今年7月18日105年と10か月の旅路を終えて旅立たれた
日野原重明著「生きて行くあなた」を遅ればせながらを読んだ
インタビュー形式の取材で話された言葉が綴られている
クリスチャンだった先生は自分の時間を人々に捧げた
穏やかな物腰 感謝の笑顔 いたわりの言葉などやわらかい心で接してきた
自分がきつい言葉を言ってしまったとき こんなに思って言っているのに という気持ちを抑えて
その原因を相手の態度に求めるのではなく 自分に原因があると思えば改善の余地もある
苦しみが大きければ大きいほど大きな自己発見がある
苦しいとき 逆境のときこそ自分の根源と出会うことができる
過去の自分にこだわらず前に進み続けること
子どものうちは与えられた時間を自分のために使い
大人になったらほかの人のため社会のに使わないといけない
自分にとって居心地のよくない人間関係の中に人生を豊かに生きるためのヒントが隠されている
苦手な相手を避けることで知らなかった自分に出会える機会を逃してしまうのはもったいない
100歳を超えた辺りから自分がいかに本当の自分を知らないでいたかということを感じる
時間をおき繰り返し考えることで だんだんと本当の意味が姿を現す
自分の姿を知っていく喜びは年をとったことで実感するようになる
など何度でも読み返したい貴重な言葉が詰まった本だった