立憲民主党 山としひろ「パワフル日記」

立憲民主党 衆議院富山1区公認内定者
44歳 
人にやさしい政治

「君が代条例案」、こんなことが許されるのか

2011年05月18日 | Weblog

 下部、朝日新聞の記事をお読みください。とんでもないことが行われようとしています。

 大阪府議会で地域政党「大阪維新の会」が、君が代斉唱時に教員の起立を義務化する条例案を5月府議会に提出します。さらに、橋下知事は、不起立の教員を処分基準を定める条例案を9月府議会に提出する方針を明らかにしています。

 「国旗国歌法」は単に国歌を君が代と規定しているだけで、尊重規定はありません。君が代条例は個人の思想良心を侵すものです。こんなことが許されていいのでしょうか。

 また、東日本大震災関連のニュースが多いとはいえ、このことが問題視されないのは、恐ろしいことではないでしょうか。

 

【以下、http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201105170007.html から引用】

 君が代条例、橋下前面 「起立せずは、府民への挑戦」

 「公務員が国歌、国旗を否定するなら辞めればいい」「起立しないのなら、府民への挑戦と捉える」

 16日午後、橋下氏は維新の会の条例案について報道陣に問われると、積極的な姿勢をむき出しにした。

 維新の会は当初、府教委が設置する府立学校だけを条例案の対象にすることを検討。しかし、橋下氏は数日前、同会幹部に対し、市町村が設置する小中学校にも対象を広げるべきだと提案していたという。

 「起立して国歌を歌うのは(公務員として)当然の規範だ」。条例成立にこだわる理由を、橋下氏はこう説明する。府教委が文書での指示を繰り返してきたことに対し、起立を拒む教師が続いていることにいらだちも隠さなかった。「教委がマネジメントできないから条例化せざるを得ない」

 橋下氏はさらに、大阪市も含む府全域に「投網」をかける条例案に込めた、もう一つの意図を明かした。

 人事や予算の権限をめぐり国・都道府県・市町村の役割が複雑に入り組んでいる教育委員会制度を「教員に対する責任者がはっきりしない」と批判。今回の議員提案条例を行政の役割分担をはっきりさせる「問題提起」にすると強調し、知事・市長のダブル選を狙う「秋の陣」への布石にする考えもほのめかした。

 「大阪、堺市選出の府議も加わって大阪全体のルールを決める。大阪都構想の重大な問題提起になる」

    ◇

 条例案を学校現場はどう受け止めたのか。

 府南部の中学校の50代男性教諭は若い頃、「日の丸・君が代反対」を声高に唱える同僚を見て「公務員としていかがなものか」と思っていた。だがここ数年、君が代の不起立が処分の対象となり不起立を貫く教員はめっきり減った。「威圧感を感じる」という。「国や郷土を愛する気持ちを育てるのは大切だが、問題はやり方。条例で人の心を縛るのは乱暴ではないか」

 大阪は教職員組合が強かったこともあり、日の丸・君が代への抵抗は大きかった。1985年の調査では、入学・卒業式で君が代を斉唱した高校は0。だが府教委が2003年度から指導を強めると急速に空気は変わっていく。

 08年の府立高校の入学式は100%が日の丸を掲げ君が代を斉唱。さらに09年度、不起立の教員の処分が始まる。今年の入学式で不起立だったのは38人。「心情的には反対でも、せっかくの式を混乱させたくないと従う教員が多い」とベテランの小学校教諭は話す。

 府立高校の30代の男性教諭も、君が代の歌詞に違和感はあるが、起立を求められれば素直に応じている。だが心の中では、起立しない教員がいても「それはそれで個人の自由じゃないか」と思っている。

 幼いころ通った東京の区立小学校では、君が代を歌えないと教員に頭をはたかれた。だが引っ越した先の大阪の小学校では、君が代の歌詞を知らない級友がほとんど。「どっちもどっちで、極端やなあ」。だがいま思えば両方が貴重な体験だった。「先生も人それぞれなんやなあと、子どもに伝わるくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか」

 条例ができても、あくまで不起立を貫くという教員もいる。

 府立高校の50代男性教諭は、戦争で父親がシベリアに送られ、体を壊して帰国。物心つく前に亡くなった。戦争を想起させる「強制」は「おかしいやろ」。式では国歌斉唱時に遅刻したり、起立を拒んだりして抵抗してきた。

 16日、校長室に呼び出され「公務員なんだから条例ができれば従わなあかん」と説かれたが、「理屈は分かるが納得できへん」と答えた。「このままでは教員も生徒も、自分の頭で考えるより周りに違和感のない振る舞いをすることが大事と思うようにならないか」(池尻和生、左古将規)

 


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