大幅なメンバー変更もさしたる影響を与えることなく序盤から攻め立て、6-0の快勝をおさめた。

戦前から、"守る高崎"と"攻める鹿島"という図式ははっきりすると予想されており、鹿島がどうやって攻略していくのかが注目された。しかし、開始早々に先制点が決まったことで、試合の趨勢は大きく傾いたのである。
JFLに所属するアルテ高崎は、普段とは違う4-1-4-1の布陣で試合に入る。鹿島がC大阪や新潟を相手に苦戦した姿を見た後藤義一監督は、「アントラーズさんの方も4-3-3だとか、ちょっと中途半端なところに人がいると守りづらいのかな」と分析して試合に臨んでいた。
だが、開始7分、プロ初先発の當間建文から前線にふわりとしたパスが出る。これに反応したのが大迫勇也。相手DFよりわずかに早く足を出して浮き球を処理すると、うまく体を入れ替えて抜け出し、右サイドでGKと1対1を迎える。すると、GKの頭上を打ち抜く豪快なシュートで先制点を決めた。
「トラップをミスして前に蹴ったら大迫がうまく決めてくれました」
アシストを決めた當間は、狙ったプレーではなかったことを明かしてくれた。しかし、この得点は當間自身の気持ちを落ち着けただけでなく、チーム全体にかかる重圧を大きく減らすものだった。

2点目は18分。右サイドのライン際で遠藤康が激しい守備を見せる。相手と体をぶつけながらボールを奪うと、すぐに中央にいた大迫へパス。その時点で2対2の状況となっており、大迫と佐々木竜太だけでもゴールに迫ることはできたが、右サイドにはポッカリと大きなスペースができていた。そこへ猛然とダッシュしてきたのはボールを奪った遠藤。その上がりを待っていた大迫から優しいパスが出ると、飛び出してきたGKの鼻先をかすめるループシュートで遠藤が追加点をあげた。

ここから少しトーンダウンするが、前半の終わり際に追加点が入る。37分にはゴール前で相手のパスを奪った本山雅志が、ドリブルで2人を外す。そのままシュートすることも出来たがゴール正面で待つ佐々木竜太にプレゼントパス。佐々木は難無く3点目を決めた。4点目は、その本山。自陣からのFKを佐々木が頭で繋ぐとDFラインの裏へこぼれる。いち早く反応した本山がジャンプしながら右足を伸ばし、ゴールへ流し込んだ。

アルテ高崎は、緊張感のある1回戦を金曜日に戦ったばかり。オリヴェイラ監督も「彼らが日程に苦しめられたところがあったのではないかと思います」と思いやった。53分にCKのこぼれ球を中田浩二、60分にはドリブルで左サイドからカットインした佐々木に得点を決められたが、「後半はもう1回勝負しようよ」と後藤監督に声をかけられたイレブンは、疲労が蓄積したなかでも鹿島に一泡吹かせようと懸命にプレーをつづける。すると75分に右サイドから速攻を仕掛ける。ニアサイドへの走り込みで大岩剛と當間を引き寄せると左サイドはガラ空きとなる。そこへ6番の秋葉勇志が走り込みスライディングシュートを試みるも、シュートは惜しくも枠をとらえず、最大のチャンスを逸してしまった。

試合はそのまま6-0で鹿島が勝利。小笠原満男、野沢拓也、新井場徹、マルキーニョスといった面々を完全休養させられただけでなく、若手選手たちにも貴重な経験を積ませられるという有意義な90分となった。


以上
2010.09.06 Reported by 田中滋


圧勝の理由は日程であろう。
格下であるアマチュアの高崎が中1日で挑む姿は、悲壮感に溢れる。
過密日程が謳われる現代サッカー界に於いて、J1クラブを天皇杯2回戦から参加させることに意義はあったのだろうか。
いささか疑問である。
とはいえ、若手が躍動し、大差で勝利を掴んだ鹿島を称えたい。
未来へ繋がる勝利である。

OB監督二件

2010年09月06日 | Weblog
町田ゼルビア、東京Vを撃破/天皇杯

相馬監督(左から3人目)は東京Vを破り喜ぶ(共同)

<天皇杯:町田ゼルビア1-0東京V>◇2回戦◇5日◇東京・西が丘

 町田ゼルビアは格下のJFLながら、J2東京Vを破った。後半28分、途中出場のFW山腰が値千金の決勝ゴール。相手が退場者を出し1人少ない状況だったが、内容的にも圧倒した。試合4日前に来季のJリーグ入会審査の結果が届き、スタジアムの問題で不合格。J2という目標を失った直後の一戦に、相馬監督は「選手は3日で気持ちを切り替えてくれた。我々が表現できるのはピッチの上だけなので」とチームの頑張りをたたえた。
 [2010年9月6日11時16分 紙面から]

京都 秋田新監督“苦しんで”公式戦初勝利
 【天皇杯2回戦・京都3―2佐川印刷】リーグ戦で7戦連続白星なしだった京都の秋田監督が、7月下旬に指揮を執ってから初めての公式戦勝利を挙げた。

 チームの公式戦白星も5月30日のナビスコ杯・名古屋戦以来。「自信をなくしている状況の中で、苦しみながら勝ちをつかめたのは大きい」と息をついた。しかし、JFLの佐川印刷に延長までもつれ込む大苦戦。指揮官は「もっとやらないといけないことはたくさんあると思い知らされた」と表情は険しかった。

[ 2010年09月06日 ]

相馬監督と秋田監督が天皇杯で勝利を飾っておる。
特に相馬監督はJ2の緑虫を破る大金星である。
指揮官としての能力を見せつけたと言って良いであろう。
秋田監督も指揮官としての初勝利を記録した。
勝利の味を久しぶりに味わったと言えよう。
彼等には指導者としてのキャリアを積み重ねて欲しい。

高崎戦報道

2010年09月06日 | Weblog
「愛を感じた」本山のアシスト!/天皇杯
<天皇杯:鹿島6-0アルテ高崎>◇2回戦◇5日◇カシマ

 鹿島はFW佐々木が2得点1アシストで、若いチームに勝利を呼び込んだ。2-0の前半37分には「愛を感じた。練習でも感じていますが」というMF本山の好アシストで得点。直後には本山にアシストで恩返しし、後半15分には2ゴール目も挙げた。1日のナビスコ杯準々決勝川崎F戦から、先発7人が入れ替わった布陣の中で輝いたが「チャンスはあったし、もっと点を取りたかった」と満足せず。「長い時間なら点も取れるけど、主力の中でプレーすることを考えたら、短い時間でも結果を出せないといけない」と冷静に分析した。
 [2010年9月5日21時7分]

鹿島、大迫ら若手が奮起で6得点/天皇杯
2010.9.5 21:52
 天皇杯全日本選手権第2日(5日、カシマほか)3大会ぶりの優勝を狙う鹿島は順当に初戦を突破した。ヤマザキナビスコ・カップ準々決勝の合間の試合で小笠原、興梠ら主力を温存した中、大迫が先制点、佐々木が2得点と若手FWが奮起した。

 前回大会ではアルテ高崎には1-0と苦戦したが、この日は6ゴール。ただオリベイラ監督は「相手は金曜の夜に試合をやったばかり。明らかに動けていなかった」と気遣っていた。

鹿島・大迫 新生日本代表FW争い名乗り弾

<鹿島・アルテ高崎>前半、激しく競り合う鹿島・大迫
Photo By スポニチ


 天皇杯2回戦は5日、各地で32試合が行われた。鹿島はFW大迫勇也(20)の1得点1アシストの活躍などでアルテ高崎に6―0で快勝。12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会を狙う鹿島の若きストライカーが新生日本代表のFW争いに名乗りを上げた。

 【鹿島6―0アルテ高崎】FW大迫がザッケローニ新監督が就任したばかりの新生日本代表入りをアピールした。前半7分にゴール右の角度のないところから右足で先制点を奪うと、18分にはMF遠藤のゴールをアシスト。その後はゴールを奪えず「詰めが甘い」と笑顔はなかったが、若手中心で臨んだ試合で存在感を示した。

 今回の日本代表メンバーには選出されていないが、12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会で主力として期待がかかる。4日のパラグアイ戦もテレビ観戦。「まずは五輪代表だけど、そのためにもチームで定位置を取らないと」と話すが、元日本代表MF中田が「前線でしっかりポストプレーもできるし、あとはゴールを決めて自信をつけていけば」と話すように着実に成長を続けている。このまま結果を残し、新生日本代表のFW争いに食い込むことができるかどうか。
[ 2010年09月06日 ]

天皇杯2日目 鹿島貫禄圧勝劇
2010/09/06(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 5頁
 サッカーの第90回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK、茨城新聞社共催)は5日、各地でJリーグ勢が登場して2回戦32試合を行い、J1鹿島は日本フットボールリーグ(JFL)アルテ高崎に6-0で圧勝、J2水戸もJFLのSAGAWA・SHIGAに4-2で逆転勝ちした。
 J1勢は史上初の3連覇を目指すG大阪、名古屋などが順当に3回戦に進出。高校でただ1チーム勝ち上がった熊本学園大付高(熊本)はJ2の鳥栖に0-10で完敗。大学勢もすべて姿を消した。
 3回戦は10月9日に12試合を行い、鹿島はカシマスタジアムでJ2ロアッソ熊本と、水戸は静岡・アウトソーシングスタジアム日本平でJ1清水と対戦する。10日に4試合を行う。

鹿島 すきなし6発
2010/09/06(月) 本紙朝刊 スポーツ A版 5頁

鹿島が6点を挙げ圧勝した。前半7分に大迫のゴールで先制すると、その後も攻撃の手を緩めずに前半だけで4得点。後半にも中田、佐々木が加点した。守備でも前線からしっかりと相手を追い込み、反撃するすきを与えなかった。



【写真説明】
前半45分、4点目のゴールを決める鹿島・本山=カシマスタジアムアム


先制点の大迫である。
スポニチは日本代表と絡めておる。
確かに、大迫は日本を代表するFWとなる素質を持つ逸材である。
初出場の當間にアシストをプレゼントするゴールを決めてしまう能力を持つ。
しかしながら、ゴール一つだけで試合終了のホイッスルを聞くこととなっては、能力にしては無念と言えよう。
大迫にとっては得点が特効薬である。
もっともっと爆発出来る能力は持っておる。
楽しみである。

高崎戦コメント

2010年09月06日 | Weblog
天皇杯全日本サッカー選手権 2回戦
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
Q:昨年と同じアルテ高崎との対戦で昨年は1-0で苦しんだなかでの勝利に比べて今日は6-0の勝利であったが?
これは我々のことより、それ以前に日程的な問題があると思う。相手は金曜日にやって今日また試合をやることは日程的に苦しめられたんではないか。この日程で彼らが何かできるかといえば難しいものがある。
Q:今日のゲームでは若手選手を多く入れ替えてきていたが?今日の若手選手たちの評価は?
天皇杯というのは試す試合ではないし公式戦である。今年で90回を迎えた試合でありJリーグよりも歴史が深い。彼らを試すために選手を入れ替えたわけではない。リーグ戦、ナビスコ、そして天皇杯をやったあともすぐにナビスコ第2戦、リーグ戦と連戦がつづく。日程的な問題に加えて、この猛暑という気候という点ではやむを得ないこと。相手が中1日での試合で動けないというのはわかっていたし、選手の疲労を配慮してメンバーは変えた。リーグ戦に限らず、ナビスコカップ、天皇杯ももちろんフルメンバーで戦いたいと思っているし、こういった状況でやむを得ず判断をせざるを得ないことはわかってほしい。

【佐々木 竜太】
1点目はモトさんの愛を感じました。チャンスがたくさんあったので、2ゴールじゃ物足りないです。リーグ戦で点が取れていないので、今日のゴールが自分の中でいいきっかけになればいいと思う。試合に長い時間出れば点を取る自信はあるけれども、短い時間で点を取れるかどうかだと思う。

【曽ヶ端 準】
去年みたいな展開も難しいが、今日のような展開も難しかった。早い時間で点をとってくれたし、みんな球際も激しくいってくれたと思う。(當間選手に関して)もっと声を出して積極的にやってもよかったと思うけれど、全体的には落ち着いてやってくれたと思う。

【當間 建文】
動きが固くて落ち着いてプレーできなかった。周りのみんながサポートしてくれたと思う。トップチームの人たちはこの暑さの中で何試合もしていてすごいと思った。公式戦に出られていい経験になったので、今後もこうやって出場機会を増やしていくしかない。また練習から頑張りたい

【中田 浩二】
向こうは中1日でかわいそうだった。自分たちが早い時間帯に点を取ることができたのが大きかった。自分としては久々の試合だったが、問題なくやれたと思うし、ナビスコ杯の前に1試合出来たのはよかったと思う。

【大迫 勇也】
試合の立ち上がりをしっかり入ること強く意識して試合に入った。もっと決められるシーンがあったので、点を決めたことよりも決められなかったという思いの方が強い試合だった。


2010年09月05日(日)

本日行われた第90回天皇杯2回戦vs高崎は大迫選手のゴールで先制すると、その後は遠藤選手や佐々木選手らがゴールを重ね、6-0で快勝しました。

【第90回天皇杯2回戦 鹿島 vs 高崎】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(10.09.05)
9月5日(日) 第90回天皇杯2回戦
鹿島 6 - 0 高崎 (18:00/カシマ/3,575人)
得点者:7' 大迫 勇也(鹿島)、18' 遠藤 康(鹿島)、37' 佐々木 竜太(鹿島)、45' 本山 雅志(鹿島)、53' 中田 浩二(鹿島)、60' 佐々木 竜太(鹿島)
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●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:去年、1-0で苦しんだ相手で違うカテゴリーの相手とやる難しさを仰っていたと思うのですが、それを踏まえて試合前に選手にはどのようなことを伝えたのか教えて下さい。
「我々がなにかやったということよりも、日程的な問題かと思います。この気候で金曜日に試合をやって、ましてやそれが夜の試合で、そして日曜日に試合をやるというのは、そこで彼らが日程に苦しめられたところがあったのではないかと思います。また、彼らがなにかをできる状態にあるかといえば、恐らく出来ない状態にいるというのは当たり前の考えかと思います」

Q:若い選手、普段あまりリーグ戦に出場機会がない選手が試合に出る良い機会になったと思いますけども、今日の試合で特に強く感じた収穫がありましたら教えて下さい。逆に不満に感じたことがありましたら、そちらでも結構です。
「間違ってはいけないのは、天皇杯というのは試す試合ではない。公式戦であって、今年で90回目とJリーグよりも歴史が深い大会です。そういう大会に、若手の選手を試す機会という考えは、僕は間違っていると思いますし、僕は試すために選手を入れ替えたわけではありません。みなさん、わかっているとおり、日程的な問題があるわけです。ナビスコカップの準々決勝第1戦があって、その間に天皇杯があって、我々にとっては1回戦ですけど彼らにとっては2回戦で、その後またナビスコカップがあって、またJリーグの試合があるわけです。そういう日程的な問題があり、さらに今回に関しては気候の問題もあります。みなさんも普段生活する中でも、確か日本では何百年ぶりかの猛暑です。そのなかで生活するのも大変なわけであって、運動をする、スポーツをするということになるとなおさら厳しいわけです。相手がうちと試合を迎えるに当たってこういう日程のため、動けない状態で来ることはわかっていました。そうすると、やむを得ず、選手の疲労状態を考慮して変えざるを得ないということがありました。基本的にどの公式戦であっても、Jリーグであろうと、ナビスコカップであろうと、天皇杯であろうと、僕はフルメンバーで戦いたいし、ただ日程的な問題や気候的な問題があって、そういった判断をせざるを得ません。規約もありますし、そういったことをちゃんと守りながらやらなければならないということがあります。若い選手や出てない選手を試すところではありません。若手を送り出す際、育てていく際は、このように出していくことは好ましくないと思っています」

Q:やはり、この夏のコンディション作りというのは苦労されましたか?
「確かに猛暑というところで、かなり難しさがあるのではないかと思います。そのため色んなことに配慮しましたし、選手たちにも自己管理の徹底、つまり休養、食事、水分補給、サプリメントの補給などの部分で、疲労を蓄積させない、溜まっている疲労を少しでも減らすという作業をみんなで取り組むことを要求しました。ただし、我々のチームだけでなく日本人全般はここまでの高温多湿というのには慣れていないわけであって、もともとこうした気候で暮らしている人々に比べれば慣れていません。夏に弱いところがあるので、それをどうやって対策していくのかは、いろいろなことを考えながらやってきました。暑いところで、あるいは湿度が高いところで生活していくことは、慣れている人にとっては疲れが溜まるにしても、それが1年中そういうところで生活している人にとっては慣れているわけです。ただ、急激に温度や湿度が高くなれば、誰にしても負担があるわけで、スポーツをやっていくには難しいところがあります。例えば、私は監督としてベンチに入っているわけですが、試合の終盤になると選手は素人になったのではないかと思うほどの平凡なミスをおかすことがあります。それは皆さんも上から見ていて感じることだと思います。どうしても疲労が溜まってきて、運動能力の質、特にコーディネーション的なところがうまくいかなくなってくるところがあるわけで、それはなんの影響かというと疲労の影響です。そういった意味で、試合の終盤は我々の試合だけでなく他の試合でも、プロとしては考えられないミスがたまに目に付くかと思います。猛暑、暑さ、湿度が影響しているところがあると考えております」


以上

【第90回天皇杯2回戦 鹿島 vs 高崎】試合終了後の各選手コメント(10.09.05)
●遠藤康選手(鹿島):
「1点、2点取ってから流れが悪くなった。後半中盤がよくなくて回されたんであんまり納得行ってない試合だと思います。相手は中1日だし、動かないのは知ってるし、変な縦パスを入れてリズムを作れなかった。みんな試合慣れしてないのもあった。前の2人ががんばってくれたから、後ろは楽だった」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「去年みたいな展開も難しいですし、今年みたいになるのも難しいですね。早い時間で点も取れたし、その後も球際を激しくいけていた。
(不満そうな表情の選手が多いですが?)
もっとチャンスがあったというのもあった。途中、回されるのもあった。ただ、ある程度引く時間はあるし、1試合通して全部前から行くのは難しい。
(當間選手が初出場でしたが?)
全体的には落ち着いていたと思います。もっと自分を出しても良い。あまり声も聞こえてこなかったですし。剛さんと話しているのは見ましたけど(笑)。
(監督には珍しく、メンバーを大幅に変えました)
チャンスがあるわけだしそこをものにしてメンバーに食い込むためには、普段から準備をしていないといけない。そういうのがないとメンバーを変えたときにチャンスがもらえない。普段からそういう気持ちをもってやってもらいたいですね」

●宮崎智彦選手(鹿島):
「とりあえず何点でも取ろうと思ってました。点を取る意識を持ちながらいきました。実戦でやると課題が見つかるし、収穫もある。そこを磨き上げていければ良い」

●中田浩二選手(鹿島):
「交代は俺だと思ってたらそうじゃなかった(笑)。向こうはかわいそうだよね。中1日は疲れる。うちは最初からプレッシャーをかけていくつもりだった。早い時間で点が取れればと思っていた。
(久々の先発も問題なさそうでしたが?)
そうだね。問題なくやれてたし、久しぶりにしては動けた。1試合できたことは良かったんじゃないかな。なんにもやらないでいきなりナビスコカップをやるより、確認作業もできたし」

●佐々木竜太選手(鹿島):
「2点じゃ物足りない。若い奴はみんなアピールしたいでしょ。1点目はモトさん(本山)のおかげ。これがきっかけになればいいです」

●大迫勇也選手(鹿島):
「もっと決められるところがあった。立ち上がりだけしっかり入ろうと意識していました。今日は点をきめたというより決められなかった思いが強いです。サイドの詰めが甘かったです。3点、4点入って気が抜けたところがあった」

●當間建文選手(鹿島):
「まわりがサポートしてくれたと思う。
(アシストについては?)
トラップをミスして前に蹴ったら大迫がうまく決めてくれました。
(90分の出場については?)
まだまだ全然だめだと思います。トップの人はこういう暑い中で何試合もやってすごいなと思いました。自分は最後の方バテちゃいました。
今日は最初の方は動きが固くて落ち着いてできなかった。アシストで吹っ切れたところはあるけれど、公式戦に出られて良い経験になったので、今後もこうやって出場機会を増やしていきたいです」


[ 第90回天皇杯2回戦 鹿島 vs 高崎 ]

當間選手は左サイドバックのジウトン選手と同い年の21歳。今日の鹿島は平均年齢25.6歳という若いメンバー構成で臨みます。

公式戦初出場の當間である。
ミスをアシストに繋げるとは、何かしらの力を持ってるのであろう。
完封したことも大きい。
努力を続け、レギュラーを掴み取って欲しい。
未来を感じさせる一戦であった。