etceterakoの勝手にエトセトラ

「生意気娘Kの勝手にエトセトラ」は改題いたしました。カテゴリ「ブログ改題について」をご覧ください。

OGの紫城るいちゃんが愛知に来るぞ

2008年01月30日 | 宝塚歌劇
 前々から「もーちょっと残業減ったらいいのにナ」と思っていたところ、1月になってから減るどころか雪ダルマ式大増加で、ちっともブログに出てこられません。とほほほー。

「あのー。もしもし??ジュテームの感想文、書いてないのをお忘れでは!?」

 と内心思ってくださる方がいらしたらすいません。
 書く気はもちろんあるんだよーーーお!(まとまった時間がないだけで・・・)

 ・・・たまに出てきたと思ったら言い訳と愚痴かっ。(反省)

 気をとりなおして。
 OGの紫城るいちゃんが、愛知県は犬山市の犬山成田山に、節分の豆まきゲストでいらっしゃるみたいだね。名鉄に乗ると、吊り広告に顔写真出てますよ。「チェリッシュ」「普天間かおり」さんと一緒です。

 犬山成田山→http://www.inuyama-naritasan.or.jp/index.html

 トップページのフラッシュ画像を抜けたら、右下に催事を記した窓があります。その窓をクリックするとお知らせが出てるよ。

 そ~か~。るいちゃん、愛知県出身だもんね。
 

北原沙織ラストコンサート「エトワール ~輝ける夢を抱いて~」

2008年01月26日 | OSK日本歌劇団

 あ~~。また時間が経ってから書いたから、すっごくザックリですよ。
 帰ってきてスグに途中までは書いてあったんだけどねーーー・・・。

 OSKの上級生スター娘役、北原さんの退団公演でした。
 行きたい行きたいと思いつつ、ま、いろいろ迷う事情があって(遠い目)、今月二回目の関西は絶対ムリだと思って、あきらめとともに傍観者に徹する決意をかためていたんですが~。発作的に決めて、行ってきました。行けてよかったわー。

 ひさびさに「OSKにおどろきっ」モードが発動して、とっても面白かったです。

 いやー、驚いた!
 何に驚いたって、「ラスト・コンサート」っていうから、ハンドマイク片手にトークして歌って、歌に合わせてちょっと踊ってみる、とかそーゆーの想像していたら・・・。ハンドマイクどころか!!あまりにも普通にダンス、レビュー公演で超~びっくり!(←本当に驚いた・・・)
 サヨナラ・コンサートっていうか、サヨナラ・レビューだね。

 で、何がスゴイって、出演者9人なんですよ。たった9人でレビューするの。
 9人でもレビューってできるんだなあ、と感動しました。
 9人だから、舞台にギッシリ人が並ぶ壮観を眺める、というのがまったくないんだけども、なのにアレは間違いなくレビューなんですよ。ドコからどう眺めてもレビュー。9人のダンス公演じゃなくって、レビュー公演です。

 わたしにはさっぱり説明がつきません。
 OSKを過剰に持ち上げるつもりはないから、ホントに素直に思ったんだけど、「なんで9人できっちりレビューに見えるんだろうっっ!!」。理由が皆目わかりません。
 世界館という会場がそんなに広くないから??(というわけでもないような・・・)
 やっぱりダンスがスゴイから??(単純すぎる結論・・・)
 演出がちゃんとレビューだから??(コレですかね。)

 いちおう、ストーリーがあるんです。最初に可愛らしい北原少女が客席から登場し、歌劇のエトワールを夢見るんですね。その後、少女は歌劇の世界に入り、さまざまな舞台を経験し、あこがれのエトワールになって幕ーーーです。レビューにぴったりな、ポジティヴかつストレートなストーリーですね。

 ほんとーーーに素直な作品でした。
 レビューであることと、退団作品であることが、ムリのないバランスで混ざってるよね。まー、OSK見るようになって年も浅く、劇場に通い詰めていられるわけでもないわたしがおこがましいんだけど、すっごく素直に感動してしまいました。
 退団仕様の演出は、メインストーリーを「レビューを目指す少女」の話にしたほかに、たった二箇所です。

①冒頭に映像演出があって、北原さんが歌劇学校に入り、入団し、舞台を重ねていった過去をたくさんの写真で見せる。

②ラストに「(物語のうえで)あこがれのエトワール」になった北原さんが、真っ白い衣装で出演者全員に迎えられながら階段を降りてくる。


 ②、スゴくない?スゴいよ??
 北原さんが降りてくるの、ホンットに最後の最後なの。この公演には、今のOSKの看板スターのひとり、男役の高世サマが出演しているんだけど、高世さんよりアトに降りてくるんだよ~~!娘役の北原さんが!!娘役がいっちばん最後に降りてくる歌劇を、わたしははじめて見ました。びっくらしたわ~~。聞けば、OSKでは昔からそーゆー公演ときどきあったんですってね。そーなんだあ。

 宝塚歌劇でも、主演娘役が退団するときなどに、娘役をクローズアップした公演が打たれることあるけど、そーゆーときって男役は若手を使いません??上級生スター男役を出す場合は、娘役の「下」にするワケにはいかないって感覚、ありますもんね。
 ・・・(この公演は)高世さんだよ、高世さん!!メインのスター級男役を惜しげなく使って、なおかつその高世さんはカンペキに脇役。つーか、相手役。高世さんの相手役としての北原さんじゃなくて、北原さんを輝かせるための相手役が高世さんだもんなー。すごいよねーー。わたしは感動しました、ホントに。

 北原さんて、スターさんではあるけれども、おとなしいというか、しとやかというか、押し出して華全開で「どおだー!」っていう舞台姿じゃない印象だったんだけれども、こうしてド真ん中で見ると、ホントに芸があってキレイな方ですね。てゆーか、北原さんは上手いんだろーな。今回は真ん中だから、ちゃんと真ん中の光り方をしていて、求心力を発揮してたけども、主演が自分じゃないときはキチッとほかを立てるから、「しとやか」なイメージで見えてたのかなあ。芸のある方ですね。

 OSKレビューって、基本がネアカなんですよね。「エトワール」も、ベースはネアカレビューで、真ん中あたりなんか、退団公演であることを忘れるほどフツーに楽しくレビュー。ノリノリでレビュー。
 いや、わたしこーゆーのをホントの夢の世界って言うんだと思うよ。
 夢っていうのは、「目覚め」があるから夢なんですよ。 
 憂き世を忘れるあかるい(レビューの)時間が終わって最後に、「夢の終わり」(退団という現実)がやってくるんだよ。夢のかたちになぞらえたレビューになってるんだねえ。よくできてますよ、この作品。途中が容赦なく明朗なだけに、ラストに「退団、そして物語の終わり」が来ると、すごくグッとくるよね。コントラストが効くわー!

 宝塚歌劇のような「醒めない夢」、退団という現実すら夢見る対象にする夢想じゃなくって、ホントにこれ、夢の時間を過ごしながら、夢の終わりをキチンと受け止めて感謝で北原さんを見送る健全な公演ですよ。夢心地で見終わって、夢の出口(白い衣装の北原さん)でしんみりして、余韻だけ抱えてスッと現実に帰ってこられる、この感覚がとっても好き。じつに健全で、わたしのツボに大ヒットでした。
 退団作品としては、理想的だと思うなあ。北原さんへの思い入れを抜きにしても、楽しめるつくりになってるし。

 北原さん、高世さんとお似合いだね。上品なコンビだよねー。
 なんか高世さん、どんどんカッコよくなってませんか?見るたびにかっこよくなる気がする。歌もうまくなってく気がする。高世さんの高音、好きだな~。
 真麻くん、フレッシュスターだなー。瑞々しいね!
 瀬乃さん、ダイナミックで目立つね。迫力があるよね。華奢なだけじゃない、力強さのある魅力的な体型、ダンスですね。

 そーいえば、冒頭のお笑い場面、あれは面白かったねえ(笑)
 高世さんが劇場客席のホタル嬢(制服着用)になって、緋波さん扮するキンキラの派手な上着ひっかけた大阪のおばちゃんと対決(?)、いや漫才?なんかかけあい漫才みたいなのするんだよね。
 言うまでもなく、わたしはあーゆーくだらないサービスシーンは大好物です(笑)
 わたしがああいうの好きなのは、要するにわたしが普段「お笑い」をまったく見ない人間だからなんだろうね。M-1も爆笑オンエアバトルも見たことなくて、「テツandトモ」と「タカ アンド トシ」の区別がついてない(・・・・・・。)ような人間には、歌劇に含まれる少しのお笑いで充分なんですよ。

 それにしても、制服おさげ髪の高世さんのうつくしさにビックリしました。
 ・・・美人だなー!!
 お顔の彫りが深くてキレイ~!

 高世さんも、緋波さんも、なりきってましたねえ(感心)
 OSKレビューの芝居場面て、ナルシシズムと照れの成分がホントすくないよね。ストイックだな~。芸だね、芸。なりきって漫才するおふたりが、面白くて笑えるやら、ストイックななりきりぶりに胸キュンとするわ、最高だったわ(笑)

 「春のおどり」初観劇のとき、「あの日舞のキレイな人は誰っっ!!」って、ドキドキして北原さんをプログラムに探したのが、つい昨日のことのようです。こうして北原さん最後の充実の公演を見ることができてよかった!
 退団作品にはこれ以上ない公演内容で、千秋楽はさぞや盛り上がったことでしょう。真っ白い衣装の北原さん、ほんとにキレイでした。 


最近のトピックスいろいろ

2008年01月18日 | 宝塚歌劇

 突然ですが、あす関西にいってきます。「行きたいけど、どうしようどうしようどうしよう・・・」(経済&状況&週末スケジュールは、関西なんか行ってる場合ではない・遠い目)、と、しばらく苦悩(?)してたんだけど、昨日とつぜん決めて、行ってくることにしました。

 午前中は兵庫で雪組見て、午後は大阪に移動してOSK。(←OSK公演はスター娘役、北原さんの退団公演なんだよ)
 両公演とも、一日ずつとってそれぞれ二公演見るのが理想ですが、状況的にとてもムリだし、どっちも捨てられなかったのでこーゆー慌ただしいスケジュールに・・・。大劇場公演2時に終わって、4時に世界館(弁天町)公演、間に合うよね!?二時間あれば移動できると思うんだけどな。

 新幹線の席はさっき予約してきたし、さあオペラグラス出してこなけりゃ。準備だ準備だ!

●ベルばら上演ーーーーーーー!!

 なんとビックリ、全ツは「ベルサイユのばら」!?しかも外伝とな!?
 今年は植田御大の作品がないのねえ、と寂しく思っていたのに、ああら、なんと大きな隠しダマ!

・雪組がジェローデル編
・星組がベルナール編
・花組がアラン編

 ・・・ジェローデルにベルナールにアラン。渋いなあ。
 まあ、これらのキャラクターを主人公にするなんて、大劇場の一本モノはとても作れないから、全ツ用につくるのはいいアイデアなのかもしれませんね。それぞれの組のトップスターに、どれもよく合ってそーだし。

 ジェローデルの包容力、ちかちゃんで見られるの楽しみ!
 とうこちゃんが正義のヒト、ベルナールなのはすごく納得!
 ゆうくんのアラン、似合いそーーーー!ああいう骨太荒くれなキャラクター、似合いそうよね。

 レビューは、けっこう旧作出てきたねえ。
 雪組はミロワールだけど、星組はまたもやネオ・ダンディズム!? レビュー・オルキスは、全ツに持っていくには風変わりすぎるってことですかね。花組はエンター・ザ・レビューですか。ラブ・シンフォニーは中日劇場があるからなのかな。酒井先生の正統派宝塚レビューは、全ツにもってくにはぴったりだもんね。

 エンレビュ、スカステだのBS12だので録画して、我が家ではヘヴィ・リピート演目です。すごい回数再生しとるよ。(ま、ここんとこ一番見てるのは「華麗なる千拍子」だけど。)マイ・フェイバリット・レビューのなかの一本だね。女装(?)の「パリ・パナム」どうすんのかなあ。そのままやるのかな。(オサちゃんが歌い上げる「パリ・パナム」すごい好きだったの!「パリ・パナム」という曲自体も、とても好き~。)

 それにしても・・・年末に「永遠のベルサイユのばら」展出かけて、「やはりベルばらだ!ベルばらはイイ!ベルばらベルばら!」っつって、正月に久々に「ベルばら2006」のDVD引っ張り出してきて鑑賞したりしてたんですよ、わたし。「次回の再演はいつかしら!」とか、ちょうど考えてたトコだったんですよ。なんたるタイミング!

 わたしの願いが通じたね。

 植田せんせ~、わたしのために再演ありがとう(ハートマーク)←勘違い 
 
 全ツ三つ、しかも名古屋公演がなさそーな期間の全ツか・・・。はあー、全部見たいわーーー!愛知県がどれだけあるか、だね。愛知で見られるものは愛知で見て、来ないやつは梅田行くしかないか・・・。もーーー、どうしよう。どうやって予定(&予算)を組めばよいのだ!(頭抱え) 愛知県の劇場関係者の皆様、いまからでも遅くないので宝塚歌劇を、ベルばらを呼んでくださああーーーーい!


「昭和11年、雑誌エスエス創刊号は巻頭記事にいきなり小林一三登場!」70へえ!

2008年01月16日 | レヴューのトリビア

 
「昭和11年、雑誌エスエス創刊号は巻頭記事にいきなり小林一三登場!」70へえ!

「エスエス(STAGE&SCREEN)」創刊号 昭和11年7月号より

**********************************

 先週の丸善古書市で買ってきたの!?とお思いでしょうが。ちがうんだよー。こないだの古書市は、ひさびさの大カラ振りで~。目につく古雑誌の山はすべて徹底的に調べましたが、出物は発見されませんでした。残念。

 これはもっと前に買ってあったやつ。

 「エスエス」と、デカデカと表紙に書いてあり、それだけだと意味不明ですが、古書マニア&レビューマニア&東宝マニアのわたしの嗅覚は、表紙をみただけで「こ、これはやばい。何かあやしい。絶対買うべきだ!」と脳内で大警報を鳴らしており、中を確認すると案の定、「これはわたしが買うしかないでしょ!」な内容で、アドレナリンがどばどば出たのであった。・・・なんか、表紙から東宝オーラが出とる。(←気のせい)わたしのなかの東宝アンテナがビリビリ言うわい。

 で、これはどーゆー雑誌かというと、まあ昔版レプリークだね。東宝系エンタメ雑誌です。東京宝塚劇場の「東宝発行所」が出してます。お値段は20銭也。以前、名古屋宝塚劇場発行の「東宝レポート」を紹介したことがありましたけど、あれの東京版なんですかね。東宝レポートはペラッペラの、いかにも「劇場が出してるPR冊子」ってカンジだったけど、これはPR冊子と呼ぶには、あまりに立派だから違うかもしれんけど。フツーに雑誌の厚み、内容で写真もたくさんアリ。トーゼン、東宝系の興業の話題がいっぱい。

 映画、レビュー、演劇のほかに、オリンピック記事もあります。

 写真にうつってるコレは「創刊号」なんだけど、たっぷりの巻頭グラビアが30ページぐらい続いて、よーやく本文に来たと思ったら・・・

 どしょっぱなが、いきなり小林一三執筆のエッセイ!!

 うーむ。阪急東宝グループの総帥が、フツーに古川ロッパを語っている!
 「おれがオーナーだぜエヘン」って感じがぜんぜんなくて、まったく「一執筆者」として執筆陣に混じっているー!

 一三がナニ書いてるのかは、後日記事をあらためるとして、今日は雑誌タイトル「エスエスの由来」を、創刊の辞(?)から引いてみましょう。

 エスエスとは
 スクリーン・エンド・ステーヂ
 それからスポーツ・エンド・スピード
 スヰート・ソングだってやはり
 エスエスです

 輝く陽の光り
 サン・シャイン
 夏の夜空の
 スカイ・サイン
 これは気の利いた
 ショート・ストオリイ

 エスエスこそは
 若きみなさまの
 感覚です

 おお。ポエムだ。


★へえボタン★  


新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会『雑談編』

2008年01月12日 | レヴューのトリビア

 今日のは余談です。

 ところで、「宝塚 百年の夢」(by植田御大)が出版されたのは2002年の10月20日。
 「宝塚というユートピア」(by川崎せんせい)が出たのは2005年の3月18日。

 「宝塚というユートピア」に関しては、わたしは出てスグに買っておるのだ。そして出た当時の新聞の紹介宣伝記事も切り抜いてあるぞ。

 中日新聞2005年5月19日夕刊「自著を語る」のコーナーに、川崎先生の写真つきでエッセイ(?)が載りました。最初の数行を引用してみましょう。

 献身的なファンだけではなく、心の渇いたインテリをも劇場に連れだす本を書く、というのがひとつの目標だった。
 ようするに「オヤジを宝塚に連れてって!」というコンセプトである。男性のオールドファンの方からは「(宝塚を)観ずに死ねない!」などという帯を巻いた岩波新書が出る日がやって来るとは・・・との、お言葉をちょうだいした。


 これ読むかぎり、「宝塚に理解のないオジサマにも、魅力を教えませう」というコンセプトだったんですねえ。「新書」とか「教養」とかいうと、どーしても読者イメージとして「オジサマ」が浮かんでくるから(偏見だけどね・・・)、なんかわかるよね。

 まあでも、オジサマに訴える、という点では、植田御大に軍配があがるかな。なにしろ植田御大自身が、新書の読者イメージ(あくまでイメージ)とばっちり重なる、「日本のオジサマ」・・・俗っぽい言い方をすると「典型的なオヤジ」だものね。オジサマの心に訴えるには、やはり同類のオジサマのほうが語り口を心得ているというもの。終盤のボクの宝塚雑感みたいな部分なんか、もーーーー、そのへんの会社の課長クラス(年功序列組)が、わたしのよーな下っ端をつかまえてする若い頃の自慢話(自分ヒーロー風味)と、語り口がそっくり~~!語り方がそっくり~~!

 余談だけれど、わたし、植田御大は宝塚(という保守的な世界)の経験を絡めた説教本出すとイイと思うのよ(笑) 宝塚式の教育方法などを、現代社会に照らして、「宝塚のこーゆとこを、世間も見習うがよいぞ」みたいな本出すとイイと思うね(笑)保守的な意見をバリバリ盛り込んでサ。タイトルの付け方とプロモーション次第では、ベストセラーにできるんじゃないかと思うのよねえ(笑)

 わたしは宝塚系書物には、共通項があると思っていて、それは「一般人(非宝塚ファン)に向けて書いていたはずが、気がつくと身内(宝塚ファン)に向かって書いている箇所が出てしまう」という点。なんか、宝塚ファンを意識したつくりになるのよね。

 「宝塚 百年の夢」には、こんな箇所があるのだ。

 また、絵麻緒ゆう(雪組)も一回きりのトップということで、歌劇団に対して色々なご批判を受けたが、せめて一回でもという気持が理解していただけなかったことが残念であった。一回でもというのと一回しかというのでは、その距離はあまりにも違い過ぎる。絵麻緒ゆうも宝塚を愛する気持が人一倍激しく深かっただけに、割り切れない思いがあったことはよく分かる。しかし、これとていま答えの出ることではなく、歳月が答えを出してくれることだろう。
 また、最近生徒たちの交替が早くなったというご指摘があるが、その一番の原因は年齢的なことだ。宝塚の歴史をみれば春日野八千代は一八歳、甲にしきは二十四歳でトップになっている。しかしそれが現在では大幅に高齢化している。
 その原因は当時と現在とではすべてにおいて格段に技術や技能が高度になっているからだ。


 ・・・こんな話題、一般人(非宝塚ファン)への宝塚入門書には、いらないでしょ(笑)
 これ、「一作トップ問題」について、宝塚FANに向かって語ってるんですよね(笑)
 一作トップ問題なんて、これから宝塚をみるような人は知るはずないし、わざわざ知らせるホドの、絶対必要な知識でもないでしょ(笑)
 一般人に向けて「宝塚の魅力」を滔々と語っていたはずが、突然クルリと背後の宝塚ファンを振り返って、ちょっと弁解を混ぜてしまった、という(笑)
 わたし、この箇所読んだとき、思わずクスリと笑っちゃったもん。
 タカラヅカって、一般人のフィールドに出張して語る場合でも、どーしても「ヅカファン」の視線を気にした語り口になるものなのですねえ(笑)

 というわけで、長々おつきあいいただきましてありがとうございました。
 今年もレビューの話題ばかりとは限らない「レヴューのトリビア」シリーズ、よろしくお願いいたします。


新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会『まとめ編』

2008年01月11日 | レヴューのトリビア

 ここ2、3年、世は「新書ブーム」でございます。まー、ホント増えたね、新書。書店の新書コーナーがえらいことになっとる。

 「新書」を定義するのは難しいですが・・・。ノベルスの「新書」もあるしね。単に判型のことをさして言う場合もありますけども、会話のなかで「新書」っていうと、岩波書店の青版だの赤版だのに始まるアレ。安価に手軽に教養を!みたいな、シリーズですよね。(ブームに乗って刊行されまくりのイマドキの新書には、「ええっ。こりゃちょっと教養を旨とする「新書」と呼ぶのは抵抗あるなあーーー」とゆーものもあるけど。まあ、岩波新書が新書の基準!という発想自体が時代遅れなんだろーけどね。)

 「教養」をキイワードに刊行される新書の数々は、「専門分野への入り口」の役目も果たしてきたんじゃないでしょーか。すくなくともわたしは、新書はそーゆー捉え方で消費してます。なんかワカランことがあると、まず新書を探しに行きますねえ。だいたいどんなジャンルでも、入門者向けの新書がありますからねえ。
 新書の利点、美点は、まず第一に「安い!!」こと。それから「一般に向けてわかりやすく書かれていること」。入門書たるにふさわしい条件がそろっています。

 植田御大の「宝塚 百年の夢」、これは宝塚の入門書として、非常によくできているとわたしは思う本として純粋におもしろいと思った。植田御大ぐらいアクが強いというか・・・自己主張のつよいタイプは、モノ書くとおもしろいですね。植田先生のことを少々知ってるわれわれ宝塚FANが読むと、「ああ~~~~!!植田しんじカラー爆裂ぅぅ!!」って、好意的な苦笑がわき上がること間違いなしですよ!ーーーって、話がそれた。
 植田御大の著書、まずは内容のバランスがいいね。宝塚の紹介は最小限にとどめつつ、かのベルばらの裏話ありつつ、スター紹介をしつつ、「タカラヅカを作る側」「経営する側」としての、経営哲学や「御大’sご意見」も披露。
 「植田しんじヴィジョン」とゆー狭い視野から語られるゆえに、かえってわかりやすくなってます。植田御大の会社のエライ人モードな語り口が重しになって、「あ、そうなんだ。タカラヅカって、そういうものなんだ」と、妙な説得力があるんだよ(笑)

 これ、けっこうイイ本ですよ。タカラヅカのことわかってない人に読ませるのに、理想的だと思う。いつもわたしたち宝塚FANをムッとさせる、「えらそ~」で「保守的~」で「日本のオトコなボク」な部分が、良いほうに作用しとるなあ。それに、植田先生は、宝塚歌劇や歌劇・レビューの業界に、ほんとうに深い愛があるんだな(感心) 本全体に、「ボクはこんなに素敵な業界にいるんだゾ。ボクの自慢のタカラヅカ、タカラジェンヌを見てよホラホラッ」とゆー愛があふれてますよ。ほんとほんと。行間からたちのぼる、「宝塚ってイイでしょイイでしょ!」のオーラに、読者は大降参だよ。「わ、わかった・・・。そんなにイイものなら、とりあえず観てみよう・・・」という気になるって!わたしが非宝塚FANで、植田御大のこの本読んだら、「タカラヅカってどんなものか」気になって気になってしょーがなくなると思うわ。強引なんだけど、パワーがある本だ。

 「宝塚 百年の夢」に書かれていることが、全部「ホント」&「正しいこと」ではないとは思います。「それはオノレひとりの意見だろーーーっ!」って部分も、たくさんあると思うの。それでも、植田御大のこの本は、何も知らない一般読者(特に男性)を、まんまとダマして(?)劇場に連れて行くチカラ、あるんじゃないかなぁ。「ちょっと宝塚って見てみたいな」ぐらいの気持ちにさせるぐらいの何かは、あると思う。おもいっきし主観的だからこそ、面白い本なんですよ。

 入門書は「入門させる」のが目的だから、これでいいんじゃないかな、とわたしは思うのね。どっちみち、植田御大が本でえらそーに述べていたことが「真実」か否かは、宝塚を見てみて、ハマッてみて、実際に自分でその世界に触れたらわかることだもの。真実だけがずらずら書いてあっても、「ふうん」で終わって劇場に行かなければ、その先には何もないですからね。「新書」で読むには、こーゆーのちょうどいいと思う。

 ひるがえって「宝塚というユートピア」、こっちはわたし「教科書」って呼んでるんですよ。正しい(と思われる)ことが大量に詰まっている。宝塚がいかに楽しいか、という話じゃなくて、「宝塚がいかにスゴイか」という話なんです。植田御大と川崎先生の、タカラヅカに対する距離の取り方のちがいを見比べると、それらがそのまんま「制作側」と「ファン」の、それぞれのタカラヅカに対する距離感(スタンス)を代表していると思いますね。この2冊を読めば、宝塚業界の雰囲気がざっとつかめてしまいますよ。

 で、この本はねえ、教科書だからね~、宝塚に入門しようとしている人よりも、むしろ積極的に「宝塚FAN(ヅカファン)」こそ読むべきだと思うね。わたしは一読して「こりゃ、入門者向けに書かれたものではないな」と思った。まあ、敢えていうなら「宝塚論(学問としての宝塚)入門」だよね。この本の内容は、ほんらい「新書」の薄さにはもったいないんですよ。ギュウギュウ詰めになっちゃってるもん。川崎先生の別の本、「宝塚 消費社会のスペクタクル」のほうが、ぶあついけどわかりやすいですよ。まあでも、講談社選書メチエなんて、新書よりさらにマニアックな世界だものねえ。選書ですよ、選書。置いてる書店が超限られるし。選書コーナーなんか、そうそう見に行かないわな。
 「宝塚というユートピア」で宝塚論に入門して、「宝塚 消費社会のスペクタクル」を取り寄せる、というのが理想の流れじゃないですかね。

 要するにね、生意気娘K’sジャッジでは、
「しろうと(非宝塚FAN)に読ませるなら植田御大の本」
「宝塚FANが読んで面白いのは川崎先生の本」
とゆーことになります。

 ところで、「宝塚というユートピア」の新刊時の帯には、「観ずに死ねない!」と大書きされ、オビ裏には冒頭文から引いた、

「宝塚を観ずに人生を終ることは、多少なりとも舞台に関心を持つのであれば、はかりしれない損失としかいいようがないのである。」

 
とゆー文章が載ってます。
 「多少なりとも舞台に関心を持つのであれば」・・・この部分がミソですね。この本は、舞台は見に行くけれども、「宝塚なんて」と宝塚を軽視する人に、ガツンとタカラヅカのスゴさ(歴史・伝統ふまえて)を知らせる役割を担った本なんですよ。

 あーーれーーー。まだ書き終わらない!なんでこんなに字数かかるの!?
 明日の「雑談編」にまだつづく。
 


新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会『内容編』

2008年01月04日 | レヴューのトリビア

 「宝塚というユートピア」は、約200ページで、新書としては、まあごくフツーの厚さなんですが、川崎先生の研究成果のあらましがすごい密度で詰め込まれているので、読み応えがすごい。400ページは読んだ気分になる!(まあ、難しいし・・・)

 宝塚史を解説しながら、宝塚をどう見るのか、というのを、いろんな研究成果をふまえて紹介する内容でございます。

第1章 文化としての宝塚
 ・一三は鉄道を敷設し、郊外住宅を売り、都会から離れたところにレジャーをこしらえた。これらの仕事は、(産業発達による環境悪化、都市への人口集中などを避けて) 「狭くて環境の悪い都会から逃れる」という思想が登場し始めていた時代背景に連なっている。(もっと専門的に書いてあるんだけど、元になる思想の本を読んでないので、わたしが要約するとこの程度・・・。すいません。)
 ・当時、宝塚少女歌劇によせられた賞賛には、「子ども」をめぐる思想の変化が関係している。(「子ども」が関心をあつめ、再発見されていく時代だった。)
 ・「家庭の女性」(主婦ですね)が増え、彼女たちが「消費者」としてターゲットになっていった。また、専業主婦になることを期待されて育てられた新中間層(まあ、いまほど総中流な時代じゃないし、数でいえば、少数派の富裕層に属すると思うけど。)の娘たちが、女学校などでモラトリアム時代を得て、「少女文化」を形成していった時代であった。

第2章 宝塚というジャンル
 ・ここは上演内容の歴史ですね。レヴューが導入されて~という。
 ・白井レヴュー「パリゼット」には、宝塚を「ふるさと」イメージで表象するという作為が読み取れる、とゆー話。

第3章 宝塚の越境と占領
 ・戦時中の宝塚の話。海外公演の話。
 ・戦後、アーニーパイル劇場時代の話。

第4章 ジェンダー/セクシュアリティという視覚
 ・女性が舞台に立つことの意味が、宝塚設立当初と今ではずいぶんちがう。
 ・ほかいろいろ難しいことが書いてあるけど、うまく要約できーーーん!(がんばって考えたけど、どうがんばっても要約できんかった。うーむ。)

第5章 宝塚というシステム
 ・宝塚は学校システムだ、という話。資産家の子女が多い、という話。
 ・宝塚には大スターであってもマネージャーやスタイリストがつかないから、セルフプロデュースと相互扶助が求められる。
 ・熱心なファンの力もある。
 ・「エリザベート」に至る現在のタカラヅカの流れ。


 とゆーわけでございました。
 じゃ、つぎは植田御大の「宝塚 百年の夢」

第一幕 宝塚駆けあ史
 ・フツーに宝塚の仕組みと歴史紹介。(「駆けあ史」というふうにダジャレになっているのだ。オヤジギャグ・・・。)


第二幕 タカラヅカ・ナウ
 ・大震災から復旧にいたる話。
 ・いかにも人工的なサヨナラのセレモニーこそ宝塚の本質の一端。
 ・最近活躍したスターの紹介。
 ・ベルリン公演の話。

幕間 演出家の目 理事長の思い
 ・ベルばら初演の経緯。再演の苦しみ。
 ・風共の成功について。日生劇場の再演は「宝塚ミュージカルを問い直す」とゆーコンセプトだった。
 ・宝塚のミュージカルは「スター・ミュージカル」だ。
 ・理事長時代の話。(ここは、いかにも会社のエライ人が書いたエッセイ、という調子です。会社のエライ人がモノ書くと、どうして同じような雰囲気になるのかねえ。)

第三幕
 ・スカイステージの話。
 ・小林一三礼賛。
 ・OSK解散を惜しむ項(があるんだよ・・・。まあ、あまりスマートな書き方じゃないけど)
  ・最近の男役はナチュラルだ。
 ・以下この章は宝塚に関する、植田(元)理事長様のご高説、ご意見を拝聴する章となっております。


 ぜーぜー、はーはーっ。
 要約するだけでチカラつきたわっ。

 まとめは、別記事にしますかね・・・。
 というわけで、次回のまとめ編(ツッコミ編)に続く
 
 明日はムラ行きなので、あさって以降になりますー。


新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会『文章編』

2008年01月03日 | レヴューのトリビア

 では、まずはどんな文章なんでしょーか。じっくり鑑賞してみませう。
 それぞれの冒頭の文章を引いてみましょー。

「宝塚というユートピア」

 はじめに

女子供の財布
 二〇〇二年五月二十五日、日本演劇学会は大会シンポジウム「宝塚歌劇を考える」を開催した。パネリストは植田紳爾(当時宝塚歌劇団理事長、以下役職はいずれも二〇〇二年当時のもの)、出雲綾(宝塚歌劇団宙組組長、一九八三年入団)、近藤瑞男(共立女子大学教授)、司会は鈴木国男(共立女子大学教授)である。
 その席上でのやりとりだ。
「構造改革に関連して 国立劇場のあり方が問題にされる中で、演劇における市場原理と公的助成、メセナに関する議論も活発であります。宝塚歌劇はあくまで民間企業の枠の中にあり、近年は興行的成功にも著しいように思いますが、メセナの好例として取り上げられることもあります。欧米の公立劇場は拠点となる劇場、専属劇団及びスタッフ、そして教育機関、さらには観客組織まで一体となったものが通例とされますが、日本において、これを実現しているのは恐らく宝塚歌劇のみであり、このことはもっと評価・研究されるべきであろうと思います」


 む、難しい・・・。前振りがいきなり学会のシンポジウムでのエピソードですよ。「研究の現場から」ですな。

 本論に入ると、こんなかんじ。

 1 近代/反近代/脱近代ーー宝塚のダイナミズム

 演劇として文化現象として
 演劇学の側からは、演劇としての宝塚の位置づけがもとめられ、その試みもはじまっている。もとよりそれは既成の演劇カテゴリーと対象のずれがどのようなものであり、そのずれはどこから来ているのか、成り立ちを問う仕事になるはずである。

 植田御大の文章はどうなっているでしょーか。同じく冒頭を見てみましょう。


「宝塚 百年の夢」

 プロローグ

「あの木がある朝、突然無くなったらどう思います?」
 阪急電車宝塚南口駅(今津線)のホームで電車を待っていると突然に云われた。
「なに・・・・・・なんだって?」
「ほら、あそこに見えるあの一番大きな木ですよ」
 彼女の指さす所を目で追うと、南口駅のホームからはるか彼方に稜線が見えた。
「ほら、あそこに一つだけポツンと目立って立っているあの大きな木ですよ」
 山並みが突然途切れる箇所があり、確かにそこにひときわ目立つ一本の木が見えた。
「あの木がどうかしたのか?」
「いつも思うんです。あの木がある朝突然無くなったらどうかしらって・・・・・・。毎朝このホームから大勢の人たちが神戸や大阪に通勤しているでしょう。その人たちは必ずあの木を見ていると思うんです。仕事で辛い時も楽しい時も。そんな木がある日突然無くなったら、きっとみんなびっくりするだろうと思って」
 何と不思議なことを発想するのだろうと、驚いて彼女の顔をつくづくと眺めた。
 それから何日か経って、顔に擦り傷のある彼女に会った。
「どうしたんだ、その顔は?」
「行ったんですよ。あの木を伐りに」
「えッ・・・・・・」

(中略)

 茶髪が流行している時代に、純粋でケナゲで、それでいて何処か抜けてユーモラス。やはり宝塚歌劇団はユニークな個性を持った女性集団である。


 「タカラジェンヌって、こんなに好ましい存在なんですよ!」という、これは植田せんせいのタカラヅカ自慢ですね。

 冒頭の文章を見比べただけでも、二冊のスタンスの違いが明確にわかりますね。
 川崎先生のは「宝塚論植田先生のは「宝塚への招待です。巻頭の文章を、川崎先生が「はじめに」としているのに対して、植田先生は「プロローグ」ですよ。何のプロローグかといえば、「これから本書では宝塚の世界をじっくりご覧いただきます。宝塚ワールドの、これはほんのプロローグですよ」という話ですね。何かを語ろうとしているワケじゃなく、純粋に「非宝塚FANへの(僕の自慢の)タカラヅカワールドの紹介」ということです。

 明日につづく。明日は「内容の巻」です。


新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会

2008年01月02日 | レヴューのトリビア
 あらためまして、あけましておめでとうございま~す。
 みなさま、お正月はいかがお過ごしでしょうか。長期休暇に読書なぞ目論まれている方もいらっしゃるのでは。読書のことなら、わたくしにお任せください。(←ものすごく強引な振り) 今年の正月は、新春を祝して薄くて読みやすい「新書」ををご紹介。

 題して、「新春special 宝塚な新書を読みくらべ大会」。
 では、選手(←?)を紹介いたしましょう。エントリーナンバー1番、

宝塚というユートピア (岩波新書)(川崎賢子・著)

 ご存じ宝塚に関する著書も多い、学者の川崎先生ー。
 つぎ、エントリーナンバー2番の本、どうぞ~。

宝塚百年の夢 (文春新書)(植田紳爾・著)


 こちらは我らが植田御大のご高著です。

「見てみたいけど、本屋で探すの面倒くさーい。取り寄せでわざわざ買うのは腹立たしーい」

 という方のために、わたくしがネタバレバレで、内容をお知らせしてしまいましょう。いざ、宝塚新書の世界へ!

 つうか、じつはこの企画、去年の正月にやろうと思って準備してあったのに、書けなくて放り出されていたものなのですじゃ。「じゃあ、ゴールデンウィークか盆にでも・・・」と思っていたら、そのまま放りっぱなしになって、ついに一年後の正月になってしまったという。

 たった2本です。(まだ一本しか書けてないんだけど~。たぶん明日書けるとおもう・・・)
 よかったらおつきあいくださいマセ。

謹賀新年

2008年01月01日 | 雑文
 新年あけましておめでとうございます。

 昨年は、一昨年よりもさらにさらに多方面でお世話になりまして、その節はいろいろありがとうございました。ブログを見ていただいてる方、コメントくださる方、web拍手押してくださる方、心からありがとうございます。

 今年もまったり進めていきますので、よろしくお願いいたします。
 2008年も歌劇&レヴューで、おおいに楽しみませう♪

 今年の目標は、もーちょっと調べ物の幅を広げることですかねえ。ベルばらヒット前後の資料を(できる範囲内で)収集したいです。ここ2年は、戦前のレヴュー全盛期に夢中だったけど、かねてからのもうひとつの疑問、「ベルばらで、タカラヅカの何がどこまで変わったか」を、ちゃんと資料を使って自分の目で見極めてみたいな。

 ブログのおかげで、すっかり「資料収集趣味」が復活しちゃって、ヤメていたはずの古書店通いが、本気の復活を遂げちゃったよ!ま、ショボい収入でやってるんで、手におえる範囲でがんばります。宝塚の基本資料(これぐらいは持ってないと、みたいな本)でも、プレミア古書になっちゃって高ーーーいものは微妙に持ってないのよね。高いのは買えん・・・。

 はあー。いままで集めてきた分野(←そーゆーことしとるから、本の山がエラいことになるのだ・・・。毎年反省してるんだけど。)にくらべて、レビューや歌劇の資料って、やや流通している値段が高いんだよねーーーー。発行数がすくなくて、欲しい人が多いということなんですかねえ。わたしの本棚の一角を占領する某分野なんて、申し訳ないぐらい安くて、見かけると「なんだこの投げ売りのような値段はーーーッ!!これでは申し訳ない。こんな値段でうち捨てられているなんて、あまりに申し訳がない。わたしが買ってさしあげねば!!」と怒りながら思わず大人買いしてしまうぐらい安いんですよ。←そんなことしてるから、また山が大きくなる。

 関西にたくさんいけますように。何やるにしても金に糸目つけまくりになっちゃうんだけども、限られた収入をうまく予算配分してできるだけたくさん出かけたいです。さっそく5日は、愛しの雪ん子に会ってきまーーす!わくわくするなーあ。正月公演が贔屓組って、けっこうウキウキするかも。うれしいかも!