ワイワイ菜園~たんじゅん農法試行中

たんじゅん農法全国世話人のSさんと自宅が近い事からたくさんの事を教えていただき、それを咀嚼しながら畑作業に取組んでいます

育苗と栄養分

2017-06-19 18:00:00 | 育苗

20170619

今年の春先に種を播いて夏野菜の苗作りをした。今年は苗作りがうまくいかなかったといえる。

苗をきちっと徒長させずに育て、肥料分のない畑に植付けるつもりだった。しかしあまり期待通りにいい苗ができなかった。養分不足かと思われる。種自体は一般に流通している種、自然農向けとかの特別な種ではない。セルトレイやポット育苗なので、もちろん水は与えるものの、肥料分は全くなし。研修(慣行農業)当時の育苗時には固形肥料を1粒ずつ入れたりもした。

しかし畑は無肥料栽培向けにしているので、育苗段階で肥料分を与えて育てた場合、定植すると肥料分のない環境となる事から育苗段階では肥料分は与えず、それでも若干は養分が入っているかもしれないホームセンターの培土に期待して育苗した。培土はホームセンターで購入した30L500円程のもの。

この春先の育苗を振り返るとナス・キュウリ・トマト・ツユムラサキ・ズッキーニなどは期待通りに生育してくれなかった。例えばトマト。慣行農法の研修では、第1花房に花が付き始める頃に、花の向きを揃えて定植した。しかし苗は生長が鈍かった。なかなか花芽というか花房の形が表れて来ない。その分、徒長することなく節間の詰まった苗にはなった。花房の兆候が出てきたので、急ぎ方向を揃えて定植をした。根は根鉢状態になっており、少し根を切除しながら植付けた事だった。

ナスも苗は大きく育たなかった。小さいまま老苗になりそうな状態で畑に定植した。育苗段階で養分のない環境だったためか、畑に定植した後は化学肥料の全くない畑ではあるが、廃菌床やたまにパラッと鶏糞を入れたこともあるためだろうか、畑では色つやが良くなっている。大きさもポットにあった時期に比べると一まわり、二まわりも大きくガッチリとしている。

キュウリは失敗だった。育苗中に食害にあった。ヨトウかと思われるがやられた。残った苗もやはり生長の度合いは鈍く、結局2株のみを定植。その後も畑でもあまり芳しくない。そのため二度目の播種を先日行い、昨日早くも3~4日で発芽してくれた。今回の苗は多少養分を与えてみる。固形肥料と液肥で使い分けてみて効果を比べる。しかしその量は慣行の半分以下に抑えるようにする。それは畑が肥料分のほとんどない状態で、たんじゅん農法でいってもまだできていない、改造途中の畑である。育苗段階と定植後でただでさえ肥料分でギャップがあるのだから、多少なりともギャップを少なくしてやりたいではないですか。親心です(笑)。

下の画像は、何と播種(15日)から3日目(18日)で発芽し始めたキュウリの苗(1ポットに2粒ずつを播種)。画像は4日目、19日今朝の画像だ。発芽が揃ったら3グループに分け、液肥を通常の半分与えるAグループ、固形肥料を1/2粒置いたBグループ、全く肥料分を与えないCグループに分けて育苗を、そしてうまく育てば畑での生育まで観察してみることにしよう。楽しみだ。