日本の闇に挑む外国人ジャーナリスト、と言えば、ベンジャミン・フルフォード、って感じですが、最近は陰謀がどうだこうだ、宇宙人がなんだかんだ、ちょっとついていけないかんじです。
ベンジャミンがまだまじめな頃は、新刊がでたら必ず買ってましたがね。
さて、アルジャジーラ英語版のリスニングポストという番組は、世界のメディアをウォッチしているんですが、アフリカのどこそこや、南米のなんとかはプレスに自由がなくて、みたいなことを伝えてるんですね。
先進国では少し前にイタリアが取り上げられて、ベルルスコーニがひどくてなんとかかんとか。
報道の自由問題で取り上げられるのは先進国としてどうよって思ってたら、今週は日本でした。
番組は二部構成で、前半は、イランのアルジャニ、アルデジャン、アル・・・ムニャ大統領について。まあそれは良いとして、後半は日本で活躍する米国人ジャーナリストJake Adelsteinのインタビューです。
警視庁記者クラブで唯一の外国人なんだそうで、在日20年のベテラン記者。
記者クラブ制度の問題点は良く知られているようで、冒頭ホストが紹介した後、日本のメディア状況についてインタビュー。
記者クラブにずっといて事件を報道、当局者と飲みにいって内緒でネタをもらうのがスクープだ、ナンヤそれ、みたいなハナシが続きます。
ただ、日本のマスコミも調査報道をちゃんとやっててそんなに悪くないってことで。ただ、メインストリームのメディアにはタブーがあって、政治家や、警察や、検察の腐敗は報じない、そしてヤクザについても。
後藤組の元組長が本を出版して結構売れてて、どの政治家に仕えてお金をもらったと書いててもメディアは完全黙殺してるとか。
そんな問題、報じないにしては大きすぎる、けどどうするのか、と聞かれて、
週刊誌が本当のことを報じる、と答えてます。メインストリームに受け入れられないと、週刊誌に記者は書く。
昔、ベンジャミンがまじめな頃、NHk、新聞、週刊誌、スポーツ新聞の順番で信頼できると人々は考えているが、逆の順番で本当のことが書いてある、と書いてました。まあ、同じようなこと言ってます。
【書評】米国人元新聞記者がえぐり出す日本の闇社会