好きなラーメンなどの、いろいろな料理店を訪ね食べていると、
妙に気になるセリフというか、枕ことばのようなものに接することが多い。
たとえば「こだわりの・・・」とか「超」とか「ここだけ」というもの。
とある店に行ってメニューを広げてみると「こだわりの」に続く品が8品ある。
100品を揃えたうち8品は、その店がとりわけ特別に仕込んだ
自信をもって提供するメニューということなら、それも、そうかな、とは思う。
ところがドリンクも含めて30品しか品揃えがない。
いまごろ「こだわりの」などのフレーズが、とてもありふれた、
それこそ、こだわりのない枕になってしまったように感じてしまう。
「こだわる」とは、どんなことを言っているのだろうか。
辞書でみると「ちょっとしたことにとらわれる。拘泥する」(岩波 国語辞典・第三版)という意、がある。
同じ岩波の広辞苑(第三版)には「さわる。さしさわる。さまたげとなる」が①で、②に「気にしなくてもよいような
些細なことにとらわれる。拘泥する」。③に「故障を言い立てる。なんくせをつける」とある。
ちなみに、吉川弘文館が明治40年発行の「言海」には「カカヅラフ。カカハル」と記していますが、その前に
「拘」の字を囲みで表記している。「こだわる」は過去から、そういう意味合いで使われていた。
だいぶん前のことですが、鳥取で詩人の谷川俊太郎さんがお話をされていて、
そのときに、好きなことばと好きじゃないことばのニュアンスを問われた谷川さんは
好まない、いや好みづらいことばの一つに「『こだわり』・・・」を挙げたことがある。
「こだわる」ことって、それほど「超」大事なことなのでしょうか。
こだわった挙げ句、こだわらないことも、もしかするとあるかもしれません。
もっと外の、いっぱい大事にしたいことを若い世代には見つけていただきたいと思っています。
妙に気になるセリフというか、枕ことばのようなものに接することが多い。
たとえば「こだわりの・・・」とか「超」とか「ここだけ」というもの。
とある店に行ってメニューを広げてみると「こだわりの」に続く品が8品ある。
100品を揃えたうち8品は、その店がとりわけ特別に仕込んだ
自信をもって提供するメニューということなら、それも、そうかな、とは思う。
ところがドリンクも含めて30品しか品揃えがない。
いまごろ「こだわりの」などのフレーズが、とてもありふれた、
それこそ、こだわりのない枕になってしまったように感じてしまう。
「こだわる」とは、どんなことを言っているのだろうか。
辞書でみると「ちょっとしたことにとらわれる。拘泥する」(岩波 国語辞典・第三版)という意、がある。
同じ岩波の広辞苑(第三版)には「さわる。さしさわる。さまたげとなる」が①で、②に「気にしなくてもよいような
些細なことにとらわれる。拘泥する」。③に「故障を言い立てる。なんくせをつける」とある。
ちなみに、吉川弘文館が明治40年発行の「言海」には「カカヅラフ。カカハル」と記していますが、その前に
「拘」の字を囲みで表記している。「こだわる」は過去から、そういう意味合いで使われていた。
だいぶん前のことですが、鳥取で詩人の谷川俊太郎さんがお話をされていて、
そのときに、好きなことばと好きじゃないことばのニュアンスを問われた谷川さんは
好まない、いや好みづらいことばの一つに「『こだわり』・・・」を挙げたことがある。
「こだわる」ことって、それほど「超」大事なことなのでしょうか。
こだわった挙げ句、こだわらないことも、もしかするとあるかもしれません。
もっと外の、いっぱい大事にしたいことを若い世代には見つけていただきたいと思っています。