の,プロジェクトで関わらせていただいた新病棟がオープン(2011年1月).
少し時間が空いてしまいましたが,見学に行ってきました.
病棟に入ると
左にプレイルームが見えます.
絵本スタンドとその脇の棚がアイストップになる・・という計画でしたが
んー
棚は省略されたみたいです.
でも絵本スタンドは見えますね,誘い水になってくれているかな?
幼児の,下足での机遊びスペース.
椅子には肘掛けのないものを採用で,大人も座れます.
奥に,幼児の上足/床座での遊びスペース.
おちびさんたちはやはり,クツを脱いだほうがのびのび遊べます.
寝転がることもできますし,
親御さんなど付添の方が横に座り込むこともできます.
学童の上足/床座スペース.
奥のスペースを,ちょっと奥まって溜まれる場所と位置づけました.
しかし,
あんまり奥まると...というご配慮か,奥に収納が設けられてますね,
ここはちょっと,あーそうかって感じ.かな.
振り返って,学童以上の下足での机スペースと保育士さんの作業スペース.
よく使われているそうです.
以前のプレイルームに比べて・・
・(病室にこもりきりでなく)よくプレイルームに出てくるようになった.
・複数グループの居合わせができるようになった.
・以前はほとんど利用がなかった,学童の利用が増えた.
・保育士さんのスペース(作業できる設え)ができたことで,保育士さんが病棟にいられる時間が増えた.
など,よい効果があったようです.
ただし,学童さんの利用が増えたことで,
・学童向けの遊具・玩具がない
という苦情(?)もあったとか.
ハードの変化によって利用の様相が変わったことで,ソフト的な変化も必要になった,ということでしょう.
ますます充実していけそうです.
また実施設計には病院全体のデザインコンセプトの関係で,
意匠のデザイナーさんが関わられたそうです.
その際,計画のポイントが明確に伝わっていなかったことでの問題点も生じたことがわかりました.
・寸法が当初計画と変わった
→収納の奥行き不足で少し大きな玩具等が収納できない.
→収納の奥行き不足で,本を入れると,本の背が飛び出す.
こどもが歩き回るときにあたってしまう.(安全性の問題)
・基本設計であったコンセントがカットされていた
→活動や,電力供給が必要な点滴の使用に困難.
延長コードでひっぱることは,点滴の移動や,移動時の安全性の
観点からしにくいので,これはいけなかった.
(後付で増設されたとのこと)
・棚のデザインが変わった
→履き替え時に「手をつくところ」がなくなってしまった
など.
「こういう理由で・このような寸法に設計されている」とか,
「こういう理由で・ここにコンセントが計画されている」ということは,
きちんと書き込むなりして,伝えないといけないんだな,ということが
わかりました.
課題を残しました.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます