さて、アルザスのほんわか夫婦の家の訪問の続きである。 家に着いて、おばあちゃんの姿を探した。 あれ?いない? 「おばあちゃんは?」と聞くと、「彼女は別のところに住んでいるよ」とのことだった。 「遠いの?」と尋ねたら「会いたいの?100kmくらいかな」と言う。彼らはこのように時間ではなく、距離を言う。 地理では距離を習うようで、「どのくらい?」と聞いたらまず距離を答えるし、距離を尋ねてくるのだ。 「できれば会いたい」と言うと、「わかったよ」と次の日はおばあちゃんが住んでいる街へ行くことになった。 この家でも寝室を私に開けてくれた。 広くてパソコンも自由に使っていいよと言ってくれた。 彼らは学生時代からの付き合いで、ゴールインし、そのまま今日に至ったというフランスでは貴重な?カップルである。 部屋には若かりし頃の彼らの写真がたくさんあった。 ご主人は今より髪がずっと多く、別人のようだ。それにちょっと頼りなげに見える。 奥さんは純情可憐な乙女と言ったほっそりとした少女であったようだ。 数十年の月日は、ご主人には自信を、奥さんには安定感を与えたようだ。
夕食はアルザスの家庭料理だという、豚肉の燻製であった。
これがおいしい。フランスの家庭料理はおいしくてつい食べ過ぎてしまう。
デザートは簡単に果物とチーズだった。
この家には猫がいるが、裏の家には山羊もいる。何とものどかなところだ。
ゆっくり休めそうだ。
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