気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

『銀嶺の人・下』 新田次郎著 (新潮文庫)

2017年08月13日 | 
ヨーロッパ三大北壁を極めた今井(高橋)通子さんの実話を元にした小説の下巻。

新田次郎さんの小説はいつもながら迫力があります。

どちらも改めて凄い人だと圧倒されました。



一般ルートではなく岩壁を何日もかけて登って行くのですから並みの山歩きとは訳が違います。

読みながら思わずこちらの足が竦み、体が硬直してしまいました^^;

三大北壁ってなんだ~?と思った私にとってマッターホルン•アイガー•グランドジョラスはおろか外国の山は映像や画像で見るだけの世界。
有名な山でも画像を見てここはどこ?な認識程度ですが、そんなド素人でも引きこまれる内容でした。

駒井淑子、若林美佐子二人のヒロインのそれぞれの生活も、どちらも専門職だけに専門用語や知識の理解が必要ですから、さぞや下調べも大変だっただろうと思います。
技術的な事やら性格の違いなど内面も細かく描かれて、さすがだなぁと感じ入りました。



山に行くときはどんなアクシデントがあるか分かりませんが、それは下界にいても同じかなと思ったりする昨今ですね。

でもここでの山はまさに命がけ。さすがにエキスパートの世界ですから、なぜ挑もうとするのかなんて私が理解できるわけがないです。

私など、一般ルートながらも北アルプスの岩稜帯を縦走した時などは何度「コワ~」と思ったことか。

なぜそんな山に行くのか?人によって違うでしょうけれど、苦しくてもそれを乗り越えた時の感動やらいろいろな思いがあるから何度でも足を向けるのかもしれません。

運が悪ければ滑落などもあったわけで、実際亡くなっている人もいるのですから、人間のすること、考えることは分からないです、自分も含めてネ^^;



癌で亡くなられた田部井淳子さんも凄い人でしたけど、今井通子さんもまたまた物凄い人ですね。

引き込まれる本でした。




新田 次郎(本名:藤原 寛人)、1912年6月6日 - 1980年2 月15日心筋梗塞で急逝。

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