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9月歌舞伎座昼の部はすごい!

2008-09-27 23:50:28 | 音楽・お芝居そして落語
26日、楽日に駆け込みで9月歌舞伎座公演を観て来ました。

久々に震えが来るほどの感動!


●竜馬がゆく(りょうまがゆく)

染五郎さん演ずる坂本竜馬とその奥さんおりょうを亀ちゃんが。

じつはあまり期待していなかったこの演目。
みてみるとなかなかおもしろかったです。
気がついたら、ぐぐーーーっとストーリーに引き込まれていました。

じつは私、染五郎さんのお芝居は今までに何度もみてきましたが
とくになんとも感じなかったんです、いままでは。
でも今回の竜馬やってる時の染五郎さんはかなり好き。
この人、古典よりもこういうお芝居の方がいいのかも。



●ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)
 逆櫓

いや~、まいった。
吉右衛門さんにまた泣かされてしまいました。
涙だけでなく、油断すると「うっ」と嗚咽が漏れそうな位の泣き。
吉右衛門さんはホントにいいよぉ~!

そして特筆すべきは歌六さん。
去年の鬼平でのおじいちゃん盗人役もいい感じだった歌六さん。
このごろおじいちゃん役付いてるのかな?
でも「昔はやんちゃでブイブイいわせてた人が年齢を経てよかじいちゃんになった」的な役柄がホントに似合うと思う。
色気もあるし。

そして、歌六さんと吉右衛門さんとのやり取りで
不覚にも「うぅっ」とうめいてしまいました…^^;
これ公共の場じゃなかったら、確実に体震わして泣いてますね。

こういうお芝居に出会うと、芝居好きでよかったと痛感するし
お芝居を表から裏から支えてくれている人たちにありがとうと感謝したくなる。


       
●日本振袖始(にほんふりそではじめ)

玉三郎さんがヤマタノオロチ役です。
前半は美しい姫の姿に化けた八岐の大蛇。
玉三郎さん、美しいだけでなく迫力あります。
そして、毒酒を飲んで酔っ払い毒蛇の本性を顕してからは顔に隈とって
それは怖い怖い(笑)
目の前でカーーーッっとやられたら大人でもちびりそうなくらいです。

そして、八岐の大蛇を退治する素盞鳴尊は染五郎さん。
あらまあ、こっちでも染五郎さん、いい感じっす。


私、吉右衛門さんは大好きなんだけど
そのお兄さんの幸四郎さんや甥っ子の染五郎さんには何にも感じなかったのです。
まあ、好き嫌いってーのはありますやな。(別に上の二人は嫌いじゃないけど)
でも、染五郎さん、今回の公演では結構好きですね~。

ついでに好き嫌いの話しをすると
どうしても嫌いな役者さんってのもいたりするんです。残念だけど。
そして吉右衛門さんの相手役の女形はたいていその人が勤めるので
吉右衛門さんは観たいけど、あのキンキン声聞くのはヤダ、、、と
ついつい観劇のチャンスを逃してしまうのです。

そういった意味で今回はキャスティングもよかったわー!

つーことで、歌舞伎熱が盛り上がって帰ってきた私でした。



公演内容はこちら。
歌舞伎美人 秀山祭九月大歌舞伎の演目と配役


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